横風分断で僅か20名ほどが生き残るという荒れた一日に、ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)が勝利。前日勝利し、総合3位に浮上したサラ・ジガンテ(オーストラリア、AGインシュランス・スーダル)が大きく遅れた。

120kmの平坦ステージ。横風分断で荒れた一日になった photo:RCS Sport
ジロ・デ・イタリア・ウィメン第5ステージは、北イタリア、パドヴァ周辺のポー平原を駆け抜ける120kmの平坦ステージ。フィニッシュはこのエリア唯一の丘陵地帯であるコッリ・エウガネイ州立公園内だが、登坂には足を伸ばさず終始フラットコースを駆け抜ける。
スタートと同時にアタックした5人が逃げ、ロレーナ・ウィーベス(オランダ)のスプリント2勝目を目指すSDワークス・プロタイムが2分半差で追う展開。しかしこの日はアドリア海から吹き付ける海風によって、集団内はナーバスな雰囲気に包まれた。

SDワークス・プロタイムとUAEチームADQがメイン集団のペースアプを開始する photo:UCI

先頭グループを牽引するマーレン・ロイサー(スイス、モビスター) photo:UCI
進行方向が南から西に切り替わると、一気にUAEチームADQが横風分断攻撃を仕掛けた。クラシックスペシャリスト揃いのSDワークスも同調したこの動きによって集団は木っ端微塵となり、マリアローザのマーレン・ロイサー(スイス、モビスター)や総合2位エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)、SDワークスのウィーベスやロッテ・コペッキー(ベルギー)、マリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)らが入った20名弱が先行する。一方前日の1級山岳「ピアネッツェ」で独走し、総合3位に浮上したサラ・ジガンテ(オーストラリア、AGインシュランス・スーダル)は第3グループに取り残されてしまった。
逃げグループを飲み込み21名になった先頭グループが、メイン集団と1分差を付けて平坦コースをかっ飛んだ。タイム差を維持するためにロイサー自らも牽引し、最終的に1分42秒差でフィニッシュラインに到達。第3ステージ同様にバルバラ・グアリスキ(イタリア)→コペッキー→ウィーベスと繋いだSDワークスのスプリントトレインが完璧に機能した。

圧倒的なスプリントで2勝目を掴んだロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:RCS Sport

危なげなくマリアローザを守ったマーレン・ロイサー(スイス、モビスター) photo:UCI
スリップストリームに入ったフォスを引き離す爆発力でウィーベスが今大会2勝目をマーク。120kmを僅か2時間39分08秒、つまり平均45.245km/hで駆け抜ける超高速ステージだった。
1分42秒遅れたジガンテは総合5位にダウンし、三つ巴の登坂勝負になると思われたマリアローザ争いから実質的に転落。マリアビアンカのアントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)は総合4位から6位にダウン。
一方、先頭グループに入ったアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム)は総合5位から3位に、カトリーヌ・アーレルッド(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)は総合10位から4位、シルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ)は総合15位から7位へとジャンプアップ。ロイサーとロンゴボルギーニ以外、全員の総合成績が変動する予想外に荒れた一日となった。

ジロ・デ・イタリア・ウィメン第5ステージは、北イタリア、パドヴァ周辺のポー平原を駆け抜ける120kmの平坦ステージ。フィニッシュはこのエリア唯一の丘陵地帯であるコッリ・エウガネイ州立公園内だが、登坂には足を伸ばさず終始フラットコースを駆け抜ける。
スタートと同時にアタックした5人が逃げ、ロレーナ・ウィーベス(オランダ)のスプリント2勝目を目指すSDワークス・プロタイムが2分半差で追う展開。しかしこの日はアドリア海から吹き付ける海風によって、集団内はナーバスな雰囲気に包まれた。


進行方向が南から西に切り替わると、一気にUAEチームADQが横風分断攻撃を仕掛けた。クラシックスペシャリスト揃いのSDワークスも同調したこの動きによって集団は木っ端微塵となり、マリアローザのマーレン・ロイサー(スイス、モビスター)や総合2位エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)、SDワークスのウィーベスやロッテ・コペッキー(ベルギー)、マリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)らが入った20名弱が先行する。一方前日の1級山岳「ピアネッツェ」で独走し、総合3位に浮上したサラ・ジガンテ(オーストラリア、AGインシュランス・スーダル)は第3グループに取り残されてしまった。
逃げグループを飲み込み21名になった先頭グループが、メイン集団と1分差を付けて平坦コースをかっ飛んだ。タイム差を維持するためにロイサー自らも牽引し、最終的に1分42秒差でフィニッシュラインに到達。第3ステージ同様にバルバラ・グアリスキ(イタリア)→コペッキー→ウィーベスと繋いだSDワークスのスプリントトレインが完璧に機能した。


スリップストリームに入ったフォスを引き離す爆発力でウィーベスが今大会2勝目をマーク。120kmを僅か2時間39分08秒、つまり平均45.245km/hで駆け抜ける超高速ステージだった。
1分42秒遅れたジガンテは総合5位にダウンし、三つ巴の登坂勝負になると思われたマリアローザ争いから実質的に転落。マリアビアンカのアントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)は総合4位から6位にダウン。
一方、先頭グループに入ったアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム)は総合5位から3位に、カトリーヌ・アーレルッド(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)は総合10位から4位、シルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ)は総合15位から7位へとジャンプアップ。ロイサーとロンゴボルギーニ以外、全員の総合成績が変動する予想外に荒れた一日となった。
ジロ・デ・イタリア・ウィメン2025 第5ステージ結果
1位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 2:39:08 |
2位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
3位 | リアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター) | |
4位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム) | |
5位 | マーレン・ロイサー(スイス、モビスター) | |
6位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) | |
7位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) | |
8位 | フランツィスカ・ブラウーセ(ドイツ、セラティジット・WNT・プロサイクリング) | |
9位 | カティア・ラグーザ(イタリア、ヒューマンパワードヘルス) | |
10位 | シルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ) |
個人総合成績(マリアローザ)
1位 | マーレン・ロイサー(スイス、モビスター) | 12:17:14 |
2位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ) | +0:16 |
3位 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) | +1:53 |
4位 | カトリーヌ・アーレルッド(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +2:07 |
5位 | サラ・ジガンテ(オーストラリア、AGインシュランス・スーダル) | +2:16 |
6位 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | +2:45 |
7位 | シルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ) | +3:2 |
8位 | パウリーナ・ローイヤッカース(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | +3:30 |
9位 | ヤラ・カステレイン(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | +3:36 |
10位 | イザベラ・ホルムグレン(カナダ、リドル・トレック) | +3:39 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) |
山岳賞 | サラ・ジガンテ(オーストラリア、AGインシュランス・スーダル) |
ヤングライダー賞 | アントニア・ニーダーマイヤー(キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) |
チーム総合成績 | AGインシュランス・スーダル |
text:So Isobe
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