オルベアがグラベルレーサーのTerra Raceを発表。OMXフレームを採用しレーススペックの剛性と重量910gという軽さを両立。衝撃吸収性やエアロダイナミクスも追求した一台を紹介しよう。



オルベア Terra Race (c)オルベア

ロードレースとMTBに高い情熱を持ってバイク開発を行うスペイン・バスクのオルベア。先日グラベルバイク”Terra”のモデルチェンジを発表したばかりだが、矢継ぎ早にグラベルレースモデルの”Terra Race”を発表した。激化するグラベルレースの争いで性能を発揮する一台だ。

Terra Raceがハイスピード化が進むレースでパフォーマンスを発揮するために、オルベアは最先端のカーボンレイアップ技術OMXを採用。高弾性カーボンファイバーをレーザーカットした素材を精密に配置し、生地の不要な重なりなどを排除することで、狙った剛性を実現しつつ、軽さを手に入れた。

エアロを意識したフレーム造形とされている (c)オルベア

激化する競技シーンで戦うために開発されたTerra Race (c)オルベア

特にフレーム剛性は緻密に計算されており、ペダリングパワーを瞬時に推進力に変換するフレームを実現する。同時にリアトライアングルは高周波の路面振動を吸収する形状となっており、フィードバックを損なわず常に振動に晒さられるグラベルにおいて快適性とトラクション性を確保している。

また剛性設計はサイズごとに最適化しており、どのフレームサイズでも反応の良いライドフィールを実現。大きなサイズは必要箇所を強化しつつ、小さなサイズは軽さと機敏さを維持している。

ヒドゥンシートポストによってエアロを高めている (c)オルベア

フレーム重量は910g。従来モデルよりも300gも軽量化を果たしており、長距離長時間、様々なシチュエーションを走るグラベルレースにおいて剛性と軽さのバランスが取れたフレームはアドバンテージになるはずだ。OMXで製造されるフロントフォークはフロント周りの剛性感と反応性を高めている。重量は425gだ。

フレームの造形はレースに向けたエアロ設計とされている。ヘッドチューブとインテグレーテッドデザインとされたフォークや、ヒドゥンシートポストを採用することで、空気抵抗低減を図っている。さらにステム一体型のOC SH-RA10エアロコックピットやケーブルフル内装もエアロ性能を高めた。

リアセクションは快適性とトラクションを向上している (c)オルベア

またTerra Raceはグラベルレーシングジオメトリーを採用。オルベアのロードレース用バイクジオメトリーをグラベル用に再構築し、低スタック、長めのリーチ、バランスの取れたBBハイトに設定することで、ハイスピード走行時の安定性とコントロールしやすいハンドリングを両立している。

ドライブトレインはシンプルなフロントシングルと、幅広いギアレンジをカバーしつつクロスレシオに設定できるx2どちらにも対応する。最大45Cのタイヤクリアランスを備えており、コースに応じたタイヤチョイスも可能。リアエンド規格はUDHを採用している。

ケーブルフル内装によってエアロを高める (c)オルベア
オークォのRP50LTDホイールがエアロとのバランスが優れている (c)オルベア



フレームのカラーはフローズンコンクリート、スペースシップグリーン、サンセットカーボンビューの3色展開。オルベアのMyOを活用すれば、好みのカラーに仕立てられるのはもちろん、フレア形状のグラベルバーや一体型コックピット、コントロール性に優れる15mmライザーバーなどを選択可能。ホイールはTerra Raceのエアロ性能を高めるOQUO RP50LTDがおすすめ。幅広い内幅によって荒れた路面でもしなやかにサポートしつつ、エアロを高められるセッティングだ。

完成車のラインアップは以下の一覧をチェックしてもらいたい。

オルベア Terra Race (c)オルベア



オルベア Terra Race
TERRA RACE M11eLTD 1X(Red XPLR AXS):1,581,800
TERRA RACE M21eLTD 1X(Force XPLR AXS):1,043,900円
TERRA RACE M20iLTD(GRX 825):949,300円
TERRA RACE M31eLTD 1X(Rival XPLR AXS):870,100円
TERRA RACE M20LTD(GRX 820):790,900円

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