「全員が110%の力でリタイアした2人分を補った。これからも勝ち続けたい」と語るのは、目にも留まらぬ加速で勝利を掴んだカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)。スプリンター勢や、逃げに乗ったメンバーのコメントをまとめました。



ステージ優勝 カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)

マスク姿でステージに上がるカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)マスク姿でステージに上がるカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル) photo:CorVos
不運にもロット・スーダルはフィル(ジルベール)とジョン(デゲンコルプ)の落車により6人になってしまった。でも全員モチベーショは維持している。すべてが上手くいけば、今日のスプリントで勝てると僕らは分っていた。チームメイトはみんな110%の力を出し切って、いない2人を補ってくれた。そしてそれが功を奏したんだ!

チームのみんなが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで最終局面で僕は先頭をキープすることができた。残り1kmでは前に出過ぎてしまったので、他の選手の後ろに戻った。そのおかげで最後のリードアウトまで少し脚を休めることができたんだ。後ろから前に出るのは少しリスクがあったが、フェンスとの間に道を見つけスピードを上げて行けた。最終的にはそれが完璧にうまくいった。

今日はかなりハードなレースになるだろうとわかっていたが、結局小さな逃げしかできなかったのでかなりコントロールされたレースになった。今年はスプリントのチャンスがレアなので、それら全てを掴む必要がある。

これはツール・ド・フランスだ。世界最大のレースであり、全ての選手が勝ちたいと願っている。ここでまた勝ててとても嬉しい。これからも勝ち続けたい。スプリントのレベルの高さを考えれば、多くのステージで勝つのは常に難しい。しかし僕たちにはもっとチャンスがあるし、それが来た時は掴んでいくだろう。

ステージ2位 サム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)

先頭でスプリントを続けるサム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)先頭でスプリントを続けるサム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ) (c)CorVos
チームメイトは素晴らしいリードアウトをしてくれたが、向かい風が強かったので後ろから飛び出すことが簡単になってしまった。ベストな脚を持っていたわけではないが、だからといって何も変わらなかっただろう。運の問題だったと思うし、すぐに笑顔になれる理由が見つかることを願っている。

ステージ3位 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、NTTプロサイクリング)

強い向かい風だったが、最後の2kmはチームが素晴らしいリードアウトをしてくれた。マックス(ヴァルシャイド)が加速してくれ、飛び出すのは早すぎたが、ポディウムに乗ることはできた。だから良い日だったと思う。

ステージ4位 ユーゴ・オフステテール(フランス、イスラエル・スタートアップネイション)

個人的には勝てなかった時はいつも嬉しくはない。でも、チームには良い結果だったとは思うし、皆TVでイスラエル・スタートアップネイションを見ただろう。それが嬉しいし誇りに思うよ。

ステージ5位&マイヨヴェール ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)

早くもマイヨヴェールを獲得したペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)早くもマイヨヴェールを獲得したペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos
かなり混乱したスプリントだった。残り3-4kmからひどい向かい風が吹いていて、みんな散り散りになり、選手たちは前に出ては下がっていった。ダニエル(オス)のリードアウトのおかげで僕たちは良い位置につけた。でもスプリントが早すぎて、フィニッシュまで約150mで右から抜かれてしまった。でもこのグリーンジャージを着れることができて嬉しいし、パリまでキープできるよう頑張るよ。

マイヨジョーヌ ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)

マイヨジョーヌ初日を走るジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)マイヨジョーヌ初日を走るジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) (c)CorVos
本当に良い一日だった。チームはすべてをコントロールしていたし、スプリントを狙ってサム(ベネット)が2位になった。(マスクで)見えないだろうけど、僕は笑顔だよ。今日は(マイヨジョーヌ)を守ったし、明日もまた頑張るよ。

逃げ乗りマイヨアポワのポイントを加算したブノワ・コヌフロワ(フランス、アージェードゥーゼール)

3級山岳レーク峠で再び飛び出したブノワ・コヌフロワ(フランス、アージェードゥーゼール) 3級山岳レーク峠で再び飛び出したブノワ・コヌフロワ(フランス、アージェードゥーゼール) photo:Makoto.AYANO
今日は最高な一日だった。この水玉ジャージを守りたかった。最初の2つの登りで前に出たアントニー・ペレスと共に逃げに乗った。3つ目の登りでアントニーがパンクし、下りで落車し棄権してしまった。今日のマイヨアポワは彼が取るべきだったので、今夜は彼のことを考えるだろう。このジャージを着ることが誇らしいが、複雑な気持ちだ。僕自身も残り4kmから集団の後ろで危険を冒さないよう気をつけて走っていたが、落車してしまった。この3日で2度目の落車で同じ箇所を傷つけてしまった。でもそんなことはたまに起こるし、それがツールだ。

単独で逃げ続けたジェローム・クザン(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)

レーク峠を独走したジェローム・クザン(フランス、トタル・ディレクトエネルジー)レーク峠を独走したジェローム・クザン(フランス、トタル・ディレクトエネルジー) photo:Makoto.AYANO
ツール・ド・フランスへの敬意を込めて、前を走っていた。何が起こるかわからないし、常に予想外のことが起こりうる。だから前で冒険を続けることにした。特にこの向かい風の中では、勝利を望めるほどのリードは取れなかった。

ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)

落車したブノワ・コヌフロワ(フランス、アージェードゥーゼール)やワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)がフィニッシュを目指す落車したブノワ・コヌフロワ(フランス、アージェードゥーゼール)やワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)がフィニッシュを目指す (c)CorVos
落車が起きたのは僕の目の前だった。アクロバティックな回避を続けてなんとか自転車の上で耐えたけれど、前輪が壊れてしまったのでバイク交換を待った。幸い一つの怪我もなかったよ。超イージーなステージはピュアスプリンター向けで僕のチャンスは薄い。だからとにかくスプリントに参加するという考えは無かったんだ。今日は無事ステージを切り抜けることが目標で、無事に達成できた。明日は総合成績を占う上で重要な1日になる。長く仕事を担う日になるだろう。

text:Sotaro.Arakawa

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