気温30度を超える過酷なコンディションで行われた、全日本選手権の男子エリートロードレース。スローペースだった前半から一転、アタックの応酬となった後半を冷静に走り、最終周回アタックを決めた小林海(JCLチーム右京)が連覇を達成した。



6月22日に修善寺の日本サイクルスポーツセンターで行われた男子エリートロードレース photo:Makoto AYANO

逃げグループを形成した鎌田晃輝(JCLチーム右京)ら3名 photo:Makoto AYANO

3年連続で全日本選手権男子エリートロードレースの舞台となったのは、静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンター。8kmコースを20周する160kmで争われたレースは、鎌田晃輝(JCLチーム右京)ら3名が逃げた。

最後まで1人粘った鎌田が残り5周目にメイン集団に吸収されると、ここからアタックと吸収が繰り返される展開に。終盤は前年王者の小林海と山本元喜(キナンレーシングチーム)、金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)、谷順成(宇都宮ブリッツェン)の4名に絞られ、最終周回に小林がシッティングのままアタック。登りで山本を引き離した小林が、そのままフィニッシュに到達した。

最終周回でアタックを決め、連覇を達成した小林海(JCLチーム右京) photo:Makoto AYANO

男子エリートロードレースでの連覇は、藤野智一(1998、99年)の以来となる26年ぶりの快挙だ。

2位は山本、3位は優勝候補筆頭に挙げられた金子、新城幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)は2分34秒遅れの7位でレースを終えている。
全日本選手権ロードレース2025男子エリート結果
1位 小林海(JCLチーム右京) 4:47:02
2位 山本元喜(キナンレーシングチーム) +0:25
3位 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) +0:56
4位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +1:20
5位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +2:32
6位 孫崎大樹(ヴィクトワール広島) +2:33
7位 新城幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) +2:34
8位 鎌田晃輝(JCLチーム右京) +2:40
9位 内田宇海(弱虫ペダルサイクリングチーム) +3:25
10位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +5:03
text:Sotaro.Arakawa
photo:Makoto AYANO

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