前半平坦、後半登りというペーシングが問われるチームタイムトライアルで、ロットNLユンボが最速タイム。プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)が総合首位に浮上した。
トップタイムを叩き出したロットNLユンボ photo:www.tourofbritain.co.uk
ツアー・オブ・ブリテンの総合成績を占う上で非常に重要なのがこの第5ステージ。イングランドの街コッカーマスからウィンレッター・パスを目指すチームタイムトライアルコースの距離は14kmと短めだが、中間計測ポイントを過ぎた先は距離6kmで標高差300mを登る登坂区間。局所的には10%を超える勾配区間も現れるため、前半区間のスピードと後半区間の登坂力いずれもが問われる設定だ。
総合トップ10が26秒以内、そしてトップ3が6秒以内にひしめき合う中で迎えたこの日、総合争いの指標となるタイムをマークしたのはグランツール覇者2名(トーマス、フルーム)擁するチームスカイだった。それまでの暫定首位を40秒上回る20分03秒でフィニッシュするも、後続のTTスペシャリストを揃えるカチューシャ・アルペシン、クイックステップフロアーズ、そしてロットNLユンボの3チームが更なる好タイムを叩き出すこととなる。
TTスペシャリストを多く揃えたカチューシャ・アルペシン photo:www.tourofbritain.co.uk
ステージ4位のチームスカイ。手前はツール覇者ゲラント・トーマス(イギリス) photo:www.tourofbritain.co.uk
ステージ10位と健闘したイギリスナショナルチーム photo:www.tourofbritain.co.uk
ステージ表彰を受けるロットNLユンボ photo:www.tourofbritain.co.uk
元TT世界王者のトニ・マルティン(ドイツ)先頭にフィニッシュしたカチューシャ・アルペシンはチームスカイを06秒上回り、ジュリアン・アラフィリップ(フランス)の総合優勝を狙うクイックステップは更に4秒更新。しかしプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)をエースに据えるロットNLユンボは他チームよりも1名残した5名でフィニッシュし、クイックステップを16秒上回ってトップタイムを叩き出した。
その後、最終走者でパトリック・ベヴィン(ニュージーランド)の総合首位を守りたいBMCレーシングは38秒遅れのステージ6位に終わり、ベヴィンはリーダージャージ保持に失敗。ログリッチェがアラフィリップに対して6秒差の首位に浮上し、ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)が3位とクイックステップは総合2位と3位につけている。
総合リーダージャージを手に入れたプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ) photo:www.tourofbritain.co.uk
「本当に嬉しいよ。特別な瞬間だった。リーダージャージの獲得は最大の目標というわけではなかった。ただ最高の走りができればと思っていたんだ。でも転がり込んできた総合首位を手放す手も無いので守ってみせたいと思う。TT中、特に厳しい登り区間では選手同士コミュニケーションを取りながら走っていたよ。全員がベストな仕事を成し遂げてくれた分、とても嬉しい勝利だ」とログリッチェは語っている。

ツアー・オブ・ブリテンの総合成績を占う上で非常に重要なのがこの第5ステージ。イングランドの街コッカーマスからウィンレッター・パスを目指すチームタイムトライアルコースの距離は14kmと短めだが、中間計測ポイントを過ぎた先は距離6kmで標高差300mを登る登坂区間。局所的には10%を超える勾配区間も現れるため、前半区間のスピードと後半区間の登坂力いずれもが問われる設定だ。
総合トップ10が26秒以内、そしてトップ3が6秒以内にひしめき合う中で迎えたこの日、総合争いの指標となるタイムをマークしたのはグランツール覇者2名(トーマス、フルーム)擁するチームスカイだった。それまでの暫定首位を40秒上回る20分03秒でフィニッシュするも、後続のTTスペシャリストを揃えるカチューシャ・アルペシン、クイックステップフロアーズ、そしてロットNLユンボの3チームが更なる好タイムを叩き出すこととなる。




元TT世界王者のトニ・マルティン(ドイツ)先頭にフィニッシュしたカチューシャ・アルペシンはチームスカイを06秒上回り、ジュリアン・アラフィリップ(フランス)の総合優勝を狙うクイックステップは更に4秒更新。しかしプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア)をエースに据えるロットNLユンボは他チームよりも1名残した5名でフィニッシュし、クイックステップを16秒上回ってトップタイムを叩き出した。
その後、最終走者でパトリック・ベヴィン(ニュージーランド)の総合首位を守りたいBMCレーシングは38秒遅れのステージ6位に終わり、ベヴィンはリーダージャージ保持に失敗。ログリッチェがアラフィリップに対して6秒差の首位に浮上し、ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)が3位とクイックステップは総合2位と3位につけている。

「本当に嬉しいよ。特別な瞬間だった。リーダージャージの獲得は最大の目標というわけではなかった。ただ最高の走りができればと思っていたんだ。でも転がり込んできた総合首位を手放す手も無いので守ってみせたいと思う。TT中、特に厳しい登り区間では選手同士コミュニケーションを取りながら走っていたよ。全員がベストな仕事を成し遂げてくれた分、とても嬉しい勝利だ」とログリッチェは語っている。
ステージ結果
1位 | ロットNLユンボ | +19'37" |
2位 | クイックステップフロアーズ | +16" |
3位 | カチューシャ・アルペシン | +20" |
4位 | チームスカイ | +26" |
5位 | モビスター | +36" |
6位 | BMCレーシング | +38" |
7位 | ミッチェルトン・スコット | +54" |
8位 | サンウェブ | +1'06" |
9位 | ディレクトエネルジー | +1'10" |
10位 | イギリスナショナルチーム | +1'18" |
個人総合成績
1位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ) | 15h45'04" |
2位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | +06" |
3位 | ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) | +16" |
4位 | パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、BMCレーシング) | +24" |
5位 | ワウト・プールス(オランダ、チームスカイ) | +26" |
6位 | パスカル・エーンクホーン(オランダ、ロットNLユンボ) | +34" |
7位 | ヤシャ・ズッタリン(ドイツ、モビスター) | +36" |
8位 | ヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ) | +37" |
9位 | ニールソン・ポーレス(アメリカ、ロットNLユンボ) | |
10位 | キャメロン・マイヤー(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | +42" |
ポイント賞
1位 | パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、BMCレーシング) | 40pts |
2位 | アンドレ・グライペル(ベルギー、ロット・スーダル) | 30pts |
3位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 27pts |
山岳賞
1位 | ニコラス・ドラミニ(南アフリカ、ディメンションデータ) | 34pts |
2位 | スコット・デーヴィス(イギリス、ディメンションデータ) | 26pts |
3位 | マシュー・ホルムズ(イギリス、マディソン・ジェネシス) | 24pts |
チーム総合成績
1位 | ロットNLユンボ | 46h37'12" |
2位 | クイックステップフロアーズ | +30" |
3位 | カチューシャ・アルペシン | +36" |
text:So.Isobe
photo:www.tourofbritain.co.uk
photo:www.tourofbritain.co.uk
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