ガーミンが先日発表したVariaシリーズの最新作、Varia Vue(バリア・ビュー)。シクロワイアードでも機能を簡単に紹介した記事を掲載しているが、改めて概要について触れ、実機を使ってみた印象をお届けしよう。

ガーミン Varia Vue
ガーミンが今春発表したVaria Vueとはフロントライト+カメラのスマートデバイス。リアライト+レーダー+カメラを統合したVaria RCT715と組み合わせて使用することで前後の映像を収められるドライブレコーダーだ。
もちろんトラブルが発生しないときはアクションカムとしても活用可能。4Kでの撮影も行えるため、サイクリングで登場する雄大な自然や、友達とグループで走る様子を綺麗に残せることが魅力だ。

カメラとライトが並行して搭載されている
Varia Vueのマウント方式はGoPro方式もしくは、EDGEのように90度回転させて装着する方式(ガーミンのアウトフロントマウント/付属品)の2種類。後者では瞬く間にカメラを外すことができるため、休憩中にはハンディカムのように使うこともできる。
実際に撮影した映像を見ても4Kだけあり、アスファルトの状況も把握できるほど鮮明に映しだす。電子映像ブレ補正(EIS)も効果的に機能が発揮されているため、路面からのブレや自転車の自然な揺れを丸く収めてくれる。夜間の撮影も画質が悪くなりすぎることなく、綺麗に映し出してくれるのもアクションカムのよう。映像の雰囲気は記事末尾の動画をチェックしてもらいたい。

付属するマウントはEDGEとVaria Vueどちらも搭載できる

ガーミンのEDGEと同じ取り付け方法でマウントできる 
Varia Vueの取り付けポイントは目立たない
音の収録もバッチリ。Varia Vueのボディ後端部にマイクが備えられているため、周囲の音もクリアに残すことができる。サイコンのビープ音も入るため、Varia RCT715のレーダーからEDGEが車両接近の情報を受け取ったタイミングまで記録可能だ。
また設定によっては画面にデータをオーバーレイすることも可能。日付はもちろんのこと、EDGEなどと連携しておくと自車の位置情報(座標)とスピードを画面内で保存することができる。これはアクシデント後の事実関係を整理する時に役立つはずだ。

動画のスクリーンショット。画面下部にオーバーレイで情報が記載されている
他にも1440pや1080pの解像度が用意されており、必要に応じて切り替えることもできる。基本的なフレームレートは30fpsで、1080pのみ60fpsが選択可能。後述するが解像度やフレームレートはランタイムに影響するので、自分に合わせたセッティングを見つけてもらいたい。
セッティングに関しては録画モードも自分に合わせたものを選択する。今回のテストでは専ら「連続モード(常時録画)」を使っており、EDGEの起動に合わせて自動的にVaria Vueも起動する機能が組み合わさると、とても便利。サイコンの電源を入れるだけで録画が始まるという手軽さは、デバイスの数が増えがちになる現代においてアドバンテージだ。

ガーミンのVariaアプリでは、接近車両の表示や、カメラの設定なども行える 
ストレージから撮影した動画を確認できる 
Varia VueのWi-Fiに繋ぎ動画をチェックする
とはいえ後述するがメモリの容量を気にする方や、純粋にドライブレコーダーとしてアクシデントを記録したい場合は「レーダー作動中モード」がオススメ。これはリアレーダーとの組み合わせで機能するもので、特にRCT715も同じモードにしておけば、事故の前後をしっかりと記録可能。レーダーが反応する数秒前の映像から録画されているため、いきなり現れる車両にも対応してくれる。
また録画オフモードは、手動で録画を開始するモード。基本的には自らの意思で録画スタートするため、ランタイムを考慮して運用したい場合には最適だ。ライトが衝撃や傾き(アクシデント)を検知すると、イベント発生から75秒間のビデオが保存されるため、突然のアクシデントでもしっかり記録できるのはありがたい機能だ。

ライトの配光にもこだわっている
さらにフロントライト機能も充実しており、高(550 lm)、中(300 lm)、低(140 lm)、ナイトフラッシュ(400 lm)、デイフラッシュ(600 lm)という5種類のモードが備えられている。さらに、自動光量調整機能も備えられ、周囲の明るさや移動速度、時間によって明るさ/モードが変更される機能も搭載する。
ライトの配光にもこだわっており、レンズのテクノロジーによって対向車が眩惑しないように設計されている。もちろん上方には光が届くため、道路案内の看板は確認可能。また中央部を明るく照らし出す配光となっており、しっかりと路面状況も把握しやすい。

