アフリカ初のUCIワールドチームとなるディメンションデータのジャージが、ツアー・ダウンアンダーの開幕で盛り上がるアデレードで発表された。発表会のあとはコーヒーライドも開催。7名の選手たちがファンと一緒にライドを楽しんだ。



ツアー・ダウンアンダーに出場する7名の選手たちがレースジャージを披露ツアー・ダウンアンダーに出場する7名の選手たちがレースジャージを披露 photo:Kei Tsuji
プレゼンテーション会場ではコーヒーが無料で振舞われるプレゼンテーション会場ではコーヒーが無料で振舞われる photo:Kei Tsujiカップケーキもディメンションデータカップケーキもディメンションデータ photo:Kei Tsuji


新ジャージに身を包むネイサン・ハース(オーストラリア、ディメンションデータ)新ジャージに身を包むネイサン・ハース(オーストラリア、ディメンションデータ) photo:Kei TsujiこれまでプロコンチネンタルチームであったMTNキュベカがディメンションデータに名前を変更するとともにUCIワールドチームへランクアップ。1月1日に各選手に配られたのは黒がメインのトレーニングジャージのみ。デザイン考案に数か月を要したというオフィシャルのレースジャージはトップシークレット扱いで、選手には発表会の1時間前に配られた。

新加入のオーストラリア三人衆、マーク・レンショー、キャメロン・マイヤー、ネイサン・ハース新加入のオーストラリア三人衆、マーク・レンショー、キャメロン・マイヤー、ネイサン・ハース photo:Kei Tsuji「今まではトレーニングジャージだけだったから、すごく気に入ってるよ。トレーニングジャージは黒で、暑いときは大変だった。白は涼しいからいいね」とチームでも年長者となるタイラー・ファラー(アメリカ)は語る。

プレゼンテーション後はコーヒーライドに出発プレゼンテーション後はコーヒーライドに出発 photo:Kei Tsuji涼しげな白ベースに黒のラインが入り、袖とパンツも黒のコンビネーション。ボディにはディメンションデータのテーマカラーであるグリーンのロゴがさわやかさを添える。そして一番の特徴はバックサイド。選手がうしろを向くと、場内では一際歓声があがった。背中に入るキュベカのマーク。Qの中に浮き立つ「手」のイメージは、笑顔で自転車に乗るアフリカの子供たちを思い出させてくれる。そしてもちろん、プロトンでは容易に見つけることができるだろう。

ディメンションデータの選手たちを先頭にライドは進むディメンションデータの選手たちを先頭にライドは進む photo:Kei Tsuji「新しいチームの新しいジャージだから、人々が見慣れるまで時間がかかるかもしれない。トレーニングジャージの時も、家族でさえも僕だって気づかなかったから。だけど、すぐに気に入ってもらえるんじゃないかな。これを着てホームグランドのオーストラリアでレースを走るのが楽しみだ」とキャメロン・マイヤー(オーストラリア)は言う。

新ジャージの発表後はライドへ出発。チームのフィロソフィでもある#BicyclesChangeLivesの第一回目コーヒーライドが行われた。

市内中心部のハインドマーシュスクエアを後にし、アデレード北西のラーグスベイから海沿いを南下、セマフォアビーチ、ヘンリービーチ、グルネルグを過ぎ、アデレード中心部までの約50キロ。

ツアー・ダウンアンダーに出場する全7選手と走れる貴重な機会に参加したのは約30名のサポーターたち。ツイッターで知ったというアデレード在住の女性はキャメロン・マイヤーの大ファンで、「一緒に走れるなんて」と感激した様子。チームのフィロソフィーにも共感してるし、ツイッターで知ってすぐにエントリーした」と語り、ペースを調整しながら走る選手たちの後ろについて走る。ライドだけでなく一緒に写真を撮ったり気遣いの言葉をかけてくれたりする選手のファンサービスに、サポーター達もますますファンになったようだ。



青い海を背に記念撮影青い海を背に記念撮影 photo:Kei Tsuji


30名の参加者を集めたコーヒーライド30名の参加者を集めたコーヒーライド photo:Kei Tsujiキャメロン・マイヤー(オーストラリア)
「ダウンアンダーは毎年楽しみだしいつも気持ちよく走れている。2011年に勝った時のイメージを持ちながら走るよ。今年も勝ちたいし、レースが始まるのがほんとに楽しみだ。」

チームカー2台と救急車2台がライドに帯同チームカー2台と救急車2台がライドに帯同 photo:Kei Tsujiジム・ソンゲソ(南アフリカ)
「自分にとって初めてのグランツール出場となった去年のブエルタはとてもいい経験だったし、大きな自信となった。もちろんプレッシャーもあったし、グランツールで成績を残すなんて簡単なものではないとわかっているけど、今年もいい成績を残したい。このチームで走ることをとても幸運に思っている。」

談笑しながら走るジム・ソンゲソとジャコ・ヴェンター(南アフリカ、ディメンションデータ)談笑しながら走るジム・ソンゲソとジャコ・ヴェンター(南アフリカ、ディメンションデータ) photo:Kei Tsujiタイラー・ファラー(アメリカ)
「2016年はチームにとっても大きなステップアップの年となる。才能のあるビッグネームの選手が揃っているし、カヴェンディッシュのトレインも楽しみだね。寒いシアトルから来たけど、暖かいマウイ島で8日間のトレーニングもしたし準備万端。3回目となるダウンアンダーに戻って来ることができてうれしい。良いスタートを切れそうだ。」

レースジャージに合わせてグローブも白にレースジャージに合わせてグローブも白に photo:Kei Tsujiジャコ・ヴェンター(南アフリカ)
「去年の10月に結婚して新しい生活が始まったばかり。新鮮な気持ちで新シーズンを迎えている。これからまたトレーニングやレースで家を空けることが多くなるけど、今までよりもっと働くよ(笑)。新しい生活、新しい環境でレースできるのがたのしみ。いい成績を残したい。」

レイナルト・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ)
「ダウンアンダーは初めてだけど、オーストラリアの選手にとって本当に大切なレースだと感じる。このレースに出ることをずっと望んでいたから嬉しいし、今からすごくたのしみだ。素晴らしいスタートを切れそう。」

ネイサン・ハース(オーストラリア)
「この5年間でコンチ、プロコンチとチームを変えてきたけど、新しいチーム、新しい自転車、新しい環境というのは大きなモチベーションになる。このチームはコアな信念やスピリットがあるし、自分にとって大きな前進となるものにしていきたい。レースを走るのがとてもたのしみだよ。」

マーク・レンショー(オーストラリア)
「ダウンアンダーを走れることはとても嬉しいしエキサイティング。トレーニングもしっかりしてきたので良いスタートを切りたい。チームにとって新しい環境、新しいスポンサーで大きな前進となるし、チームにとってモチベーションは大きいから、来週からのレースを楽しみにしていてほしい。」

text:Seiko Meguro
photo:Kei Tsuji
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