超級山岳グラン・コロンビエにフィニッシュしたツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ第7ステージ。先行したアユソを残り1.7km地点で捉え、抜き去ったイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)が勝利。タックウェルが辛くも総合首位をキープした。

総合首位タックウェルと前日勝者のファンヒルス photo:A.S.O.

ツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ第7ステージ image:A.S.O. ツール・ド・フランスの前哨戦、ツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプのラスト3日間はいずれも山岳&山頂フィニッシュ。逃げ切りにより総合順位が大きく動かなかった初日を経て、第7ステージの2日目は、コース中盤に1級山岳グラン・コロンビエ(距離7km/平均8.4%)を登坂。そしてラストに新たなルートから、より厳しい超級山岳グラン・コロンビエ(距離8.4km/平均10.2%)を駆け上がる。
この日は今春からの体調不良が長引くジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)や、前日の落車で肩を脱臼し、総合3位から転落したオスカー・オンリー(イギリス、ネットカンパニー・イネオス)など、実に13名が未出走。一層小さくなった集団がスタートを切り、逃げが生まれないまま序盤の2級、4級、2級山岳を越えていく。しかし下り区間で路面に砂利があったため、主催者はレースを一時ニュートラルにし、その後再開された。
その直後、総合6位のポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)が下りで落車する。ルーク・タックウェル(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)の繰り下げでヤングライダー賞ジャージを着るセクサスは、再びバイクにまたがるとチームメイトとともにプロトンへの合流を目指した。しかしその時点で、プロトンとは4分の差が広がっていた。

序盤で落車し、追走を強いられたポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) photo:A.S.O.

ヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ)ら5名による逃げ集団 photo:A.S.O.
1級山岳グラン・コロンビエ(距離7km/平均8.4%)に入り、ようやく10名の逃げ集団が形成される。そして頂上を通過する頃に6名に絞られ、その中にネットカンパニー・イネオスはカルロス・ロドリゲス(スペイン)とローレンス・デプルス(ベルギー)を入れ、また昨年のツール・ド・フランス区間優勝者であるヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ)など強力なメンバーが揃った。その後下りを経て、平坦路でクイン・シモンズ(アメリカ、リドル・トレック)が遅れ、先頭は5名となった。
最後から2つ目の2級山岳に向かう途中、残り35km地点でようやくセクサスがプロトンに戻ってきた。その時点で逃げ集団との差は47秒。プロトンの先頭では、イサーク・デルトロ(メキシコ)の勝利に向け、UAEチームエミレーツXRGがペースを作った。
逃げ集団からはロドリゲスが遅れ、4名となった先頭をジョージ・ベネット(ニュージーランド、NSNサイクリングチーム)が2級山岳の頂上を先頭で通過。一方のプロトンは、逃げから遅れたシモンズが長時間集団を牽引し、超級山岳グラン・コロンビエ(距離8.4km/平均10.2%)の麓で逃げ集団をキャッチ。集団はひと塊のまま最終山岳へと入っていった。

最終山岳でアタックしたフアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック) photo:A.S.O.

アユソを抜き、単独先頭に立ったイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) photo:A.S.O.
登りに入ってもフアン・アユソ(スペイン)とマティアス・スケルモース(デンマーク)のダブルエース体制を敷くリドル・トレックが牽引を続ける。そのペースには早くも総合首位のタックウェルが遅れ、また追走で力を使ったセクサスも遅れていく。残り6.7km地点でアユソが仕掛け、反応したマッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)もすぐに遅れ、アユソが単独先頭に立った。
しかし後続からは、マイペースで登坂するデルトロが、一度は広げられた20秒差を徐々に詰めていく。その気配を感じたアユソは何度も後ろを振り返り、残り1.7km地点で追いつかれ、そしてデルトロが追い抜いた。2名の脚色には明確な差があったため、加速したデルトロにアユソはついていくことができなかった。
頂上までの1.4kmを独走し、デルトロはこれがプロ通算27勝目。しかしフランスでは初となる勝利を手に入れた。

グラン・コロンビエを制覇したイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos

フランスでのプロ初勝利を挙げたイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) photo:A.S.O.
初出場となるツール・ド・フランスに向け、弾みをつける勝利をお辞儀のパフォーマンスで喜んだデルトロ。「とても厳しい1日で、とても厳しい登りだった。こうした長い登りをこなすのは僕にとって簡単ではないけれど、レースを重ねるごとに適応し、感触はどんどん良くなっている。今日は本当に勝利を狙いたかった。グラン・コロンビエのような登りで勝てたことは、本当に特別なことだ」と語った。
24秒遅れでアユソがフィニッシュし、区間3位だったのはトビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)。セクサスは1分21秒遅れの7位、そしてタックウェルは2分33秒遅れながらも粘りを見せ、総合首位を守ることに成功している。

粘りの走りで総合リーダージャージをキープしたルーク・タックウェル(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:A.S.O.


