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三瀧光誠 Mitsunari Mitaki

回転重視のペダリング。サドルが低く、ハンドルの高い乗車ポジション

生年月日 1984年6月9日
身長/体重 170cm/63kg
戦績 05年, 06年 学生選手権ロード 優勝
06年 世界選手権ロードU23
日本代表
07年 ツール・ド・熊野 総合9位
07年 東日本実業団ロード 4位

ご自分の脚質は?

アップダウンや、ちょっとした峠をうまくこなしていくタイプ。がっちりと重いギアを踏んでいくというより、軽いギアを回していく、回転重視というタイプです。

自分の自転車に対する好み、要求は?

回転を出したいので、サドルが低いです。一般的なサイクリストから見ても低いんじゃないかと思います。逆に、ハンドルは高い。簡単にいえばママチャリというかビギナーのような乗り方で走っています。

アンカーフィッティングシステムでオーダーすると…

走りのタイプ オールラウンダー
剛性の好み 標準
硬いと反動と言うか、踏んだときの硬さに筋力が負けてしまう。まったりと言うか、しなりを使って上っていきたいから
運動性能 標準

三瀧光誠選手が選んだのは

SEL 6. 体重60kg以下のクライマーで硬めの剛性を好むライダー
ハンガー周りの横剛性を意図的に抑制し、脚疲労を軽減させるモデルです。しかし、ねじり剛性を適度に保つことで、スピードの変化に対し反応性を良くしたモデルです。体重が重くパワーのあるライダーにはやや不向きです。

Photo: Makoto.AYANO

乗車しての感想は?

去年まではRHM9に乗っていて、本当に脚が一杯になってきたときでも、力を掛けていないと前に進んでくれないという感じがあった。でも、今のフレームは辛いときになんとかギリギリのときに回し続けていたりすると、その分進んでくれる。RHM9だと常に頑張らなければいけなかったのが、RMZは少し、頑張らなくてもついていける範囲が大きい。

前に進んでくれる感じがあります。5番と6番は、本当に乗り比べないとわからないんです。すごく迷ったんですけど、6番を選びました。今乗ってみて、6番で良かったと思います。

一般ユーザーへのアドバイスを

普通の人は、僕らのようにステージレースを一週間とか走ることはないでしょう。距離も短い。あまり柔らかいものはいらないのではないでしょうか? 自分のRMZ「6」は、RHM9とはまた違う、いい硬さです。回せるときは回せて、ギアをかけたときはもちろん進んでくれる。距離にしたら1500とか2000km、少なくとも1000km以上は乗らないと…(笑)。1日や2日だとわからないです。

設計部からのアドバイス

よくギア1枚掛けられるという表現があるけど、もしそうなら、もの凄いです。普通のレースだったらぶっちぎりになっちゃいますよ。RMZとRHM9の違いそんなにあるとすれば、ねじれが効いているのかな。踏む時間が長くなると、踏んでいる角度が広くなる。踏む時間が短ければ脚に来なくて、タレるまでに時間があるのかもしれない。ねじれを止めているから、踏むと同時に助けが入るんです。



相川将 Sho Aikawa

アップダウンを淡々と走れる軽快なバイクが好み

プロフィール

生年月日 1986年5月2日
身長/体重 170cm/65kg
戦績 06年 フランス
レジョナルカテゴリー 3勝
07年 ジャパンカップオープンレース
優勝
08年 フランスエリート・
ナショナルカテゴリー
ステージ総合優勝

ご自分の脚質は?

淡々と走るような走り方です。アップダウンも、短い距離なら気持ちよく走れる。広島森林公園のアップダウンくらいを得意としています。

自分の自転車に対する好み、要求は?