対向車を眩惑させない配光が採用されている

中央部を強く照らし出す
カメラとライトどちらの機能も魅力的だが、バッテリーとの付き合い方が難しいところ。自分の使い方に合わせて、モードや撮影画質を選択する必要がある。
点灯ハイ:4K/30fps→約1.25時間|1080p/30fps→約1.5時間
点灯ミドル/ナイトフラッシュ:4K/30fps→約2時間|1080p/30fps→約2.5時間
点灯ロー:4K/30fps→約3.5時間|1080p/30fps→約4.5時間
デイフラッシュ:4K/30fps→約5時間|1080p/30fps→約7時間
カメラのみ:4K/30fps→約6時間|1080p/30fps→約9時間
実際に朝夕30分のライドを1セット、1時間のライドを1セット、計3時間のライド+αかつ4K画質、自動モードでテストしてみたところ、バッテリーライフが残り25%程度まで残すことができた。具体的に夜はミドルで、朝はデイフラッシュまたはローが選ばれていたため、ちょうど良い塩梅でバッテリーをコントロールしてくれたのだと思う。

録画ボタンの脇に、録画中を知らせるインジケーターが備えられている
自動モードはランタイムと明るさのバランスに優れているという印象を受けたので、通勤通学では4K撮影+自動モードで良さそう。サイクルコンピューターEDGEやウォッチとペアリングしておくことで、バッテリー低下を知らせてくれるため、気がつかないうちに録画が停止してしまう心配も少ない。
週末サイクリングの場合はライトオフで、カメラのみがベター。約6時間のランタイムであれば、約100kmの距離ほどはカバーしてくれそうだ。とはいえ、スマホでの動画閲覧がメインであれば、1080pでも差し支えがないため、ランタイム重視であれば画質を落とすのもありだろう。
残量が気になるといえば、カメラに保存できる容量も同じだ。Varia Vueは最大512GBのMicro SDに対応しており、ライド中の映像は分割されて保存される。基本的には2分区切りの動画が1ファイルとして生成され、容量は約480MB(4K撮影)だ。

アクシデントを検知している動画にはマークが表示されている 
1つのクリップでダウンロードすることもできる 
動画の長さを調整する編集も可能だ
1時間のライドで生成された動画は約13GBほど。512GBのSDカードを使った場合を考慮すると、思う存分撮影できるが、気を抜いたらいつの間にか埋まっているという具合だ。
しかし、データ容量が上限に達して記録が止まる心配はない。Varia Vueでは容量上限に達すると古いデータから映像を上書き保存するループ撮影を採用しており、常に新しいデータがSDカード上に残るように設計されている。
ただ、綺麗な風景や思い出を残したいのであれば、ライド後にデータを他のストレージにコピーすることは忘れてはならない。今回のテストではリアライト(Varia RCT715)のSDカード容量が16GBで、通勤の往復でデータを上書きしてしまい、少し悲しい思いを経験した。

保存先が細かく分けられており、後日整理しやすい
もちろん何らかのアクシデントを検知(カメラ、サイコンへの衝撃や傾き)した場合は、イベント発生前の15秒を含む90秒のクリップをロックしてくれるため、容量やループ撮影を気にしなくてもしっかりと残しておいてくれる。録画モードが[オフ]の場合、イベント発生から75秒間のビデオが保存される。
テスト中に事故は幸いにも経験しなかったのだが、15cmほどある段差を降りた時の衝撃で映像にロックされており、想定以上に感度は高めという印象だ。また、自転車をそっと横倒しにしても反応したため、事故の時にデバイスが検知し逃すという心配は少なさそう。
Micro SDの容量と同時にバックアップしておくパソコンのストレージにも注意したい。1時間のライドで13GBのため、こちらも瞬く間に容量が満タンになってしまう。もし、映像を出発から帰宅までを一本に繋ぎたいという気持ちがなく、映像を残したいのであれば、ガーミン Vaultというサブスクに登録すると良いだろう。
Vaultはカメラが記録した映像をWi-Fi環境下でクラウドストレージにアップし、契約が継続している限りは映像を保存してくれるというサービス。データ容量には制限なしのため、大きなデータになりがちな映像用のクラウドストレージとしてはうってつけだ。