この日は今春からの体調不良が長引くジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)や、前日の落車で肩を脱臼し、総合3位から転落したオスカー・オンリー(イギリス、ネットカンパニー・イネオス)など、実に13名が未出走。一層小さくなった集団がスタートを切り、逃げが生まれないまま序盤の2級、4級、2級山岳を越えていく。しかし下り区間で路面に砂利があったため、主催者はレースを一時ニュートラルにし、その後再開された。
その直後、総合6位のポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)が下りで落車する。ルーク・タックウェル(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)の繰り下げでヤングライダー賞ジャージを着るセクサスは、再びバイクにまたがるとチームメイトとともにプロトンへの合流を目指した。しかしその時点で、プロトンとは4分の差が広がっていた。


1級山岳グラン・コロンビエ(距離7km/平均8.4%)に入り、ようやく10名の逃げ集団が形成される。そして頂上を通過する頃に6名に絞られ、その中にネットカンパニー・イネオスはカルロス・ロドリゲス(スペイン)とローレンス・デプルス(ベルギー)を入れ、また昨年のツール・ド・フランス区間優勝者であるヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ)など強力なメンバーが揃った。その後下りを経て、平坦路でクイン・シモンズ(アメリカ、リドル・トレック)が遅れ、先頭は5名となった。
最後から2つ目の2級山岳に向かう途中、残り35km地点でようやくセクサスがプロトンに戻ってきた。その時点で逃げ集団との差は47秒。プロトンの先頭では、イサーク・デルトロ(メキシコ)の勝利に向け、UAEチームエミレーツXRGがペースを作った。
逃げ集団からはロドリゲスが遅れ、4名となった先頭をジョージ・ベネット(ニュージーランド、NSNサイクリングチーム)が2級山岳の頂上を先頭で通過。一方のプロトンは、逃げから遅れたシモンズが長時間集団を牽引し、超級山岳グラン・コロンビエ(距離8.4km/平均10.2%)の麓で逃げ集団をキャッチ。集団はひと塊のまま最終山岳へと入っていった。


登りに入ってもフアン・アユソ(スペイン)とマティアス・スケルモース(デンマーク)のダブルエース体制を敷くリドル・トレックが牽引を続ける。そのペースには早くも総合首位のタックウェルが遅れ、また追走で力を使ったセクサスも遅れていく。残り6.7km地点でアユソが仕掛け、反応したマッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)もすぐに遅れ、アユソが単独先頭に立った。
しかし後続からは、マイペースで登坂するデルトロが、一度は広げられた20秒差を徐々に詰めていく。その気配を感じたアユソは何度も後ろを振り返り、残り1.7km地点で追いつかれ、そしてデルトロが追い抜いた。2名の脚色には明確な差があったため、加速したデルトロにアユソはついていくことができなかった。
頂上までの1.4kmを独走し、デルトロはこれがプロ通算27勝目。しかしフランスでは初となる勝利を手に入れた。


初出場となるツール・ド・フランスに向け、弾みをつける勝利をお辞儀のパフォーマンスで喜んだデルトロ。「とても厳しい1日で、とても厳しい登りだった。こうした長い登りをこなすのは僕にとって簡単ではないけれど、レースを重ねるごとに適応し、感触はどんどん良くなっている。今日は本当に勝利を狙いたかった。グラン・コロンビエのような登りで勝てたことは、本当に特別なことだ」と語った。
24秒遅れでアユソがフィニッシュし、区間3位だったのはトビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)。セクサスは1分21秒遅れの7位、そしてタックウェルは2分33秒遅れながらも粘りを見せ、総合首位を守ることに成功している。

ツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ2026第7ステージ結果
| 1位 | イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) | 3:41:41 |
| 2位 | フアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック) | +0:24 |
| 3位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:38 |
| 4位 | マッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:41 |
| 5位 | キアン・アイデブルックス(ベルギー、モビスター) | |
| 6位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック) | +1:17 |
| 7位 | ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) | +1:21 |
| 8位 | クリスティアン・ロドリゲス(スペイン、XDSアスタナ) | +2:29 |
| 9位 | ホセ・パッラ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) | +2:31 |
| 10位 | ハン・カステジョン(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) | +2:33 |
個人総合成績
| 1位 | ルーク・タックウェル(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | 25:59:09 |
| 2位 | マッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:42 |
| 3位 | イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) | +0:49 |
| 4位 | フアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック) | +1:06 |
| 5位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +1:33 |
| 6位 | ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) | +1:54 |
| 7位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック) | +1:59 |
| 8位 | キアン・アイデブルックス(ベルギー、モビスター) | +2:17 |
| 9位 | クリスティアン・ロドリゲス(スペイン、XDSアスタナ) | +2:33 |
| 10位 | ホセ・パッラ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) | +3:02 |
その他の特別賞
| ポイント賞 | ナダフ・ライスベルク(イスラエル、NSNサイクリングチーム) |
| 山岳賞 | クレマン・ブラズアフォンソ(フランス、グルパマFDJユナイテッド) |
| ヤングライダー賞 | ルーク・タックウェル(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) |
| チーム総合成績 | リドル・トレック |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
photo:CorVos, A.S.O.
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