オルベアがフラッグシップロード”ORCA”の新仕様を発表。クライミングバイクとしての性能に磨きをかけるべく、新開発のステム一体型ハンドルや新型OQUOホイールなど軽量パーツがアセンブルされる完成車となった。



オルベア ORCA OMX (c)オルベア

自転車競技への熱い情熱を持つスペイン・バスク発のバイクブランド、オルベア。そのフラッグシップロードのORCAは、名クライマーを輩出してきたバスクらしく、登坂での性能を際立たせる軽量性に注力して開発された一台だ。

最大の特徴は最高峰のOMXフレーム(53サイズ)で750g、フォーク360gという重量で、完成車重量でもUCIルールを下回る6.7kgを達成している。セカンドグレードのOMRフレームの重量は1030g。

この軽さを実現するためにオルベアは徹底的にフレームを研究。カーボン積層時にプリプレグの重なりを最小化する設計を開発し、従来よりも90ピースもカーボン生地の数を減らすことに成功。さらにエポキシ樹脂を厳密にコントロールすることで、徹底的に重量増を抑え、先述の重量を達成している。

ステム一体型ハンドルを開発し、軽量性、エアロ向上を果たした (c)オルベア

一体型となりエアロ面でも性能向上を期待させる (c)オルベア

軽量性だけではなくライダーのパワーを受け止めるために、ヘッドチューブ〜BB〜チェーンステーにかけてを自転車の「背骨」として剛性を高めに設定。ヒルクライムの勝負所で素早い加速と反応性を発揮する性能を実現した。

このORCAに2026年モデルが登場する。来期モデルはフレームの性能を更に引き出すべくアセンブルされるハンドルとホイールがアップデートを果たしている。

ハンドルバーは新開発のステム一体型”OC SH RA10”で、100/380サイズで僅か313gという軽さを誇る。軽量なコックピットがフレームとバランスすることで、ダンシングなどでも車体とハンドルが一体となるかのようなフィーリングを味わえそうだ。サイクルコンピューターマウント対応や、UCIルール準拠の設計という面でもレーサーでも扱いやすいだろう。製品の詳細は後日発表されるという。

OQUOのホイールも新型となった (c)オルベア

更に完成車にアセンブルされるOQUOのホイールがアップデートされている。新開発されたQ10ハブはフロント104g、リア175gという軽さを実現しており、ORCAの軽量性に磨きをかけている。ホイールのラインアップはRP35 LTD、RP50 LTD、RA57 LTDの3種類。こちらも後日詳細が発表されるという。

さらに性能を押し上げるのが、新型OQUOホイール:RP35 LTD、RP50 LTD、RA57 LTDです。これらのホイールには、新たに開発されたQ10ハブが搭載されています。RP50 LTDは、重量、空力性能、パワー伝達、衝撃吸収性の理想的なバランスを実現し、RA57 LTDは空力効率とパワー伝達を重視した設計です。(製品の詳細、単品のリリースは後日)

オルベア ORCA M10i LTD PWR (c)オルベア
オルベア ORCA M11e LTD PWR (c)オルベア


オルベア ORCA M30i (c)オルベア
オルベア ORCA M20i TEAM (c)オルベア



また最高峰のORCA OMXとセカンドグレードのORCA OMRそれぞれに新しいデザイン、カラーが登場している。OMXには”スパークシルバー – チタングレーフェード”、”ダイヤモンドカーボンビュー – サンセットフェード”、”エスケープカーボン – ホログラフィックダイナライン”という3色が追加。

OMRは”アイリスホワイト – ライラック”、”ダイヤモンドCビュー – チタングレー”、”コバルトブルー – カーボンロウ”、”エスケープグリーン カーボンビュー マット”という4色が登場している。

2026年のORCAシリーズのラインアップは以下の一覧をチェックしてもらいたい。



オルベア ORCA OMX
ORCA M10iLTD PWR(Dura-Ace) :1,599,000円(税込) 
ORCA M11eLTD PWR(Red AXS) :1,599,000円(税込)
ORCA M20iLTD PWR(Ultegra) :1,106,600円(税込) 
ORCA M30iLTD PWR(105) :917,400円(税込)

オルベア ORCA OMR
ORCA M20iTEAM(Ultegra):790,900 円(税込)
ORCA M35i(105):632,500円(税込)
ORCA M30i(105):529,900円(税込)
ORCA M30(105 機械式):399,300円(税込)

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