現シクロクロス世界チャンピオン、マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)がシクロクロス世界選手権への不参加を発表した。背中の負傷を引きずっているためだと話している。



今季2レースのみ参戦したマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)今季2レースのみ参戦したマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) photo:CorVos
東京オリンピックのMTBクロスカントリーレース序盤、ドロップオフでの落車で負った背中の負傷の影響を未だ引きずっているマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)。

今年はオフシーズンに落車したことも加わりCXシーズンインが遅れ、12月末のUCIシクロクロスワールドカップ第12戦にようやく参戦し2位に入ったものの、翌日のスーパープレスティージュ第6戦では途中リタイア。それ以降レースから離れ状態が心配されていたが、今回世界選手権不参加が発表された。

「ツール・ド・フランス以来、背中の痛みのせいで自分が望む身体レベルに達していない。たった一つの解決策はより長い休息期間を取ることだということが分かった。この休養期間を中断してレースに戻り、世界選手権に出場するのは愚かなことだ」とファンデルプールはチームリリースの中で話している。

「僕たちは今回の決定に同意している。非常に心苦しい決断だが、ここまで10回連続で出場している世界選手権において、アメリカで自分のタイトル防衛ができないのは本当に落ち込むことだ。自分の将来(に影響を及ぼすことまで)は心配していないけれど、この休養期間がどのくらい続くか分からないのでイラついている。今後の目標や時期は身体の準備ができたら設定していく。それまではできることをしていくだけだ」。

text:So Isobe

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