トルコで開催中のツアー・オブ・ターキーは、第3ステージの集団スプリントをレフ・ゴーノフ(ロシア)が勝利。超級山岳フィニッシュの第4ステージはワウト・プールス(オランダ)が制し、XDSアスタナが2日連続勝利を飾った。小山智也は落車に見舞われながらも無事フィニッシュしている。

トルコで開催されているツアー・オブ・ターキー photo:Tour of Türkiye
第60回プレジデンシャル・サイクリング・ツアー・オブ・ターキー(UCI2.Pro)はトルコを8日間で巡るステージレース。プロ1年目の小山智也(ブルゴス・ブルペレットBH)が出場し、初日、2日目と若手の活躍が目立った大会は3日目を迎えた。
第3ステージ フェトヒエ〜マルマリス(175.9km)
地中海に面したリゾート地であるマルマリスを目指すコースは、4つの3級山岳が配置された丘陵ステージ。通り雨が降っては止むなか行われた終盤は、逃げを捉え、ひと塊となったメイン集団からアタックが連続する。ヨナス・ヘーンス(ベルギー、フランダース・バロワーズ)やレフ・ゴーノフ(ロシア、XDSアスタナ)などが単独先頭に立っては集団が引き戻し、ジョヴァンニ・カルボーニ(イタリア、ユニベット・ティテマ・ロケッツ)の仕掛けも不発に終わる。

集団スプリントを制したレフ・ゴーノフ(ロシア、XDSアスタナ) photo:Tour of Türkiye
ポルティ・ビジットマルタのトレインを先頭に最終ストレートに突入し、エーススプリンターであるジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア)が踏み始める。しかしこのスプリントは伸びを欠き、終盤にアタックを仕掛けていたゴーノフが左側から追い抜いて先着。25歳がスプリント勝利を飾った。
ゴーノフは昨年XDSアスタナのデベロップメントチームに加入し、今大会はアシストとしてトップチームに合流。「予想していなかった勝利なので信じられない。だが素晴らしい気持ちがする」と喜びを語っている。
第4ステージ マルマリス〜アクヤカ(115.4km)

マルマリスをスタートした選手たち photo:Tour of Türkiye
この日も地中海沿いを巡る4日目は、最後に登坂距離9kmに平均勾配9%オーバーの超級山岳アクヤカにフィニッシュするクイーンステージ。しかしあいにくの雨に見舞われ、逃げ集団を追うプロトンは1分半遅れで最終山岳に突入した。
XDSアスタナによるハイペースの牽引によって人数が絞られていき、残り6.3km地点でワウト・プールス(オランダ、XDSアスタナ)がアタック。今年バーレーン・ヴィクトリアスから移籍した37歳のベテランは逃げを追い抜き、食らいついたギリェルモ・マルティネス(コロンビア、ピクニック・ポストNL)と2名で先頭に立つ。遅れてハロルド・ロペス(エクアドル、XDSアスタナ)なども合流し、先頭は5名になった。

落車に見舞われながらも、無事完走を果たした小山智也(ブルゴス・ブルペレットBH) photo:Burgos Burpellet BH
するとヨン・アギーレ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)のアタックに反応したプールスが再び仕掛け、後続との差を拡げる。視界を遮るほどの雨のなか、一定のペースで踏み続けたプールスがフィニッシュラインに到達。単年契約でやってきた新チームに2日連続勝利をもたらした。

最難関ステージを制し、総合首位に立ったワウト・プールス(オランダ、XDSアスタナ) photo:Tour of Türkiye
2位にはロペスが入ったため、XDSアスタナはワンツーフィニッシュを達成。プールスは総合でも首位に立ち、ここまでXDSがこれ以上ない結果を収めている。悪天候のクイーンステージに多くのリタイア者が出る中、落車にも見舞われた小山は、32分51秒遅れで無事ステージを終えている。

