中部 › 愛知

カトーサイクル

圧倒的な品揃えは必見 MTBもロードも本気で取り扱う、地域随一のスポーツバイクショップ
カトーサイクル外観。名古屋市南区の環状線道路沿いに位置する
ウェアコーナーの中心はアソス。男性用はもちろん、女性用も充実したラインナップが揃う
憧れのコルナゴxフェラーリの完成車を2台発見...!
シューズとヘルメットの品揃えもまた凄まじい
こちらはMTBアパレル。ガード類も豊富に揃う
ロードバイクの在庫は150台ほど。低価格帯から最高級グレードまで揃う
シマノの消耗品パーツはほぼ全て網羅する。緊急時の頼りになる存在だ
MTBのカスタムパーツも豊富
メカニックエプロンに縫い付けたいオリジナルワッペンは880円。素敵
二階にはフィッティングコーナーも設置している
ショップイベントも随時開催中
(プラス)未開封のヴィンテージバイクもぞろぞろ
黎明期のBMXやMTBもずらり
「大きなショップだな」というパッと見の印象は、ひとたび店内に入れば「これはとんでもないショップだ」、に変わるはず。在庫確保が難しい時勢なんて関係なしとばかりに、マウンテンバイクとロードバイクを中心に、グラベルバイク、クロスバイク、ホイール、コンポーネント、その他パーツ類、アパレル、シューズやヘルメットまで、店内には奥深く、そして膨大なアイテムが揃う。あまりの品揃えに、ついついウインドーショッピングが長くなってしまうのがユーザーの悩みかもしれない。

そんなカトーサイクルが店舗を構えるのは、名古屋駅から電車なら地下鉄桜通線を使っておよそ25分、車ではおよそ30分ほどの名古屋市南区の環状線道路沿い。創業は戦後間もなくの1946年。2023年で創業77年を迎える、地域随一の規模を誇るスポーツバイクプロショップだ。

およそ100坪ほどという売り場に並ぶのは、世界中ありとあらゆるブランドの、ジャンルを問わないスポーツバイクたち。特にロードバイクの展示台数は圧倒的で、トレックやキャノンデール、サーヴェロといった北米ブランドから、ピナレロやルック、ウィリエール、タイムといった欧州ブランド、そしてジャイアントやメリダといったアジアンブランドといったメジャーブランドはほぼ網羅。限定品も多いし、エンヴィやチャプター2、ファクターなど気鋭のブランドや、コルナゴやチネリ、デローザ、トマジーニなどの普遍的名車と言われるスチールバイクまでがずらりと揃う。

MTBコーナーもそれは同じ。大手ブランドの製品はもちろん、インテンスなど国内で手に入りにくいブランドのバイクの姿も多く、取材時にはクワハラの限定BMXの姿も。ヘルメットやシューズはサイズやカラーバリエーションも売れ筋を中心に大量にラインナップされ、ウェアもロード用(アソスが中心で、男性用はもちろん女性用も充実したラインナップ)はもちろん、MTB用だって頭の先からつま先まで一式が揃うのだ。
ロードバイクの在庫は150台にものぼる。低価格帯から最高級グレードまで揃う
憧れのハイエンドロードも多数揃える。店内のパーツで好みの一台を仕上げることも可能
定番ブランドから気鋭のレアブランドまで守備範疇は広い
階段下はヘルメットやシューズが並ぶ。その物量に圧倒されるはず
「エキスパート向けのお店と思われがちなんですが、実際は初心者さんや女性こそご入店頂きやすいお店づくりを意識しています」と言うのは羽田野千晶さん。羽田野さんをはじめ女性スタッフが在籍しているから、女性に向けた製品ラインナップも欠かさない。「バイクからシューズ、アパレルまで一通り、それも質の良い女性用アイテムを揃えられるよう気を配っています。困ってる女性ユーザーが困ったまま帰らせたくありませんから」と加える。