シャキシャキした感じが好きです。ポジションも毎年あまり変えていません。ハンドルの高さを変えても上下3mmくらいで、迷うところはありません。

アンカーフィッティングシステムでオーダーすると…

走りのタイプ オールラウンダー
剛性の好み 硬め
運動性能 直進安定性
直進安定性がある方が好きです。ハンドル回りがクイックだと、肩回りが硬くなっちゃう体質なんです。そういうのに神経を使いたくない。だから、直進安定性重視というイメージです

相川将選手が選んだのは

SEL 4. 体重60〜70kgのオールラウンダー
最もバランスのとれた癖のないモデルです。オールラウンドに対応でき、スプリンターからクライマーまで対応できるモデルです。

Photo: Hitoshi.OMAE

乗車しての感想は?

最初に乗った印象は、いいイメージでした。悪いところはなかったです。昨年まで乗っていたRHM9と比べて、剛性が少し高くなると聞いていて、脚への負担が少し高くなるかと思ったんですが、ヘンに力を入れなくても、力を掴んでくれる感じがあります。自分の好きな、シャキシャキしたイメージの自転車になっています。

一般ユーザーへのアドバイスを

RMZはレース向けですが、ホビーレースにもいろいろありますよね。レースでは30kmくらいしか走らない人でも、スプリント力がある人もいます。お店の人と、よく話しながら相談してオーダーしてほしいと思います。

設計部からのアドバイス

彼のサドルは高いんですよ。脚が長いんです。身長170cmで、BBセンターからサドルトップまで730mmくらいあります。

だから、脚の長さだけでコンピュータがジオメトリーを出すと、彼が今乗っているもののワンサイズ上をメインとして、いくつか選択肢が出ます。そこを、ハンドルとサドルの落差を出すために1段階下を選んで乗っていますね。


伊丹健治 Kenji Itami

心肺機能を活かして高回転で走る。シャキシャキ感のあるバイクが好き

プロフィール

生年月日 1988年9月15日
身長/体重 173cm/62kg
戦績 06年 ジロ・デ・バジリカータ
総合6位
07年 フランスナショナル・
レジョナルカテゴリー 2勝
08年 ジャパンカップオープンレース
優勝
09年 ツール・ド・おきなわ
総合優勝

ご自分の脚質は?

ギアは掛けない(重いギアに掛けない)で、常に高回転で走ります。あまり脚に負荷をかけないで、心肺機能で走るタイプです。

自分の自転車に対する好み、要求は?

剛性は、もがいたときの剛性感が、どちらかというとフニャフニャとした自転車よりは、シャキシャキした自転車のほうが好きです。

アンカーフィッティングシステムでオーダーすると…

走りのタイプ オールラウンダー
剛性の好み 硬め
運動性能 クイックな乗り味

伊丹健治選手が選んだのは

SEL 4. 体重60〜70kgのオールラウンダー
最もバランスのとれた癖のないモデルです。オールラウンドに対応でき、スプリンターからクライマーまで対応できるモデルです。

乗車しての感想は?

ダンシングしたときに、踏んだ力がそのまま自転車の推進力になっている感じを受けました。昨年まで乗っていた自転車と比べても、それ以上に前に進むという感じです。シッティングで回しているときも脚にこない。最初はそれほど感じなかったのですが、長距離の後半になっても脚にこないです。

Photo:Hitoshi.OMAE

一般ユーザーへのアドバイスを

「4」よりは少し柔らかめの方が、ホビーレーサーにはいいと思います。「6」とか「7」とか。もちろん、もがくくらいのホビーレーサーのトップの方は「4」くらいでいいと思いますよ。あまり硬いのを選ぶと、練習の後半とか、100kmを超えてきたときに脚に来るのではないでしょうか?

設計部からのアドバイス

剛性の選択は、その人の体重や脚質以外に、乗る距離も関わってきます。伊丹選手たちは200km近いレースを走るので、柔らかめを選ぶ傾向があるかもしれません。「4」は、ハンガー横剛性がRHM9とほぼ同等になるように設計してあるんです。それに対して「4」のねじれ剛性はRHM9より高いので、そのあたりが効いているようですね。


提供:ブリヂストンサイクル株式会社 企画/制作:シクロワイアード