チームイネオスがツール・ド・フランス出場メンバー発表に併せて公開したエガン・ベルナル(コロンビア)、ゲラント・トーマス、クリストファー・フルーム(共にイギリス)のビデオインタビュー全訳。復帰過程にあるフルームは「今年のツールで求められるであろう役割を果たせる自信がなかった」と本心を語っている。




エガン・ベルナル(コロンビア)

このメンバーと共にツール・ド・フランスへ出場することに興奮しているよ。パヴェルやリチャルなど、とても若いチーム編成である一方、クウィアト(コフスキ)やロウ、カストロ(ビエホ)といった経験豊富なメンバーもいて、バランスの取れたメンバーだと思う。彼らと共にツールでベストを尽くしていきたい。

エガン・ベルナル(コロンビア、チームイネオス)エガン・ベルナル(コロンビア、チームイネオス) (c)Route d'Occitanie - La Dépêche du Midi
(現時点での)自分のパフォーマンスにとても満足している。(レース休止期間注も)コロンビアで良い練習を積むことができていた。G(トーマス)とフルーミーがツールにいないのは変な気分だけど、3つのタイムトライアルステージがあるジロ・デ・イタリアはGにとって良い舞台になるだろう。

まだ分からないけれど、ブエルタでは僕がフルーミーをサポートする可能性がある。今はツールに100%集中しているけれど、閉幕後のレーススケジュールは決まっていない。だからブエルタ出場は良い選択肢になるだろう。

ゲラント・トーマス(イギリス)

ゲラント・トーマス(イギリス、チームイネオス)ゲラント・トーマス(イギリス、チームイネオス) (c)CorVos
チームやレース、全てがまた始まって、ある意味正常に戻った気がしている。ようやく計画(プラン)が定まり、何をすればいいのかが明確になったのは良いことだ。今年、何かしらのポジティブな結果を得られるよう頑張るよ。

(最後にジロに出場した)2017年は、2018年にツールを勝った時と同じぐらい絶好調だった。その年のジロは落車して悪い終わり方だったが、いつか戻りたいと思っていた。それにイタリアでのレースは楽しいし好きなんだ。道やファンにもちろん食べ物も。ジロは常に楽しんで走れる大好きなレースだ。またあそこで走れるのが楽しみだし、それがプランさ。

クリストファー・フルーム(イギリス)

クリストファー・フルーム(イギリス、チームイネオス)クリストファー・フルーム(イギリス、チームイネオス) photo:CorVos
目標をツールからブエルタに変更することは明らかなる再調整が必要だった。しかし昨年の大きな落車からの想像を越える回復具合を考えると、レースに戻ってこれただけでとても幸運だったと思っている。今年のツールで求められるであろう役割を果たせる自信がなかった。

だからブエルタを目指す方が現実的だし、結果がより出せる方に集中する機会を与えてくれた。最後には、みんな僕が何箇所もの骨折をした恐ろしい落車からカムバックを果たしたと思ってくれるだろう。怪我は完全に治っているし、何の痛みも後遺症もない。でも、あの落車は僕にとって大きな打撃を与えたし、いまはそれを乗り越えトップレベルに戻そうという途中にいる。再びレースで勝つところまでコンディションを戻す為には、大きなステップが必要だが、ブエルタまでにはそこにたどり着けていると願っている。

シーズンの大きな目標が明確になったということは素晴らしい。ツールは過酷を極めると思うが、チームに幸運が訪れることを願っている。エガンと彼の周りのチームが良い結果を運んでくれると、僕は信じている。

text:text:Sotaro.Arakawa,So.Isobe

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