UCIの新レースカレンダー発表に対する各選手やチームのコメント続編。ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)や、クベカチャリティーに力を注ぐダグラス・ライダー(NTTプロサイクリングGM)らのコメントを取り上げます。



ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)


やっとツールや世界選手権、そしてモニュメントのようなビッグレースの日程を確認できて本当に嬉しく思っている。トンネルの先に見えた光。このような状況下では嬉しいニュースだ。チームメイトたちと一緒に過ごす瞬間を再び向き合うために、厳しいトレーニングを重ねるためのモチベーションに弾みをつけてくれる。

ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、ドゥクーニンク・クイックステップ)

総合リーダーとなったボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、ドゥクーニンク・クイックステップ)総合リーダーとなったボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、ドゥクーニンク・クイックステップ) (c)CorVosもちろんまだ発表されたばかりのニュースなので、様々な状況を考えてチームで話し合う必要がある。しかし、とにかく目指すべきところが提示された今、再びレースに戻ることが楽しみでならないよ。

もちろん今だってトレーニングを続けてはいるけれど、目標を失った状態ではメンタル的に難しい部分はある。だから日程が示されたことは良いことだ。シーズン終盤にビッグレースが詰め込まれているように見えるけれど、チームとして僕らが愛していることに向けて用意できると信じている。幸い僕らは全員健康だし、チームと共にシーズン再開に向けたプログラムに入れると期待している。

レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)

レース開始までもう数ヶ月あるとしても、何か目指すべきものが見えたことを嬉しく思っているよ。もちろんこれからチームと話し合っていく必要はあるけれど、世界選手権やヨーロッパ選手権、そのほか歴史あるレースの日程が見えた今、色々と世界が違って見えるような気がする。この決定は僕を幸せな気分にしてくれるよ。

ダグラス・ライダー(NTTプロサイクリングGM)

今日のニュース発表に本当に興奮している。我々はこのオフシーズン、2020シーズンに向けて信じられないような努力を重ね、その結果順調に滑り出すことができた。そして今、信じられないほどこの世界を悲しい気分にしているパンデミックの中ですら、我々は活発に動き続けている。

ディメンションデータのダグ・ライダー ゼネラルマネジャー(昨年のツールにて)ディメンションデータのダグ・ライダー ゼネラルマネジャー(昨年のツールにて) photo:Makoto.AYANO
選手たちはモチベーションを持って練習を続けている。シーズンが再開されたのち直ぐ動き出せるよう重点を置いていて、シーズン再開ができる限り前倒しになることを願っているよ。スケジュールにツールの日程を加えることができるのはファンタスティックで、大きなモチベーションと目標を与えてくれる。

今年のツールは我々にとっては6回目。過去5回出場した中で7度のステージ優勝を収め、その中には2015年のマンデラデーでスチーヴ・カミングスが挙げた象徴的な勝利も含まれている。通常よりもやや遅れてではあるものの、私たちはチームとして、世界最大のレースに参戦することを楽しみにしている。

これが自転車競技にとって何を意味するのか、我々チームとパートナーはシーズン後半に向けてとても興奮している。

我々チームはこれまで収めてきた成功を通じ、クベカチャリティーを通じてアフリカの人々に自転車を配り、より良い生活ができるよう努力してきた。今の状況でこの活動はより重要度を増していて、医療現場で働く方に自転車を提供し、より広い範囲をカバーすることでパンデミックの曲線を平坦化できるよう努力している。

クベカチャリティーを通じて携わっていること、そしてそれが今まで以上の大きな意味を持つことがとても喜ばしい。ツール・ド・フランスはこの活動を含めたチーム全てを紹介させ、南アフリカ、そしてアフリカ大陸を自転車で前進させるための巨大なプラットフォームなのだから。

エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、NTTプロサイクリング)

A.S.O.によるツールの日程発表は素晴らしく、トレーニングを重ねる目標が示されたことも嬉しい。レース再開に向けて順調にトレーニングを重ねてきたけれど、今はもっと理にかなった練習ができるようになる。レースを走ることが楽しみでならないよ。

別府史之(NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス)

ヨーロッパ圏内はこのまま行けば大丈夫そうだけど、世界各国の新型コロナ対策効果の足並みが揃うかがポイントになりそうですね。(Twitterより)

text:So.Isobe