2006年のツール・ド・フランスでステージ優勝を飾ったマッテーオ・トザット(イタリア)は、5年間在籍したクイックステップを離れる。本人はクイックステップでの現役引退を望んだが、チームマネージャーのパトリック・ルフェーブル氏と折り合いがつかず、サクソバンク移籍の道を選んだ。

2006年ツール・ド・フランスでステージ優勝を飾ったマッテーオ・トザット(イタリア、クイックステップ)2006年ツール・ド・フランスでステージ優勝を飾ったマッテーオ・トザット(イタリア、クイックステップ) photo:Cor Vosトザットによると、本人はチーム残留を望んだが、ルフェーブル氏がそれを無視した。「話し合いの場を要求していたのに、気付けば6ヶ月も経っていた。ブエルタ期間中にSMS(メール)でオファーをもらったが、それ以降は音沙汰無し。ルフェーブルは電話にも出なかった」。現在36歳のトザットはガゼッタ・デッロ・スポルト紙の中でそう語っている。

「最近になってようやくメールが来たと思ったら『もうタイムリミットは過ぎた』と書かれていた。もっと気分よくチームを離れることが出来たはずだ。クイックステップで現役引退を迎えたいと思っていた」。

ベッティーニやボーネンといったエースに仕えたマッテーオ・トザット(イタリア、クイックステップ)ベッティーニやボーネンといったエースに仕えたマッテーオ・トザット(イタリア、クイックステップ) photo:Cor Vosトザットは1997年にプロデビュー。以降、頼れるアシスト選手としてずっとエースの走りに尽くしてきた。これまでの通算勝利は7勝。その中には、ファッサボルトロ時代の2001年に達成したジロ・デ・イタリアのステージ優勝、そして2006年ツール・ド・フランスでのステージ優勝が含まれる。

世界選手権イタリア代表メンバーの常連でもあり、自分の役割を理解し、模範的なスーパー・ドメスティック(アシスト)として何度もエースを助けてきた。

イタリア代表メンバーとして何度も世界選手権に出場しているマッテーオ・トザット(イタリア)イタリア代表メンバーとして何度も世界選手権に出場しているマッテーオ・トザット(イタリア) photo:Riccardo Scanferla「クイックステップのチーム内ではダリオ・カタルドやダヴィデ・マラカルネ、ブラニスラウ・サモイラウらにアシストの極意を教えてきた。世界選ではダニエル・オスやフランチェスコ・ガヴァッツィが自分の後釜になるだろう。アドバイスに耳を傾けてくれる若い選手が成長してくれるのは最高の気分だ」。

「これまで多くのキャプテンとレースを走った。イタリア代表の証であるナショナルジャージは家に山積みされている。初めて代表入りしたのは2002年の世界選ゾルダー大会。代表入りの要請として、フランコ・バッレリーニ監督(当時)が手紙をくれたんだ。今年の世界選の直前に、その時の手紙を読み返したよ」。

サクソバンクのビャルヌ・リース監督は、今年オーストラリア・ジーロングで開催された世界選でのトザットの走りを高く評価。2週間後のジロ・ディ・ロンバルディアで双方が合意し、来シーズンの契約がまとまった。

トザットはスペイン・カナリア諸島のフエルテベントゥーラ島で今週末に行なわれるサクソバンクのトレーニングギャンプに合流する。ドーピング捜査の渦中にあるアルベルト・コンタドール(スペイン)も同キャンプに合流する可能性があり、注目が集まっている。

「ビャルヌはコンタドールのためにチームを組み立てたんだ。一連のゴタゴタが早期解決することを望んでいる」。トザットはそう締めくくった。

text:Gregor Brown
translation:Kei Tsuji

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