頑張って品物を(量を揃えて)ラインナップする。物量の多さこそカトーサイクルの強み。そう羽田野さんは続ける。「数えたことがないのでわかりませんが、バックヤードも含めればロードバイクだけで150台くらいあるんじゃないでしょうか(笑)。それはずっと変わらないこと。取り扱い量を絞った、洗練されたショップも良いですが、私たちはたくさんのものを見て手に取ることができるのが魅力だと考えています。私がお客さんだったらそっちの方が楽しいかな、と思いますしね」。

そして忘れてはならないのが、ブレーキパッドやケーブル、ワイヤー類といった定番品や、各部スモールパーツ、そして交換用ディレイラーハンガーといった補修アイテムまでがずらりと、それこそ一般的なプロショップを圧倒的に上回る物量で置かれていること。これだけを見ても、売りっぱなしではなく、アフターケアまでしっかりと対応する頼れるプロショップであることが分かるというものだ。

売り場を少し歩いただけでもワクワクするショップ。カトーサイクルはそんなお店だ。「服屋さんみたいにお客さんを追いかけ回さないので、自由にお店の中を見て回ってほしい」と羽田野さん。「スタッフもみんな忙しそうにしていますが、気になるものがあれば遠慮なく色々と聞いてほしいと思っています」。
MTBも妥協なきラインナップが揃う。インテンスはショップ一押しのブランドだ
こちらは入口付近の用品コーナー。この左手にMTBやクロスバイク、突き当たり右奥がロードコーナーだ
メンテナンス用品やケミカル類も多種多様に揃う
羽田野さんはじめ、ショップには女性スタッフが常駐。女性用ウェアなどラインナップも充実している
日々安心安全の一台を生み出し続けるメンテナンス作業は、スポーツバイクプロショップとしてカトーサイクルの根幹を成す要素。メカニック作業は車種によって分業制となり、メカニック同士で情報を共有することにより技術レベルを高め、メーカーの講習会にも積極的に参加しているという。そんな高い技術力を頼って、地元に本拠地を置く愛三工業レーシングチームや、中京大の選手も日頃のメンテナンスにしばしば足を運ぶそうだ。

命を乗せて走るものだからこそ、値段の高い安いに関わらず整備は入念に行なう。それがカトーサイクルのメンテナンスポリシーだ。例えば完成車はメーカーから「7分組み」と呼ばれる状態で入荷するが、カトーサイクルではいったんほぼ全てをバラし、ワイヤーやブレーキホースの調整、各部のグリスアップ、フレ取り、金属バイクであればネジ切り部分の調整といった作業を入念に行っている。特にホームページなどでアピールされていることではないものの、それはむしろプロショップとしての矜持を感じる部分。

ここ近年ロードバイクやクロスバイクもディスクブレーキ化を果たし、ケーブルやホースも内装化が一般的になるなど、ショップの立場から見ればメンテナンスの工数は増え、複雑化するばかり。しかし圧倒的物量をさばきつつも、カトーサイクルのメカ作業に妥協はない。「その分お待たせしてしまうこともあるかと思うのですが、ご理解頂けばと思います」と羽田野さんははにかむ。

カトーサイクルでは持ち込み修理も対応可能(メーカーや状態にもよるため要確認)で、キャニオンの登録ショップとなるなど、ここ近年の自転車界の変革においても柔軟な対応を見せる。

取り扱いブランドの多さはすなわち対応力の広さであり、専門が異なる多くのメカニックを抱えるからこそ「できないことがほぼない」。販売こそ無いが一般車の修理も可能であり、町の自転車屋としても機能しているのだ。
こちらはロードチームのメカニックブース。安心安全の一台が送り出される場所だ
持ち込み修理も対応可能。作業に妥協はない
曲げがちなリアディレイラーハンガーなど補修部品も多数在庫する
ロード班のメカニックたち
さて、ここまでカトーサイクル(本店)の紹介をしてきたが、忘れてはならないのがすぐ裏にあるヴィンテージ専門店のカトーサイクルプラス。従来本店2階にあったコーナーを移設し、なんと別店舗としてしまったヴィンテージ天国。にこにこ顔で迎えてくれたのがカトーサイクル二代目社長の加藤康弘さんだ。