堅牢な蓋の中にMicro SDが収められている

USB Type-Cの蓋にはパッキンが備えられている
記録した映像も要所だけ残っていれば良いというユーザーはVariaアプリを駆使するのがおすすめだ。アプリ上でSDに保存されている動画を閲覧・編集(トリミング)することができ、書き出した映像はスマホの写真管理アプリ(iPhoneの場合)に保存される。ショート動画系SNSにアップしたい場合もVariaアプリを活用しても良さそうだ。
ハードウェア面で好印象を抱いたのは、Micro SDカードを差し込むポートがロック式という点。事故でライトが脱落してしまっても、衝撃でSDカードを紛失する心配が少ない。充電用USBポート部分の蓋にもパッキンが装備されており、水没することもなさそうだ。防水等級はIPX7。
自転車への取り付けはEDGEと同じように90度回転させるマウントを付属のアウトフロントマウントと組み合わせるか、GoPro対応のマウントに装備するかの二択。今回のテストでは前者で試していたが、ライド中にライトがカタカタと振動する感覚もなく、衝撃を受けても落下しそうな雰囲気はなかった。

GoProマウントにも対応している
Varia VueはGoProマウント台座を含め200gという重量。GoPro用マウントを活用する場合、特にエアロ系ハンドルの専用マウントでは、しっかりと耐荷重をチェックして欲しい。Varia Vueはストラップを装着できるため、万全の準備を整えておいても損はないはずだ。
この200gという重さは決して軽くはないが、フロントライトとアクションカメラの両機能を兼ね備えていることを考えれば妥当なもの。Varia Vueがもたらす安全性と記録の価値を考えれば、この重量は十分に許容範囲だ。
真の魅力はハードウェアの統合だけでなく、ガーミンのソフトウェアエコシステムにある。EDGEとの連携では起動の同期からライト・カメラの遠隔操作まで可能となり、複数デバイスを扱うストレスが軽減される。さらにレーダーとの連動録画やGPSデータのオーバーレイなど、個々のデバイスが有機的に連携することで生まれる価値は計り知れない。

リアレーダーと組み合わせるとディスプレイに車両が表示される

ガーミン Varia RCT715
デバイス単体の性能はもちろん、それらをシームレスに繋ぐシステム設計こそがガーミンの強み。Variaシリーズを完成させる新デバイスは、備えあって憂いなしの一台だ。
また現在、購入+応募でVaria Vueの保証期間が通常の1年に加えて、さらに1年延長されるキャンペーンも実施中。この新モデルを購入された方はぜひ応募してほしい。
ガーミン Varia Vue
サイズ:92×60×33mm
重量:200g
価格:84,800円(税込)

ガーミンが今春発表したVaria Vueとはフロントライト+カメラのスマートデバイス。リアライト+レーダー+カメラを統合したVaria RCT715と組み合わせて使用することで前後の映像を収められるドライブレコーダーだ。
もちろんトラブルが発生しないときはアクションカムとしても活用可能。4Kでの撮影も行えるため、サイクリングで登場する雄大な自然や、友達とグループで走る様子を綺麗に残せることが魅力だ。

Varia Vueのマウント方式はGoPro方式もしくは、EDGEのように90度回転させて装着する方式(ガーミンのアウトフロントマウント/付属品)の2種類。後者では瞬く間にカメラを外すことができるため、休憩中にはハンディカムのように使うこともできる。
実際に撮影した映像を見ても4Kだけあり、アスファルトの状況も把握できるほど鮮明に映しだす。電子映像ブレ補正(EIS)も効果的に機能が発揮されているため、路面からのブレや自転車の自然な揺れを丸く収めてくれる。夜間の撮影も画質が悪くなりすぎることなく、綺麗に映し出してくれるのもアクションカムのよう。映像の雰囲気は記事末尾の動画をチェックしてもらいたい。



音の収録もバッチリ。Varia Vueのボディ後端部にマイクが備えられているため、周囲の音もクリアに残すことができる。サイコンのビープ音も入るため、Varia RCT715のレーダーからEDGEが車両接近の情報を受け取ったタイミングまで記録可能だ。
また設定によっては画面にデータをオーバーレイすることも可能。日付はもちろんのこと、EDGEなどと連携しておくと自車の位置情報(座標)とスピードを画面内で保存することができる。これはアクシデント後の事実関係を整理する時に役立つはずだ。

