合計4回にわたってお送りしてきた海外ロードレースのプレーバックシリーズ。最終回となる今回はブエルタ・ア・エスパーニャや世界選手権、ロンバルディアに沸いた8月から10月までを振り返ります。



8月

横風区間でエシュロンが形成されるシーンも横風区間でエシュロンが形成されるシーンも photo:CorVos
ツール・ド・フランスが終わるとロードシーズンがひと段落した感もありますが、各国では引き続きUCIワールドツアーレースが開催。8月はツールで活躍した選手の走りが際立つ月でもありました。スペイン・バスク地方を舞台にしたクラシカ・サンセバスティアンでは、ツール山岳王ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)、がバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)との一騎打ちに勝利。そしてポーランドのツール・ド・ポローニュでは、ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)が大活躍します。パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)による開幕スプリント2連勝を経て、最初の山岳フィニッシュでクウィアトコウスキーが勝利して首位に。リーダーの座に就いたクウィアトコウスキーは翌日の登りスプリントでも勝利する無双ぶりで、最終山岳ステージでサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)に先行を許しながらも地元ポーランドで初の総合優勝に輝いています。

バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)をスプリントで下したジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)をスプリントで下したジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) photo:CorVos
イエロージャージのミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)が2連勝イエロージャージのミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)が2連勝 photo:Tour de Pologne
マチュー・ファンデルポール(オランダ)とワウト・ヴァンアールト(ベルギー)という二大シクロクロッサーが勝負に絡んだヨーロッパ選手権ではマッテオ・トレンティン(イタリア)が勝利。ミッチェルトン・スコット所属のトレンティンが胸元に星が描かれたヨーロッパチャンピオンジャージを手にしました。

ベルギーとオランダを走るビンクバンク・ツアーでは、新城幸也が初日に肘を骨折する事態に見舞われますが、チームメイトの元U23世界チャンピオンの走りが光ります。大会3日目の平坦ステージで勝ち逃げに乗ったマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・メリダ)が首位に立つと、マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)が勝利した『ミュール』登場の最終日までモホリッチはしっかりリーダージャージをキープ。石畳や急坂への高い順応性を見せて総合優勝を飾りました。また、集団スプリントが濃厚とされた第4ステージではジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)が華麗な1kmロングスパートを成功させています。

スプリンターのためのクラシックであるドイツのユーロアイズ・サイクラシックスを制したのはイタリアチャンピオンジャージを着るエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)しています。アジア大会のロードレースでは中根英登(NIPPOヴィーニファンティーニ)にアシストされた別府史之(トレック・セガフレード)がアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ)に次いで銀メダルを獲得しました。

『ミュール・ド・ヘラールツベルヘン』を駆け上がるマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・メリダ)やティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)『ミュール・ド・ヘラールツベルヘン』を駆け上がるマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・メリダ)やティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) photo:CorVos
デマールを抜き去ったエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)デマールを抜き去ったエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ) photo:CorVos
別府史之(トレック・セガフレード)がゴールスプリント勝負で2位に入った別府史之(トレック・セガフレード)がゴールスプリント勝負で2位に入った (c)2018 JCF




9月

マイヨロホのサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)が周回をこなすマイヨロホのサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)が周回をこなす photo:Kei Tsuji
グランツール最終戦ブエルタ・ア・エスパーニャはローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)による開幕個人タイムトライアル勝利でスタート。デニスは第16ステージの個人タイムトライアルでも優勝し、世界選手権に向けて好調ぶりを見せつけました。平坦ステージではヴィヴィアーニが最終日マドリードを含めて3勝をマークしています。

37分57秒のトップタイムで優勝したローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)37分57秒のトップタイムで優勝したローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング) photo:Luca Bettini最終スプリントを制したエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)最終スプリントを制したエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji

大会最初の山岳ステージでアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)が早速優勝を飾り、マイヨロホはクウィアトコウスキーの手に。バルベルデの勢いは止まらず、第8ステージの登りスプリントではペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)を下して2勝目を飾ります。しかしマイヨロホには手が届かず、第9ステージの超級山岳ラ・コバティーヤでサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)が首位に立ちました。

ジロ・デ・イタリアでは前半から全開で走ったため、後半にかけて失速してマリアローザを失ったイェーツ。しかしブエルタでは第12ステージで一旦ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)にマイヨロホを明け渡します。イェーツは第14ステージの急勾配1級山岳で勝利して首位に返り咲き、ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)が勝利した第15ステージ超級山岳コバドンガでリードを拡大します。

サガンを下したアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)サガンを下したアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:CorVosライバルたちを振り切ったサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)ライバルたちを振り切ったサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) photo:Luca Bettini
霧に包まれたバスクの激坂フィニッシュでマイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト・ドラパック)が死産した息子に捧げる涙の勝利を飾ったその後ろでは、バルベルデとエンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ)がタイムを挽回。しかしアンドラ山岳初日(再びピノ勝利!)にイェーツは再びリードを奪うことに成功します。最終山岳ステージでもイェーツは安定感を見せつけて総合優勝。ステージ優勝したマスが総合2位の座を射止めました。

