今年の10月に右肩の手術を受けたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)がインタビューに答え「少しだが自転車に乗っている」と順調な回復ぶりを報告した。また、「心に火種がある限り挑み続けたい」と来季ツールへの意欲も語っている。



今季はツール、ブエルタと連続で途中棄権したプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)今季はツール、ブエルタと連続で途中棄権したプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
「いまの状態は良好だ。手術から6週間が経ち徐々にトレーニングを始めている。毎週良くなっていく感覚があるものの、回復にはまだ時間がかかる。もう少しで完全に腕が回せるようになるところで、短い時間だが自転車には乗れている」と、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)はイタリアメディアbici.PROのインタビューにそう答えた。

今年のツール・ド・フランス第5ステージで落車して右肩を脱臼したログリッチは、シーズン終了後の今年10月に”脱臼した肩に別部位の骨を移植する”手術を受けた。復帰時期については「いつどこでシーズンを始めるか考えてはいるが、全ては回復の状況次第。短い時間しか自転車に乗れない今、来シーズンそのものが不透明な状態だ」とコメント。「来週の検査次第では(バイク)トレーニング再開の許可が降りるかもしれない。目下の目標は12月11日に始まるチーム合宿だ」と語っている。

ツールへの変わらぬ意欲を語ったプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)ツールへの変わらぬ意欲を語ったプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
今年はチームメイトであるヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)がツールを初制覇し、2023年シーズンはチームの絶対的エースという立場が揺らぎつつあるログリッチ。来季の目標について聞かれると「まだ自分にはツールを勝つチャンスがあると思っている。まだ自分の中に燃える心がある限り(ツールでの)勝利を追い求め続けたい」とツールへの変わらぬ意欲を明確にした。

来季のジロ・デ・イタリアは個人タイムトライアルが3ステージ(合計距離70.6km)登場する一方で、ツールは登り基調の個人TTが1つ(距離22km)と極めて対照的なコースに。ジロ出場への興味について東京五輪TT王者のログリッチは「(ジロ第20ステージ個人TTのフィニッシュ地点である)モンテ・ルッサリで過去に勝利を挙げたことがある。もちろんスキージャンパーとしてだけどね」と語りながらも「僕はTTだけが得意な選手ではない」と、あくまでも照準がツールであると強調した。

text:Sotaro.Arakawa