マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)が1月8日、昨年末負傷した膝の簡易的な手術を受けたとチームが明らかにした。ファンデルプールは現在背中の怪我で既に今季のCXシーズンを終え、世界選手権も回避しロードシーズンに向けてリハビリに励んでいる。



今季CXは2レースのみの出場となったマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)今季CXは2レースのみの出場となったマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) photo:CorVos
「マチュー・ファンデルプールはAZヘレンタルス病院にて膝の簡単な手術を行った。昨年の落車で膝蓋骨を覆う皮膚に裂け目ができてしまい、形成された瘢痕(切り傷などができた後に残る傷跡)が骨と擦れてしまっていたからだ」。アルペシン・フェニックスは1月13日、ファンデルプールの手術を明らかにした。

ファンデルプールは昨年末に友人とのライド中に落車し、膝を負傷。縫合が必要のない軽度の怪我と思われていたが、予想以上に治りが遅く、今回その後にできた瘢痕の除去手術を受けたのだという。

東京五輪で負傷した背中の影響で今季シクロクロスシーズンの入りが遅れたファンデルプールだったが、12月26日のUCIシクロクロスワールドカップ第12戦にようやく参戦。ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)との直接対決で2位に入ったものの、翌日のスーパープレスティージュ第6戦を背中の痛みを理由に途中リタイアしていた。

その後チームはファンデルプールの世界選手権はもちろん、シクロクロスシーズンを終了して休養期間に入ると発表。春のクラシックに向けて本格的なリハビリに励んでいたなか、「休養期間を設けたいまのタイミングが手術に最も適した時期だと判断した」とチームは手術に至った理由を説明した。

text:Sotaro.Arakawa