NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニが、イタリアはアブルッツォ州にてチームプレゼンテーションを開催。全メンバーに加えてスポンサーやゲストも顔を揃え、午前中にはファンライドも行われた。チームからのリリースをもとに紹介する。



歴史あるオペラ座でのチームプレゼンテーション歴史あるオペラ座でのチームプレゼンテーション
フランチェスコ・ペロージGMによる挨拶フランチェスコ・ペロージGMによる挨拶 今年限りでの引退を表明しているダミアーノ・クネゴ今年限りでの引退を表明しているダミアーノ・クネゴ


チームプレゼンテーションが開催されたのは、チームのメインスポンサーであるヴィーニファンティーニ(ファルネーゼヴィーニ社)や、今季よりメインスポンサーに加わった精肉加工メーカー、ヨーロッパオヴィーニが本社を構えるアブルッツォ州。ロードレースのフィニッシュ地点としても知られる街キエーティにあるマルチーノ劇場に、選手のほか、地元のオリンピアン(体操、射撃など)や関係者、政治家、スポンサーなど多くのゲストが詰めかけた。

NIPPO岩田裕美社長のオープニングスピーチに始まり、ファルネーゼヴィーニのヴァレンティーノ・ショッティ氏やデローザのクリスティアーノ・デローザ氏らスポンサー代表の挨拶に引き続いて、2018シーズンに所属する全選手が壇上にて監督たちから紹介。何人かの日本人選手にもマイクが向けられ、それぞれにイタリア語にて挨拶や抱負を語った。

アラン・マランゴーニ(イタリア)と中根英登アラン・マランゴーニ(イタリア)と中根英登 新加入の吉田隼人新加入の吉田隼人

初山翔や中根英登、伊藤雅和らが紹介を受ける初山翔や中根英登、伊藤雅和らが紹介を受ける トレーニーを経て正式メンバーとなった西村大輝トレーニーを経て正式メンバーとなった西村大輝


昨季公式戦6勝という成績を挙げ今季キャプテンを務めるマルコ・カノラ(イタリア)や、今季での引退を表明しているダミアーノ・クネゴ(イタリア)も紹介された。クネゴにはキャリアハイライトをまとめたビデオをサプライズ上映する演出があり、驚きとともに目に涙を浮かべながら登壇したという。

また、午前中にはチームプレゼンテーションに先駆けて、スポンサーやファン、ジュニアチームも含めたファンライドが開催され、NIPPO岩田社長も初めてのロードバイクを楽しんだ模様。後半では、スポンサーやチーム関係者が選手とペアを組み、7kmほどのタイムトライアルに挑戦。和やかな雰囲気の中で、チーム全体の親睦も深めたという。

NIPPO岩田裕美社長によるスピーチNIPPO岩田裕美社長によるスピーチ 以下は岩田裕美社長によるスピーチ(一部抜粋)。

昨年に引き続きチームプレゼンテーションに参加できたことを、光栄に思っております。このような機会を作っていただいたファルネーゼ社のショッティ社長、ならびに地元のヨーロッパオヴィーニ社のマルケザーニ社長、そして関係の皆さまに心より感謝申し上げます。

昨年は、ジロ・デ・イタリアに参加することは叶わなかったものの、日本では、5月に行われたツアーオブジャパンで、マルコ・カノラ選手が3つのステージを制覇しました。また、10月に行われたジャパンカップでは、マルコ・カノラ選手がクリテリウム、ロードレースで2日続けて優勝という、大会史上初の快挙を達成し、チームの知名度は飛躍的に高まりました。

私は永年、建設の仕事に携わってきました。仕事はチームで進めるもので、チームワークなしには成り立ちません。私は、マルコ・カノラ選手の活躍とともに、それを全員でアシストしたチームメート、スタッフの貢献に感銘を受けました。チームの勝利に向けて彼らが力を尽くす様は、かつて私が仲間とともに取り組んだ様々なプロジェクトの記憶とも重なり、私を感動させました。

午前中にはスポンサーを交えたファンライドを開催午前中にはスポンサーを交えたファンライドを開催
クリスティアーノ・デローザ氏や、NIPPO岩田社長もライドを楽しんだクリスティアーノ・デローザ氏や、NIPPO岩田社長もライドを楽しんだ 選手とスポンサーが二人一組になったタイムトライアル選手とスポンサーが二人一組になったタイムトライアル


私は、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニが、私の大好きなイタリアと日本で広く愛され、皆さまに感動を与えられるようなチームに成長していってほしいと願っています。プロコンチネンタルチームとして今年で4年目を迎え、一層の飛躍を期待される正念場です。イタリア、日本での大会をはじめ、2020年の東京オリンピックにつながる様々な機会でも、大いに活躍してくれるものと期待しています。

我々建設業界の合い言葉は、「安全第一で良い仕事をすること」です。NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニの選手、監督、スタッフも、「健康でケガなく」を第一に、それぞれの持ち場で頑張ってください。チームへの一層のご声援をお願いするとともに、チームの皆さんが一丸となって躍進されることと、ここにお集まりいただいた皆さまの益々のご健勝を祈念し、私のスピーチを締め括りたいと思います。

チームキットに身を包んだ選手たちチームキットに身を包んだ選手たち
text&photo:NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