外苑クリテリウム 開催迫る

2月22日に、東京都心部で開催される第三回明治神宮外苑学生自転車クリテリウム大会の告知が日本学生自転車競技連盟から発表された。今年は韓国学生チームも参加した熱戦になるという。以下、主催者からのリリースだ。
明治神宮外苑学生自転車クリテリウム（写真は第2回大会の様子） 写真：松倉信裕
2月22日に東京で行われる、第三回明治神宮外苑学生自転車クリテリウム大会の開催まであと1週間後となりました。

大会のより一層の国際化を図り、競技内容の充実をはかる一環として今回は、日本国内の大学29校に加え韓国より国立安東大学校(Andong National University)の参加が決定しています。
このことはまた、トラック競技である「日韓対抗学生自転車競技大会」における14年間にわたる交流の延長上にもあり、ロード競技における大学生の国際的交流をより活発なものにしていくことが期待されています。

なお、当初予定されていたイギリスからの大学チーム招待は来年以降に持ち越しとなりました。

大韓民国慶尚北道安東市に本部を置く国立安東大学校は1947年に安東師範学校として設立され、1979年に現在の国立安東大学校に校名を変更、自転車部は1983年に設立されました。

現在部員は9名ですが、2008年第37回文化観光部長官旗杯総合2位(日本のインカレに相
当)、2006年第35回文化観光部長官旗杯4km団体追い抜き優勝等名だたる成果をあげている韓国を代表する大学です。

日本の学生にとっては、、海外の選手と肩を並べて走ることの出来る数少ない絶好のチャンスでもあり、韓国代表選手団と互角の戦いとなると予想される日本の学生界トップクラスの選手も数多く参加します。
08年大会は湯浅徹（明治大学）が2連覇。後方ガッツポーズはシリーズ戦優勝の辻本翔太（順天堂大学） photo:Hideaki.TAKAGI
現在ロードレースランキング1位の辻本翔太(順天堂大学4年)やこの大会の第1回大会より2連覇している湯浅徹(明治大学4年)が注目選手として挙げられるでしょう。

辻本選手は昨年度のロードレースシリーズにおいても総合優勝しており、今回で総合2連覇を目指しています。辻本の強みは何といってもスピードとスプリント力。今年度のロードレースカップ10戦の13レース中6勝しており、勝ち方も単独での逃げからスプリントを制しての優勝等、勝ち方はさまざま。
今回のレースも最後のスプリントを制するのか、中間スプリントでこつこつと得点を貯めて勝つのかレースの流れに注目が集まります。

その前に立ちはだかるのが3連覇を目指す湯浅。過去2回の優勝経験を持ち、このコースコースを得意としています。

女子クリテリウムには、2009年より本格始動を始めたReady Go JAPANより5名の選手が参加。女子は16名での出走となりますが、今年度のインカレポイントレース2位、スプリント3位となった近藤美子(鹿屋体育大学1年)をはじめとする女子大学生選手と、大学生以外の選手たちの熱い戦いが見られるだろう。
08年大会はベルナール・イノー氏と橋本聖子議員が出席した photo:Hideaki.TAKAGI
午前と午後のブレイクタイムに行われるセフティー・ロードライド講習会にはReady Go JAPANの女子選手たちにも協力していただく予定。

これは自転車に乗る子供から大人まで全ての方を対象とした講習会。もう一度自転車に乗るときのマナーを観戦に来られた全ての人に見直して頂く機会にしていただきたいところです。

オープンライドには本大会名誉会長であり、外務副大臣・参議院議員である橋本聖子氏も参加予定（公務急用の場合は欠場の可能性もあります）。
往年の名選手らと方を並べて貴重な都会でのクリテリウム大会と同じコースを走っていただく機会が用意されています。

要項、時呈表、出走表は日本学生自転車競技連盟ウェブサイトの「カレンダ＆要項＆結果」 で確認を。
http://www.remus.dti.ne.jp/~jicf/

昨年の大会動画、今年度の注目選手の動画は「スポニチてれびぃ」のウェブサイトの全日本学生ロードレースシリーズよりどうぞ。
http://www.sponichi-telebee.com/tv/4000315/

文：藤井寿/日本学生自転車競技連盟