他にも1440pや1080pの解像度が用意されており、必要に応じて切り替えることもできる。基本的なフレームレートは30fpsで、1080pのみ60fpsが選択可能。後述するが解像度やフレームレートはランタイムに影響するので、自分に合わせたセッティングを見つけてもらいたい。
セッティングに関しては録画モードも自分に合わせたものを選択する。今回のテストでは専ら「連続モード(常時録画)」を使っており、EDGEの起動に合わせて自動的にVaria Vueも起動する機能が組み合わさると、とても便利。サイコンの電源を入れるだけで録画が始まるという手軽さは、デバイスの数が増えがちになる現代においてアドバンテージだ。



とはいえ後述するがメモリの容量を気にする方や、純粋にドライブレコーダーとしてアクシデントを記録したい場合は「レーダー作動中モード」がオススメ。これはリアレーダーとの組み合わせで機能するもので、特にRCT715も同じモードにしておけば、事故の前後をしっかりと記録可能。レーダーが反応する数秒前の映像から録画されているため、いきなり現れる車両にも対応してくれる。
また録画オフモードは、手動で録画を開始するモード。基本的には自らの意思で録画スタートするため、ランタイムを考慮して運用したい場合には最適だ。ライトが衝撃や傾き(アクシデント)を検知すると、イベント発生から75秒間のビデオが保存されるため、突然のアクシデントでもしっかり記録できるのはありがたい機能だ。

さらにフロントライト機能も充実しており、高(550 lm)、中(300 lm)、低(140 lm)、ナイトフラッシュ(400 lm)、デイフラッシュ(600 lm)という5種類のモードが備えられている。さらに、自動光量調整機能も備えられ、周囲の明るさや移動速度、時間によって明るさ/モードが変更される機能も搭載する。
ライトの配光にもこだわっており、レンズのテクノロジーによって対向車が眩惑しないように設計されている。もちろん上方には光が届くため、道路案内の看板は確認可能。また中央部を明るく照らし出す配光となっており、しっかりと路面状況も把握しやすい。


カメラとライトどちらの機能も魅力的だが、バッテリーとの付き合い方が難しいところ。自分の使い方に合わせて、モードや撮影画質を選択する必要がある。
点灯ハイ:4K/30fps→約1.25時間|1080p/30fps→約1.5時間
点灯ミドル/ナイトフラッシュ:4K/30fps→約2時間|1080p/30fps→約2.5時間
点灯ロー:4K/30fps→約3.5時間|1080p/30fps→約4.5時間
デイフラッシュ:4K/30fps→約5時間|1080p/30fps→約7時間
カメラのみ:4K/30fps→約6時間|1080p/30fps→約9時間
実際に朝夕30分のライドを1セット、1時間のライドを1セット、計3時間のライド+αかつ4K画質、自動モードでテストしてみたところ、バッテリーライフが残り25%程度まで残すことができた。具体的に夜はミドルで、朝はデイフラッシュまたはローが選ばれていたため、ちょうど良い塩梅でバッテリーをコントロールしてくれたのだと思う。

自動モードはランタイムと明るさのバランスに優れているという印象を受けたので、通勤通学では4K撮影+自動モードで良さそう。サイクルコンピューターEDGEやウォッチとペアリングしておくことで、バッテリー低下を知らせてくれるため、気がつかないうちに録画が停止してしまう心配も少ない。
週末サイクリングの場合はライトオフで、カメラのみがベター。約6時間のランタイムであれば、約100kmの距離ほどはカバーしてくれそうだ。とはいえ、スマホでの動画閲覧がメインであれば、1080pでも差し支えがないため、ランタイム重視であれば画質を落とすのもありだろう。
残量が気になるといえば、カメラに保存できる容量も同じだ。Varia Vueは最大512GBのMicro SDに対応しており、ライド中の映像は分割されて保存される。基本的には2分区切りの動画が1ファイルとして生成され、容量は約480MB(4K撮影)だ。



