MTBジャパンシリーズ XCO第2戦 箱館山で、初戦に続きエリート女子クラス開幕2連勝を飾った中込 由香里(team SY-Nak SPECIALIZED)によるレポート。

ワンピースに身を包み、スタートもバッチリ決まるワンピースに身を包み、スタートもバッチリ決まる photo:JOKO
第1戦に引き続き、晴れでドライの絶好のコンディションの元、レースが行われた。

第2戦・箱館山はゴールデンウィーク中ということもあり、経営しているSY-Nak cabinの営業もあるので、今までは前日に会場入りする事が多かったが、今年は2日前に現地に入れたので、ゆとりあるスケジュールでレースを迎えられた。

第1戦の疲れも無く、トレーニング量もさほど落とさずにこのレースに臨め、体調も良かった。摂取するグルタミンサプリメントの効果か、回復が早い。

レース当日、下でアップを早めに済ませ、ゴンドラで上がる。スタート時間が近づいても、何か少し緊張感が足りない感じでシャキッとしない感じ。このレースは、全体の成績よりも1周目の走りを重要課題にしていたので、体が動いてくれるかが心配だった。

スタートラインに並んで緊張感を高め、スタートに集中。スタートがうまく決まり、先頭でレース開始となった。
そのまま先頭を譲る事なく、1周目中盤からの独走で、トップフィニッシュを飾る事が出来た。

フルサスバイクを駆り、独走を続ける中込由香里(SY-Nak Specialized)フルサスバイクを駆り、独走を続ける中込由香里(SY-Nak Specialized) photo:Akihiro.NAKAO

日本の女子のレースは人数も少なく、混乱も無いので、スタートから全力でいく必要性はあまり無いといえば無い。
どちらかといえば、タイムトライアル的なレースになるので、スタートで乳酸を溜めてしまうよりも、淡々と走った方が良い成績を残せるかもしれない。でもそれは、1歩世界に出ればまるで通用しない。

スタート、そして一周目というのは、私がずっと課題にしている所で、今は世界を目指して走っているわけではないので、自分の脚質にあった走り方にしても良いのかもしれないけれど、それでも私がやりたいのはクロカンレースなので、そこを重要視しないわけにはいかない。今年は特にアジア大会にも出場したいので、レースは毎回無駄に出来ない。

開幕2連勝は素直にうれしい開幕2連勝は素直にうれしい photo:Akihiro.NAKAO

今回のレースでは、1番の課題がとりあえずクリアー出来たので、そこは良かった。ただやはり、大きなパワーは持続出来ないので、ここで踏めないと離されると解っていてもペースダウンしてしまう所が多々ある。トータルタイム的にも納得出来るものではない。

それでもやはり開幕2連勝は素直にうれしいし、レースに挑戦出来ている事もうれしい。
1段も2段も上を行く片山梨絵選手が帰ってきても、自分の挑戦は続けたいし、彼女の頑張りに負けない気持ちは持っていたいと思う。

応援ありがとうございました。

男子エリート初優勝武井選手と記念撮影男子エリート初優勝武井選手と記念撮影

使用機材
バイク:SPECIALIZED S-Works Era FSR Carbon
タイヤ:前後SPECIALIZED FAST TRAK LK S-Works 2BLISS (1.8気圧)
ウェア:Wave one
アイウェア:adidas イーブルアイ
サプリメント:WGHpro


photo:JOKO, Akihiro.NAKAO
text:中込 由香里(team SY-Nak SPECIALIZED)

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