超級山岳ラゴス・デ・コバドンガのフィニッシュに向かうティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)超級山岳ラゴス・デ・コバドンガのフィニッシュに向かうティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ) photo:Luca Bettini霧の1級山岳バルコン・デ・ビスカヤ峠にフィニッシュするマイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト・ドラパック)霧の1級山岳バルコン・デ・ビスカヤ峠にフィニッシュするマイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト・ドラパック) photo:Unipublic
総合表彰台 2位エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ)、1位サイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)、3位ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)総合表彰台 2位エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ)、1位サイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)、3位ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) photo:Kei Tsuji
イギリス最大のステージレースであるツアー・オブ・ブリテンのタイトルはアラフィリップの手に。ツール山岳王アラフィリップは第3ステージで勝利すると、チームタイムトライアルでリードしたプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)からクイーンステージで首位を奪うことに成功。そのまま総合優勝を達成しています。

カナダの2連戦グランプリ・シクリスト・ド・ケベックグランプリ・シクリスト・ド・モンレアルではマイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ)が2連勝を飾りました。

リーダージャージを獲得したジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)リーダージャージを獲得したジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) photo:www.tourofbritain.co.uk登りスプリントを制したマイケル・マシューズ(オーストリア、サンウェブ)登りスプリントを制したマイケル・マシューズ(オーストリア、サンウェブ) photo:gpcqm.ca

オーストリアで開催されたロード世界選手権はクイックステップフロアーズとキャニオン//スラムによるチームタイムトライアル制覇で開幕。クイックステップフロアーズ入りが決まっているレムコ・イヴェネプール(ベルギー)が男子ジュニアのロードレースと個人タイムトライアルで圧勝。その驚くべき能力を世界に示しました。ブエルタでステージ2勝を飾ったデニスが男子エリート個人タイムトライアルで初優勝。女子エリートはアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)が個人タイムトライアルの、アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)がロードレースのチャンピオンに輝いています。

安定したポジションで登りをこなすローハン・デニス(オーストラリア)安定したポジションで登りをこなすローハン・デニス(オーストラリア) photo:Kei Tsujiバイクを掲げでフィニッシュするレムコ・イヴェネプール(ベルギー)バイクを掲げでフィニッシュするレムコ・イヴェネプール(ベルギー) photo:Kei Tsuji

「ヘッレ(地獄)」で先頭を走るマイケル・ウッズ(カナダ)ら「ヘッレ(地獄)」で先頭を走るマイケル・ウッズ(カナダ)ら photo:Kei Tsuji
『地獄』と名付けられた最大勾配28%の激坂を超える男子エリートのロードレースは、厳しい山岳コースで生き残った精鋭グループによる戦いに。ウッズ、バルベルデ、ロマン・バルデ(フランス)、トム・デュムラン(オランダ)がスプリントを繰り広げ、バルベルデがキャリアに足りないアルカンシェル獲得を果たしています。

3連覇したペテル・サガン(スロバキア)がアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)にメダルを渡す3連覇したペテル・サガン(スロバキア)がアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)にメダルを渡す photo:Kei Tsuji


10月

ムーロ・ディ・ソルマーノで先行するティボー・ピノ(フランス、グルパマ・エフデジ)とヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)ムーロ・ディ・ソルマーノで先行するティボー・ピノ(フランス、グルパマ・エフデジ)とヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ) photo:CorVos
未舗装路が加わって刺激的なコースに進化したパリ〜トゥールではソーレンクラーク・アンデルセン(デンマーク、サンウェブ)が独走勝利。イタリアのロードシーズンを締めくくるイル・ロンバルディアを制したのは、直前のミラノ〜トリノでも勝利を収めていたピノでした。

最後の未舗装路区間を独走するソーレンクラーク・アンデルセン(デンマーク、サンウェブ)最後の未舗装路区間を独走するソーレンクラーク・アンデルセン(デンマーク、サンウェブ) (c)CorVosモニュメント初制覇となったティボー・ピノ(フランス、グルパマ・エフデジ)モニュメント初制覇となったティボー・ピノ(フランス、グルパマ・エフデジ) photo:CorVos

トルコのツアー・オブ・ターキーではサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)がステージ優勝を量産し、2級山岳フィニッシュを制したアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ)が首位に立ちます。しかしイスタンブールにフィニッシュする最終ステージで2位に入ったエデュアルド・プラデス(スペイン、エウスカディ・ムリアス)がタイム差なしの逆転総合優勝。マトリックス・パワータグにも所属したことのあるプラデスはこの成功によりモビスターとの契約を獲得しました。

ミッチェルトン・スコットが年間チャンピオンの座を確定させたハンマーシリーズ香港を経て中国ではUCIワールドツアー最終戦ツアー・オブ・グアンシーが開催。第4ステージのクイーンステージを制したジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ)が自身初となるUCIワールドツアーレース総合優勝を果たします。ジロでマリアローザ着用&ブエルタ総合優勝という成績を残したイェーツがUCIワールドツアーの年間チャンピオンに。シーズン73勝という圧倒的な数字を残したクイックステップフロアーズがチームランキング首位に輝きました。

先頭を走り続けるミッチェルトン・スコット先頭を走り続けるミッチェルトン・スコット photo:Kei Tsuji
肘骨折からの復帰戦、ならびにシーズン最終戦を走る新城幸也(バーレーン・メリダ)肘骨折からの復帰戦、ならびにシーズン最終戦を走る新城幸也(バーレーン・メリダ) photo:CorVos総合優勝を飾ったジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ)総合優勝を飾ったジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ) photo:CorVos
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