ミシュランのロードバイク用タイヤ"POWER"シリーズがフルモデルチェンジを果たしている。同社初となるロード用チューブレスレディタイヤもラインアップされるほか、懐かしの"デジタルブルー"も復活している。



ミシュラン POWERシリーズがラインアップを刷新したミシュラン POWERシリーズがラインアップを刷新した (c)bike.michelin.com
世界で初めてクリンチャータイヤを開発したフランスのミシュラン。MotoGPでも使用されるミシュランの最高峰レーシングタイヤの名を冠して、2016年にロードバイク用タイヤのハイエンドモデルとしてデビューした"POWER"シリーズがフルモデルチェンジを果たしている。

4年ぶりのモデルチェンジと共に、ラインアップを刷新。従来、レーシング用途の"COMPETITION"、ウェットモデルの"ALL SEASON"、ロングライフモデルの"ENDURANCE"と並べられていたが、新ラインアップではチューブラーのみ継続の"COMPETITION"、軽量モデルの"TIME TRIAL"、オールラウンドモデルの"ROAD"、ウェットモデルの"ALL SEASON"という4モデルが用意されることになった。それでは2つのニューモデルの詳細を見ていこう。

ミシュラン POWER ROAD:ラインアップの中核となるオールラウンドモデル ブランド初となるチューブレスレディもラインアップ

ミシュラン POWER ROAD あらゆるシチュエーションで活躍するハイパフォーマンスオールラウンダーミシュラン POWER ROAD あらゆるシチュエーションで活躍するハイパフォーマンスオールラウンダー (c)bike.michelin.com
新生POWERシリーズのコアとなるのが、完全新作の"POWER ROAD"。従来の"COMPETITION"の特徴であった走りの軽さと、"ENDURANCE"の長所であった優れた耐久性を高次元で融合し、レースからロングライドまで幅広くカバーするオールラウンドモデルとして開発されたという。

重量や走りの軽さのみを主張するような一点豪華主義的なモデルではなく、死角のない総合的なバランスの取れた性能によって、並み居るライバルたちを上回ろうとするのが、POWER ROADのアプローチだ。レーシーで軽やかな走りとウェットな路面でも安心のグリップ力、優れたパンク耐性と長寿命。タイヤに求められる性能をハイレベルでバランスさせ、多くのシーンにおいてベストなセレクトとなるハイパフォーマンスモデルだ。

ミシュラン POWER ROAD ミシュラン POWER ROAD (c)日直商会ミシュラン POWER ROAD TUBELESS READYミシュラン POWER ROAD TUBELESS READY (c)日直商会


久しぶりにカラータイヤがラインアップされる。クリンチャーモデルの25Cのみの展開だ。(左:レッド、右:ブルー)久しぶりにカラータイヤがラインアップされる。クリンチャーモデルの25Cのみの展開だ。(左:レッド、右:ブルー) (c)日直商会
ミシュラン初となるロード用チューブレスレディモデルが用意されるのもビッグニュース。新たに採用したAIR PROOFテクノロジーとしなやかな120TPIケーシングを4層に重ね、シーラントともに運用することで、重量増を抑えつつチューブレスならではの軽い走行感や高い対パンク性といった性能を実現する。

クリンチャー、チューブレスレディともに新開発のX-Race Compoundを採用。走行抵抗を低減しつつ堅牢度とグリップ力を強化した新コンパウンドによって、更に洗練したライディングフィールを味わえるはずだ。

更に、新たなトレッドパターンを採用することで、より安定したコーナーリングを実現する。トレッドには従来同様にTWI(トレッドウェアインジケーター)と呼ばれる小さな穴が施されており、タイヤの寿命を視覚的に把握できる。

ミシュラン POWER ROAD構造図 耐パンクベルトや新設計のアラミドビードを採用するミシュラン POWER ROAD構造図 耐パンクベルトや新設計のアラミドビードを採用する (c)日直商会ミシュラン POWER ROAD TUBELESS READY構造図 4層のケーシングやAIRPROOFと呼ばれるレイヤーが配置されるミシュラン POWER ROAD TUBELESS READY構造図 4層のケーシングやAIRPROOFと呼ばれるレイヤーが配置される (c)日直商会


クリンチャーモデルのセンタートレッド下層にはAramid Protek plusと呼ばれるアンチパンクベルトを配置し、突き刺しパンクに対する耐性も飛躍的に向上している。ビード形状を再設計し、リムにはめやすくなった新型アラミドビードの採用もクリンチャーモデルの特徴だ。

また、クリンチャーモデルにはカラーバリエーションも用意される。ラインアップされるカラーは、鮮やかなレッドと往年のミシュランタイヤのアイコンだったデジタルブルーの2つ。サイドウォールがカラーリングされており、コーディネートの選択肢も増えるはず。なお、カラータイヤは25Cのみで展開される。

ミシュラン POWER ROAD Tubeless
サイズ/平均重量:700×25C/275g
         700×28C/305g
         700×32C/350g
ケーシング密度:4×120tpi
指定空気圧:5-8bar
カラー:ブラック
価格:7,600円(本体価格)

ミシュラン POWER ROAD
サイズ/平均重量:700×23C/223g
         700×25C/235g
         700×28C/255g
ケーシング密度:3×120tpi
指定空気圧:5-8bar
カラー:ブラック、ブルー、レッド
※ブルーとレッドは25Cのみ
価格:5,200円(本体価格)



ミシュラン POWER TIME TRIAL:走行抵抗の軽減を主眼に置いたピュアレーシングタイヤ

ミシュラン POWER TIME TRIALミシュラン POWER TIME TRIAL (c)日直商会
新たなPOWERシリーズにおいて、軽量と転がり抵抗の低減のみを追い求めたピュアレーシングモデルが、このPOWER TIME TRIALとなる。ミシュランがプロユース向けと位置づける"レーシングライン"のプロダクトにのみ与えられるサイドウォールのロゴデザインが目を引く一本だ。

転がり抵抗を改善するために設計された新たなRace-2 Compoundの採用と、3層180TPIという薄くしなやかなケーシングを組み合わせることで、POWER TIME TRIALは極限まで走行抵抗低減を追求している。

ミシュラン POWER TIME TRIAL構造図 新たなRace-2 Compoundを採用するミシュラン POWER TIME TRIAL構造図 新たなRace-2 Compoundを採用する (c)日直商会
POWER ROADに採用されているアンチパンクベルトもオミットされることで、25Cモデルで190gと重量面においても非常に軽量に仕上がっている。POWER ROADと同様に、新開発のアラミドビートを採用することでリムへの脱着も容易となっている。モデル名の通り、ここ一番のタイムトライアルやヒルクライム、トライアスロンに最適な超軽量レーシングタイヤだ。

ミシュラン POWER TIME TRIAL
サイズ/平均重量:700×23C/180g
         700×25C/190g
ケーシング密度:3×180tpi
指定空気圧:5-8bar
カラー:ブラック
価格:7,000円(本体価格)