イタリアの老舗バイクブランドであるビアンキが、来季よりワールドチームへの昇格が決定的であるアルケア・サムシックのバイクスポンサーになることが発表された。またUCIチームである女子チームもビアンキを使用する。



10月に発表されたビアンキ Oltre RC10月に発表されたビアンキ Oltre RC Team Arkéa-Samsic
フランス籍のプロチームであるアルケア・サムシックが、2023年シーズンに使用するバイクをビアンキにすることを明らかにした。具体的な年数は明らかになっていないもののリリースでは”複数年”としている。

現存する世界最古の自転車ブランドであるビアンキは2014年から2020年までユンボ・ヴィスマのスポンサーを務め、2021年はバイクエクスチェンジ・ジェイコのスポンサーに。しかしそこを単年で終え、2022年はワールドツアーから離れていた。また、アルケア・サムシックにとっては2020年から使用したドイツのバイクブランド、キャニオンからの変更となる。

アルケア・サムシックのGMであるエマニュエル・ユベール氏は「伝統と革新性を併せ持ち、世界中の情熱的なファンを持つビアンキが、我がチームに加わることに対しとてもうれしく思っている」とコメント。「ビアンキは有名な選手たちと共に、この自転車界に数々の歴史を刻んできたブランド。我々は歴史を通して自転車界の至宝であるこのイタリアンブランドのバイクでプロのレースを走る機会を得た。とても光栄なことに思っている」と喜びを語っている。

チームは、2020年から2022年までチームが獲得したUCIポイントの累計により上位18位までにワールドチームのライセンスが与えられるランキングの18位でシーズンを終えた。そのためワールドチームへの昇格がほぼ確定している。


ビアンキは10月20日にエアロロード"Oltre"の、2018年以来となるフルモデルチェンジを行った”Oltre RC”を発表した。ハンドルバー中央部にエアチャネルが設けられたエアロコックピット"レパルトコルサ"の導入など、究極のエアロ性能を狙った一台となっている。

1年の空白期間を経てワールドツアーに戻ってきたビアンキのCEOであるファブリツィオ・スカルゾット氏は「ここ数年、アルケア・サムシックは掲げた目標を達成することで成長を示してきた。チームの持つ確かな組織としてのチームと、国際的な訴求力という2つは私たちにとって重要なこと」とスポンサーシップを決めた理由を説明。「今後数年間は、チームの新たな目標達成のために貢献し、ワールドツアーを代表するブランドになっていきたい」と今後の目標を話している。

text:Sotaro.Arakawa