「昔から在庫を集めるのが好きだったんだよね。どんどん仕入れて、気づいたら売れ残ってこんなになっちゃった。名車があるのは良いんだけど、いまだに売れないから困っちゃうよ」と、屈託のない、愛嬌たっぷりの笑顔で加藤さんは笑う。ちなみに80歳を超える「おじさん(加藤さんの愛称)」は、今だバリバリ「ロードレーサー」を乗りこなす健脚の持ち主であることも加えておきたい。

ヴィンテージファンにとっては、もはや日本屈指の有名店として知らぬものはいない場所。もともと薬局だったという店舗内にはアレックス・サンジェ、ルネ・エルス、片倉シルク、サイクロン、ジタン、プジョーといった膨大な量のロードフレームに、果ては黎明期のBMX・MTBフレームまでがずらりと揃う。

カンパニョーロやシマノ、サンプレックスを始めとしたデッドストックのコンポーネントやペダル、サドル、ポンプ、書籍、ウェアなども大量に並べられ、しかもその多くが新品なのだ。まるで博物館か、タイムスリップをしてしまったかのよう。好きな時代のフルセットパーツでバイクを組めるというのもこの2020年台において凄まじい話だ。

ジャンルや価格帯を問わず、さらに年代まで問わない懐の広さがカトーサイクルの魅力だ。商品がどんどん補充され、メカニックの技を介してどんどんユーザーの手に渡っていくのは、カトーサイクルが「信頼できるショップ」として広く周知されているからこそ。

「お客さんにとって居心地がいいショップでありたい。ショップの歴史こそ長いのですが、それにあぐらをかくことなく、真摯に、そしてアグレッシブに時代を追いかけていきたいと思います」と羽田野さんは話してくれた。
"おじさん"こと二代目社長の加藤康弘さん。当初2階にあったヴィンテージコーナーを別店舗に移動し「カトーサイクルプラス」としてオープンさせた
マニア歓喜のレア車両が無限に在庫されている
戦前の車両から、ヨーロッパの伝説的バイクまで網羅
明るい雰囲気が特徴のカトーサイクルプラス。ヴィンテージバイクの天国だ
店舗情報
郵便番号 
457-0007
住所 
愛知県名古屋市南区駈上2-8-26
営業時間 
カトーサイクル:平日10:00~20:00、日・祝日10:00~19:00
カトーサイクルプラス:金曜、土曜、日曜、祝日10:00~19:00 (12:00〜13:00はお昼休み)
※プラスは不定休のため、来店の際はHPを確認のこと
定休日 
毎週水曜日、第2・第4火曜日
TEL 
052-811-3741
052-811-1388(カトーサイクルプラス)
アクセス 
鉄道を利用の場合 地下鉄桜通線:桜本町駅1番出口より徒歩2分、名鉄名古屋:本線桜駅下車徒歩5分
高速を利用の場合 名古屋高速大高線:堀田出口、東名高速:名古屋IC 
駐車場 15台完備
スタッフからのメッセージ
新・旧商品のラインナップは他店にはなかなか真似出来ない長い年月をかけた当店の魅力だと思います。各種イベント・説明会も随時開催中!です。

当店アクセスは名古屋市地下鉄桜通線「桜本町駅」より徒歩5分、名城線「新瑞橋駅」より徒歩8分。駐車場も19台完備しておりますので名古屋にお越しの際は是非カトーサイクルにお立ち寄り下さい。各ジャンルの経験豊富な販売・整備スタッフが皆様の御来店をお待ち致しております(谷口貴槻さん)

カトーサイクル