1時間のライドで生成された動画は約13GBほど。512GBのSDカードを使った場合を考慮すると、思う存分撮影できるが、気を抜いたらいつの間にか埋まっているという具合だ。
しかし、データ容量が上限に達して記録が止まる心配はない。Varia Vueでは容量上限に達すると古いデータから映像を上書き保存するループ撮影を採用しており、常に新しいデータがSDカード上に残るように設計されている。
ただ、綺麗な風景や思い出を残したいのであれば、ライド後にデータを他のストレージにコピーすることは忘れてはならない。今回のテストではリアライト(Varia RCT715)のSDカード容量が16GBで、通勤の往復でデータを上書きしてしまい、少し悲しい思いを経験した。

もちろん何らかのアクシデントを検知(カメラ、サイコンへの衝撃や傾き)した場合は、イベント発生前の15秒を含む90秒のクリップをロックしてくれるため、容量やループ撮影を気にしなくてもしっかりと残しておいてくれる。録画モードが[オフ]の場合、イベント発生から75秒間のビデオが保存される。
テスト中に事故は幸いにも経験しなかったのだが、15cmほどある段差を降りた時の衝撃で映像にロックされており、想定以上に感度は高めという印象だ。また、自転車をそっと横倒しにしても反応したため、事故の時にデバイスが検知し逃すという心配は少なさそう。
Micro SDの容量と同時にバックアップしておくパソコンのストレージにも注意したい。1時間のライドで13GBのため、こちらも瞬く間に容量が満タンになってしまう。もし、映像を出発から帰宅までを一本に繋ぎたいという気持ちがなく、映像を残したいのであれば、ガーミン Vaultというサブスクに登録すると良いだろう。
Vaultはカメラが記録した映像をWi-Fi環境下でクラウドストレージにアップし、契約が継続している限りは映像を保存してくれるというサービス。データ容量には制限なしのため、大きなデータになりがちな映像用のクラウドストレージとしてはうってつけだ。


記録した映像も要所だけ残っていれば良いというユーザーはVariaアプリを駆使するのがおすすめだ。アプリ上でSDに保存されている動画を閲覧・編集(トリミング)することができ、書き出した映像はスマホの写真管理アプリ(iPhoneの場合)に保存される。ショート動画系SNSにアップしたい場合もVariaアプリを活用しても良さそうだ。
ハードウェア面で好印象を抱いたのは、Micro SDカードを差し込むポートがロック式という点。事故でライトが脱落してしまっても、衝撃でSDカードを紛失する心配が少ない。充電用USBポート部分の蓋にもパッキンが装備されており、水没することもなさそうだ。防水等級はIPX7。
自転車への取り付けはEDGEと同じように90度回転させるマウントを付属のアウトフロントマウントと組み合わせるか、GoPro対応のマウントに装備するかの二択。今回のテストでは前者で試していたが、ライド中にライトがカタカタと振動する感覚もなく、衝撃を受けても落下しそうな雰囲気はなかった。

Varia VueはGoProマウント台座を含め200gという重量。GoPro用マウントを活用する場合、特にエアロ系ハンドルの専用マウントでは、しっかりと耐荷重をチェックして欲しい。Varia Vueはストラップを装着できるため、万全の準備を整えておいても損はないはずだ。
この200gという重さは決して軽くはないが、フロントライトとアクションカメラの両機能を兼ね備えていることを考えれば妥当なもの。Varia Vueがもたらす安全性と記録の価値を考えれば、この重量は十分に許容範囲だ。
真の魅力はハードウェアの統合だけでなく、ガーミンのソフトウェアエコシステムにある。EDGEとの連携では起動の同期からライト・カメラの遠隔操作まで可能となり、複数デバイスを扱うストレスが軽減される。さらにレーダーとの連動録画やGPSデータのオーバーレイなど、個々のデバイスが有機的に連携することで生まれる価値は計り知れない。


デバイス単体の性能はもちろん、それらをシームレスに繋ぐシステム設計こそがガーミンの強み。Variaシリーズを完成させる新デバイスは、備えあって憂いなしの一台だ。
また現在、購入+応募でVaria Vueの保証期間が通常の1年に加えて、さらに1年延長されるキャンペーンも実施中。この新モデルを購入された方はぜひ応募してほしい。
ガーミン Varia Vue
サイズ:92×60×33mm
重量:200g
価格:84,800円(税込)
リンク
Amazon.co.jp