第60回プレジデンシャル・サイクリング・ツアー・オブ・ターキー(UCI2.Pro)はトルコを8日間で巡るステージレース。プロ1年目の小山智也(ブルゴス・ブルペレットBH)が出場し、初日、2日目と若手の活躍が目立った大会は3日目を迎えた。
第3ステージ フェトヒエ〜マルマリス(175.9km)
地中海に面したリゾート地であるマルマリスを目指すコースは、4つの3級山岳が配置された丘陵ステージ。通り雨が降っては止むなか行われた終盤は、逃げを捉え、ひと塊となったメイン集団からアタックが連続する。ヨナス・ヘーンス(ベルギー、フランダース・バロワーズ)やレフ・ゴーノフ(ロシア、XDSアスタナ)などが単独先頭に立っては集団が引き戻し、ジョヴァンニ・カルボーニ(イタリア、ユニベット・ティテマ・ロケッツ)の仕掛けも不発に終わる。

ポルティ・ビジットマルタのトレインを先頭に最終ストレートに突入し、エーススプリンターであるジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア)が踏み始める。しかしこのスプリントは伸びを欠き、終盤にアタックを仕掛けていたゴーノフが左側から追い抜いて先着。25歳がスプリント勝利を飾った。
ゴーノフは昨年XDSアスタナのデベロップメントチームに加入し、今大会はアシストとしてトップチームに合流。「予想していなかった勝利なので信じられない。だが素晴らしい気持ちがする」と喜びを語っている。
第4ステージ マルマリス〜アクヤカ(115.4km)

この日も地中海沿いを巡る4日目は、最後に登坂距離9kmに平均勾配9%オーバーの超級山岳アクヤカにフィニッシュするクイーンステージ。しかしあいにくの雨に見舞われ、逃げ集団を追うプロトンは1分半遅れで最終山岳に突入した。
XDSアスタナによるハイペースの牽引によって人数が絞られていき、残り6.3km地点でワウト・プールス(オランダ、XDSアスタナ)がアタック。今年バーレーン・ヴィクトリアスから移籍した37歳のベテランは逃げを追い抜き、食らいついたギリェルモ・マルティネス(コロンビア、ピクニック・ポストNL)と2名で先頭に立つ。遅れてハロルド・ロペス(エクアドル、XDSアスタナ)なども合流し、先頭は5名になった。

するとヨン・アギーレ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)のアタックに反応したプールスが再び仕掛け、後続との差を拡げる。視界を遮るほどの雨のなか、一定のペースで踏み続けたプールスがフィニッシュラインに到達。単年契約でやってきた新チームに2日連続勝利をもたらした。

2位にはロペスが入ったため、XDSアスタナはワンツーフィニッシュを達成。プールスは総合でも首位に立ち、ここまでXDSがこれ以上ない結果を収めている。悪天候のクイーンステージに多くのリタイア者が出る中、落車にも見舞われた小山は、32分51秒遅れで無事ステージを終えている。
ツアー・オブ・ターキー2025第3ステージ結果
1位 | レフ・ゴーノフ(ロシア、XDSアスタナ) | 4:22:44 |
2位 | ランデル・ロークス(ベルギー、ユニベット・ティテマ・ロケッツ) | |
3位 | ティボール・デルフロッソ(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
4位 | ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ) | |
5位 | アンドレアス・クロン(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) |
ツアー・オブ・ターキー2025第4ステージ結果
1位 | ワウト・プールス(オランダ、XDSアスタナ) | 3:14:12 |
2位 | ハロルド・ロペス(エクアドル、XDSアスタナ) | +0:19 |
3位 | ギリェルモ・マルティネス(コロンビア、ピクニック・ポストNL) | +0:22 |
4位 | フランク・ファンデンブルーク(オランダ、ピクニック・ポストNL) | +0:29 |
5位 | アベル・バルデルストーネ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) | +0:43 |
個人総合成績
1位 | ワウト・プールス(オランダ、XDSアスタナ) | 14:26:30 |
2位 | ハロルド・ロペス(エクアドル、XDSアスタナ) | +0:23 |
3位 | ギリェルモ・マルティネス(コロンビア、ピクニック・ポストNL) | +0:28 |
4位 | フランク・ファンデンブルーク(オランダ、ピクニック・ポストNL) | +0:39 |
5位 | アベル・バルデルストーネ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) | +0:53 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ) |
山岳賞 | アフメト・オルケン(トルコ、スポル・トト) |
チーム総合成績 | エウスカルテル・エウスカディ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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