222.5kmを5時間以内で駆け抜けた第18ステージ。序盤から新城を含む16名が逃げ集団を形成。メイン集団が徐々に差を詰め、新城は残り14kmで吸収。集団から飛び出したLLサンチェスがやや先行するが、マイヨジョーヌが牽引するチームスカイがカヴェンディッシュを発射し、圧倒的な速度でステージを制した。

ステージ優勝のマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームスカイ)

勝利の雄叫びを上げるマーク・カヴェンディッシュ(チームスカイ)勝利の雄叫びを上げるマーク・カヴェンディッシュ(チームスカイ) (c)Makoto.AYANO信じられない。スプリントについては、ほとんどヤケになっていた。今年は僕のために(チームを)あまり使えなかったから。ようやくゴール間際になっても、まだ数名が逃げていた。チームがしっかり走って、ブラッド(ウィギンズ)がタイミングを計ってくれたので、残り1kmで僕たちは逃げを捉えられた。それからエドヴァルド(ボアッソンハーゲン)が先行して僕を牽引し、発射してくれた。力は充分にあった。

僕たちはマイヨジョーヌを獲得するという目的で、ツールにやって来た。そして、総合成績の1位と2位を獲得した。これ以上の望みはない。かなり高揚した気分だ。チームの一員となってツール・ド・フランスの総合優勝を獲得するのは、望外な名誉だ。そのおかげで、僕のスプリントのチャンスは後回しになったけどね。

ステージ通算22勝……意味がわかる? そう! 僕はこの勝利のために約3週間も待ったんだ。これで僕はアンドレ・ダリガード(の記録)に並んだ。彼のツール・ド・フランスでの成績は、スプリント15勝、ステージ22勝だった。だから彼に並ぶだけでも重要だ。とても満足している。

今年のツールは肉体的にハードだった。少なくとも山岳ステージになる前に自分の仕事をしてしまおうと思った。多少はできたと思う。その後はバーニー(アイゼル)が僕の面倒を見てくれたから、ずっとここまで良い調子を保てた。

ツール通算22勝目を噛み締めるマーク・カヴェンディッシュ(チームスカイ)ツール通算22勝目を噛み締めるマーク・カヴェンディッシュ(チームスカイ) (c)Makoto.AYANO精神的にはハードではなかった。僕たちはマイヨジョーヌを獲得し、総合2位も獲得した。選手全員が信じられないほど見事に仕事をしている。だから、このチームの一員であることを充分に誇っている。でも、僕はスプリンターだ。自分の場所を見つける必要があった——たとえば(サッカー選手でフォーワードの)ウェイン・ルーニーをディフェンスにしたようなものだった……少し敗北感があった。だけど、とても誇りに思うのは、チームメイトたちは楽に流して走るだけでパリに辿り着けるのに、そうしなかったことだ。今朝だって、ショーン・イェーツ監督がバスで「みんな、今日は楽な日だ……逃げを容認してもいい!」と告げた。でも、僕は「頼むから、僕にチャンスを!」とお願いした。すると、ブラッドがやって来て「わかった。今日はしっかり走ろう。スプリントに持ちこもう」となった。そして、見ての通りだ。彼は後ろのほうに楽に位置取りできたはずだ。でも、ブラッドとフルーミーは実際に前のほうに上がってきた。彼らの仕事に本当に感謝する。エドヴァルドは逃げに入っていた上に、僕をリードアウトした……そういう選手たちがいる素晴らしいチームだ。

興奮した3週間だった。その一瞬ごとを楽しんできた。


総合1位のブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)

昨ステージのチーム総合を表彰されるチームスカイ昨ステージのチーム総合を表彰されるチームスカイ (c)Makoto.AYANOカヴは長い間この機会を待っていた。彼はずっと我慢していたから、今日はその褒美を受け取る日で、チームが彼のことを大切に思っていることを示そうと考えた。この2週間は、それが難しかった。彼の目標と志を脇に置く必要があったからだ。誰もそんなことは望まなかった……要するに彼は世界チャンピオンなんだから。しかし、今日は僕たち全員が彼のために働いて、さらに1勝をプレゼントできて良かった——素晴らしいことだ。

