今年ワールドチームに昇格したアルケア・サムシックが、メインスポンサーであるアルケア社との契約延長を発表した。契約期間は2025年末までの2年間。UCIチームである女子チームも同様に継続される。



アルケアとの契約を延長したアルケア・サムシック photo:Team Arkéa Samsic

「最も美しい物語は、長い時間をかけて書かれるもの。これはチームとアルケア社が価値観を共有するからこそ叶ったこと。2年の契約延長はチームを構成する選手やスタッフへの大きな投資となる、これまでの努力の報酬である。これにより我々はUCIワールドツアーにて自信を持って歴史を築き続けることができる」と、チームのGMであるエマニュエル・ユベール氏はコメントした。

2019年からタイトルスポンサーであるアルケアはフランスの協同組合銀行グループ。同チームが2016年〜18年までタイトルスポンサーを務めたフォルトゥネオ社はアルケアの親会社であることから、同企業との関係が9年に渡り続くことが決定した。また、アルケアはUCIチームである女子チームのスポンサーも継続する。

今年活躍が期待されるナセル・ブアニ(フランス、アルケア・サムシック) photo:CorVos

フランス・ブルターニュで2005年に創設されたチームは2011年プロチーム(当時プロコンチネンタルチーム)に上がり、今年ワールドチームに昇格した。しかし昨年10月、UCI(国際自転車競技連合)の禁止するトラマドールが検出されたナイロ・キンタナが退団。2020年から総合エースを担ってきた中心選手がチームを去った。

一方、アルケアは今年からビアンキとバイクスポンサー契約を締結し、2018年以来となるフルモデルチェンジが実施されたエアロロード Oltre RCが投入された。また昨年4月に頸椎骨折の大怪我を負ったナセル・ブアニ(フランス)が実戦復帰するなど、ワールドツアー初年度の活躍に注目が集まっている。

text:Sotaro.Arakawa