スペシャライズドがセミカスタムオーダープログラム「S-BUILD」を展開中だ。フレームとパーツを選択し、自分の体にフィットした理想の一台を完成車価格で手に入れられるようになった。



スペシャライズドが新たに始めたセミオーダーシステムスペシャライズドが新たに始めたセミオーダーシステム"S-BUILD" (c)スペシャライズド・ジャパン
自転車を購入するには大まかに分けて二つの方法がある。一つは各ブランドが設定するコンプリートバイク(完成車)、もう一つが各パーツを自分で選択し組み立てていくフレーム組。スケールメリットを享受できることもあり、多くの場合完成車は使用されるパーツの個々の価格を積み上げたものよりも低価格な設定がされている。

一方で、ハンドルやステム、クランクといったポジションに関係する部分は最初から交換が必要となることも多く、またホイールなども好みや使用用途にフィットしない場合は無駄となることもある。そういった意味において、最初から自分のこだわりを実現できるフレーム組にも大きなメリットがある。

最初にフレームを選択。Shiv、TARMAC、VENGE、ROUBAIX、ALLEZが対応する最初にフレームを選択。Shiv、TARMAC、VENGE、ROUBAIX、ALLEZが対応する (c)スペシャライズド・ジャパン
一長一短の側面がある完成車とフレーム組だが、スペシャライズドが展開しているセミカスタムオーダーシステム"S-BUILD"は、両者の良いとこどりをしたような魅力的なプログラムとなっている。一言でいえば、フレーム組の自由度と完成車の価格を併せ持つのがS-BUILDだ。オーダーの流れは下記の3段階となる。

STEP1:S-BUILD対象店舗にてRETUL-fitを受け、サイズやポジションを確認。
STEP2:S-BUILD専用サイト、もしくは対象店舗の店頭にてフレームやパーツを選定し、発注
STEP3:店頭にてバイクの受取、支払

と、このように非常に簡単な手続きとなっている。RETUL-fitと組み合わせることによって、ステムの長さやクランク長、シートポストのオフセット量など、ポジションに関わるパーツを提案してもらえるため、後々のパーツ交換が必要なく、結果的に無駄な出費を抑えることにもつながるだろう。

ホイールは前後で異なる組み合わせも選択可能 ディスクホイールも用意されているホイールは前後で異なる組み合わせも選択可能 ディスクホイールも用意されている (c)スペシャライズド・ジャパン
ステムは長さと角度を選択可能だステムは長さと角度を選択可能だ (c)スペシャライズド・ジャパンシートポストは長さとセットバックを選択可能シートポストは長さとセットバックを選択可能 (c)スペシャライズド・ジャパン


ハンドルは各モデルごとに幅を自由に選択できるハンドルは各モデルごとに幅を自由に選択できる (c)スペシャライズド・ジャパン
現在S-BUILDに対応しているのはフレームセットで販売しているShiv、TARMAC、VENGE、ROUBAIX、ALLEZとなる。専用サイトで購入希望のフレームを選択したら、ホイールやグループセットなどを選択する画面が次々と現れる。前後で異なるハイトのホイールを選ぶことやパワーメーターの有無、タイヤ幅といった細やかなカスタムも可能だ。フレームセットのみのカラーを選ぶことが出来るのも、大きなメリットだろう。

このサービスの開始に伴い、従来行われていた"S-WORKS フレームFIT"はサービス終了となっているが、ディスカウントされる価格から見ればS-BUILDに大きく軍配が上がるだろう。気になる方は一度専用サイトを覗いてみては?

スペシャライズド S-BUILD対象店舗一覧:https://www.s-build.site/list