彼は最初にこう言ってきたんだ。「みんな、今は総合成績が重要だと思う。スプリントで勝とうとして、総合を犠牲にしないように」

前に言ったように、彼は真のチャンピオンだ。今日は僕たち全員が彼に少しでもお返ししたかったことを示せた。僕たちにはまだ日曜日もある。でも、今日は素晴らしかった。

彼は確実に登坂能力を上げてきた。オリンピックのロードレースで彼のライバルになりそうな選手を見てみると、マーク(カヴェンディッシュ)ほど仕上がりが良いと言える選手はあまり残っていない……彼が最有力候補だ。彼は世界最速の男だ——疑う余地もない。彼は残り600mから確実に仕掛けることができる——今日まさに目撃した通りだ。ライバルたちを遙か遠くに置き去りにした。そうだろう?


山岳賞のトマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)

表彰台でフランス共和国の大統領が祝ってくれた。とても誇らしい。大統領が時間を割いてまで、他のフランス人ステージ優勝者と僕たちを一緒に祝ってくれたことに特別に感謝したい。こんな機会は滅多にない。

山岳賞ジャージを確定させているトマ・ヴォクレール(ユーロップカー)山岳賞ジャージを確定させているトマ・ヴォクレール(ユーロップカー) (c)Makoto.AYANOポディウムに上ったオランド大統領ポディウムに上ったオランド大統領 (c)Makoto.AYANO


パリでの表彰台? 雪辱とは言えないが、去年は総合4位になってしまい、機会を逃した。夢とまでは言わないけど何年も思い描いていたことだ。今日は山岳賞の総合成績でリーダーであることを楽しんだ。それでフル装備になった。山岳賞ジャージ、水玉模様のバイク、そしてアクセサリーもすべて水玉模様にした……。チームバイクの提供メーカーは、水玉のフレームをピエール(ロラン)のために用意していた。そして、僕のサイズの分もあった。このバイクが使われないリスクも確実にあった。だから、僕はこれを機材車から持ち出したかった。(この格好のおかげで)いつもより目立ったし、励みにもなった。



新人賞のティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)

今日は220kmを走った。5時間以内で走りきった。クレイジー(なペース)だよ。明日のタイムトライアルの見込みはわからない。全力を出し尽くして、その結果を見守りたい。前回のTTの成績が良かったから、さらに良くなる可能性もある。



敢闘賞を獲得したアレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ)敢闘賞を獲得したアレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ) (c)Makoto.AYANO果敢に攻めて敢闘賞を獲得したアレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)

このステージを活性化しようと一日中働いた。わずかに足りなかったけど、やれることは全部やったから、まったく後悔はない。僕たちは逃げ集団というアドバンテージを利用した。ツールを見に来た観客も活用した! 自分が良いコンディションで復帰できていることに気づいた。だけど、もう総合成績の上位は望めない。残りの2日のあいだに挑戦して、ロンドンで良い結果を出せるように繋げたい。カザフスタンのオリンピック代表はわずか2名しかいないからね。



最後にかわされてステージ4位のルイスレオン・サンチェス(スペイン、ラボバンク)

(残り10kmでのメイン集団からの飛び出しが)成功するとは思わなかった。昨日と一昨日の厳しいステージからしっかり回復できているのは明らかだ。もちろん逃げ切れなかったのはとても残念だ。でも、今日は誰もカヴェンディッシュの相手ができなかったと思う。僕たちのチームはとても人数が少なくなってしまったけど(註:現在4名のみ)、もう1勝するために本気で走っている。

(ツールを好調のまま終えそうなことについて)オリンピックのレースに向けて、いいスタートが切れそうだ。



16人のグループで逃げる新城幸也(ユーロップカー)16人のグループで逃げる新城幸也(ユーロップカー) (c)Makoto.AYANO残り14kmまで粘った新城幸也(ユーロップカー)

今日も沢山の応援ありがとうございました!今日は自分の為に走りましたが、残念でした。 でも、良いツールでした!! 後2日ありますが、僕の前にはもうエッフェル塔が見えてます(笑)




コメントはプレスリリース、チーム公式サイト、選手個人サイト、TVインタビュー、twitterなどより。

text: Taiko.YAMASAKI + Seiya.YAMASAKI

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