イネオス・グレナディアスとしてツール・ド・フランスを走るイギリスチームが、8名の参加選手を発表。予定通りエガン・ベルナル(コロンビア)を主軸に据えた一方、ゲラント・トーマスとクリストファー・フルーム(共にイギリス)がメンバーから外れた。



クリテリウム・デュ・ドーフィネでヤングライダー賞ジャージを着て走るエガン・ベルナル(コロンビア、チームイネオス)クリテリウム・デュ・ドーフィネでヤングライダー賞ジャージを着て走るエガン・ベルナル(コロンビア、チームイネオス) photo:CorVos
ツールのグランデパールまであと10日。8月19日にチームイネオスが発表した出場メンバーリストの中に、ゲラント・トーマスとクリストファー・フルーム(共にイギリス)の名前は無かった。

開幕地ニースでイネオス・グレナディアスのジャージを着るのはアンドレイ・アマドール(コスタリカ)、エガン・ベルナル(コロンビア)、リチャル・カラパス(エクアドル)、ジョナタン・カストロビエホ(スペイン)、ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)、ルーク・ロウ(イギリス)、パヴェル・シヴァコフ(ロシア)、ディラン・ファンバーレ(オランダ)という8名。

トーマスとフルームは前哨戦のクリテリウム・デュ・ドーフィネに参戦していたものの、フルームはトップコンディションから程遠く、トーマスも重要局面で遅れるなどツール出場を心配する声が上がっていた。代わってメンバー入りしたのは昨年のジロ・デ・イタリア覇者のカラパスと、モビスターから揃って移籍してきたアマドールの2人だった。

ツール初出場となる昨年ジロ覇者のリチャル・カラパス(エクアドル、チームイネオス)ツール初出場となる昨年ジロ覇者のリチャル・カラパス(エクアドル、チームイネオス) (c)CorVosツールメンバー入りしたアンドレイ・アマドール(コスタリカ、チームイネオス)ツールメンバー入りしたアンドレイ・アマドール(コスタリカ、チームイネオス) (c)CorVos


「エガンは今年もまたマイヨジョーヌを目標にし、そして昨年のジロ・デ・イタリア勝者であるリチャル・カラパスがツールデビューを飾ることを非常に楽しみにしている。ゲラントが目指すのはジロ。彼のツール1勝に続くグランツール優勝を、ウェールズ出身選手として初めて達成することを目指す」。

「そしてクリストファー・フルームが狙うのはブエルタだ。ロードレース界におけるレジェンドである彼は、昨年の大事故から短期間で復帰するという決意を示してくれた。我々は彼が(ツールとは)別のグランツールのタイトル争いをサポートしたいと思う。ブエルタ開幕までの時間は彼がトップコンディションまで戻る猶予を与えてくれるはずだ」。チームを率いるデイブ・ブレイルスフォードGMは、今回のツールメンバー選出についてそのように語っている。

「今年ツールで優勝する方法を綿密に分析してきた。共通の目標を持つことで結ばれた情熱溢れるチームは準備が整っている」とブレイルスフォードGMは加えている。
ツール・ド・フランス2020 イネオス・グレナディアス出場メンバー
アンドレイ・アマドール(コスタリカ)
エガン・ベルナル(コロンビア)
リチャル・カラパス(エクアドル)
ジョナタン・カストロビエホ(スペイン)
ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)
ルーク・ロウ(イギリス)
パヴェル・シヴァコフ(ロシア)
ディラン・ファンバーレ(オランダ)
text:So.Isobe