初日のプロローグを経て、ツール・ド・ロマンディ第1ステージは集団スプリントで決着。この春ブレイク中のマシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)が、今年プロ初勝利から怒涛のシーズン4勝目を飾った。

4月30日に行われたツール・ド・ロマンディ第1ステージ photo:Tour de Romandie
UCI(国際自転車競技連合)が本部を置くスイスを巡る6日間のステージレース、ツール・ド・ロマンディ(UCIワールドツアー)。初日のプロローグを経て、4月30日に第1ステージが行われた。そのコースはミュンヘンシュタインからビール湖とヌシャテル湖の間を抜け、フリブールに至る194.3kmだ。
カテゴリー山岳は序盤と中盤に3級と2級がそれぞれ2つずつ設定されたのみ。終盤の約50kmは平坦路のため集団スプリントが予想されたレースは、シルヴァン・ディリエ(スイス、アルペシン・ドゥクーニンク)ら5名がエスケープ。一方のメイン集団は、連日山岳が登場するため数少ないスプリンター系の選手を擁するピクニック・ポストNLやヴィスマ・リースアバイクが中心に先導した。

シルヴァン・ディリエ(スイス、アルペシン・ドゥクーニンク)ら5名による逃げ集団 photo:Tour de Romandie

レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)に向けた応援 photo:Tour de Romandie
最初2つの3級山岳はヘルベン・カイペルス(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ)が連続して先頭通過する。しかし続く2つの2級山岳は、元マウンテンバイク選手であったベン・ツィーホフ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)がトップを取り、山岳賞ジャージ着用の権利を得た。そして逃げ集団は残り24km地点で吸収され、勝負は予想通り集団スプリントへと持ち込まれた。
先頭で最終ストレートに突入したのは、クレマン・ヴァントゥリーニ(フランス)をエースに据えるアルケア・B&Bホテルズ。しかしその最終発射台の背後にマシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)が身体をねじ込ませ、早めにスプリントを開始する。虚を突かれたライバルたちを、圧倒的なスピードで引き離したブレナンが勝利した。

圧巻のスプリントを披露したマシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) photo:Tour de Romandie

総合でも首位に立ったマシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) photo:Tour de Romandie
2位に入ったオレリアン・パレパントル(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)に5車身ほどの差をつけ、圧巻の勝利を掴んだブレナン。「最後の登りで集団に残り、スプリント勝利するチャンスがあると思った。チームメイトの素晴らしいアシストに、結果で報いることができて嬉しい」と語った。
下部チームから今年トップチームに昇格したブレナンは19歳。グランプリ・ド・ドナンでプロ初勝利を挙げ、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)の怪我により急遽出場したボルタ・ア・カタルーニャで区間2勝と、波に乗る若手が再びワールドツアーでその強さを証明した。
ブレナンは初日プロローグで7秒遅れの15位に入っていたため、ボーナスタイムを加算して総合首位に浮上している。

UCI(国際自転車競技連合)が本部を置くスイスを巡る6日間のステージレース、ツール・ド・ロマンディ(UCIワールドツアー)。初日のプロローグを経て、4月30日に第1ステージが行われた。そのコースはミュンヘンシュタインからビール湖とヌシャテル湖の間を抜け、フリブールに至る194.3kmだ。
カテゴリー山岳は序盤と中盤に3級と2級がそれぞれ2つずつ設定されたのみ。終盤の約50kmは平坦路のため集団スプリントが予想されたレースは、シルヴァン・ディリエ(スイス、アルペシン・ドゥクーニンク)ら5名がエスケープ。一方のメイン集団は、連日山岳が登場するため数少ないスプリンター系の選手を擁するピクニック・ポストNLやヴィスマ・リースアバイクが中心に先導した。


最初2つの3級山岳はヘルベン・カイペルス(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ)が連続して先頭通過する。しかし続く2つの2級山岳は、元マウンテンバイク選手であったベン・ツィーホフ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)がトップを取り、山岳賞ジャージ着用の権利を得た。そして逃げ集団は残り24km地点で吸収され、勝負は予想通り集団スプリントへと持ち込まれた。
先頭で最終ストレートに突入したのは、クレマン・ヴァントゥリーニ(フランス)をエースに据えるアルケア・B&Bホテルズ。しかしその最終発射台の背後にマシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)が身体をねじ込ませ、早めにスプリントを開始する。虚を突かれたライバルたちを、圧倒的なスピードで引き離したブレナンが勝利した。


2位に入ったオレリアン・パレパントル(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール)に5車身ほどの差をつけ、圧巻の勝利を掴んだブレナン。「最後の登りで集団に残り、スプリント勝利するチャンスがあると思った。チームメイトの素晴らしいアシストに、結果で報いることができて嬉しい」と語った。
下部チームから今年トップチームに昇格したブレナンは19歳。グランプリ・ド・ドナンでプロ初勝利を挙げ、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)の怪我により急遽出場したボルタ・ア・カタルーニャで区間2勝と、波に乗る若手が再びワールドツアーでその強さを証明した。
ブレナンは初日プロローグで7秒遅れの15位に入っていたため、ボーナスタイムを加算して総合首位に浮上している。
ツール・ド・ロマンディ2025第1ステージ結果
1位 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) | 4:42:32 |
2位 | オレリアン・パレパントル(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) | |
3位 | アルテム・シュミット(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ) | |
4位 | フープ・アルツ(オランダ、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
5位 | クレマン・ヴァントゥリーニ(フランス、アルケア・B&Bホテルズ) | |
6位 | オスカー・オンリー(イギリス、ピクニック・ポストNL) | |
7位 | クレモン・シャンプッサン(フランス、XDSアスタナ) | |
8位 | ミラン・メンテン(ベルギー、ロット) | |
9位 | ラムセス・デブライネ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
10位 | ベン・スウィフト(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
個人総合成績
1位 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) | 4:47:02 |
2位 | サムエル・ワトソン(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +0:03 |
3位 | イヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) | |
4位 | アルテム・シュミット(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ) | +0:05 |
5位 | イバン・ロメオ(スペイン、モビスター) | +0:06 |
6位 | シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) | +0:07 |
7位 | ティボー・ゲルナレック(フランス、アルケア・B&Bホテルズ) | |
8位 | オレリアン・パレパントル(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) | |
9位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
10位 | ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG) | +0:08 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) |
山岳賞 | ベン・ツィーホフ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) |
ヤングライダー賞 | マシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツXRG |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Tour de Romandie
photo:Tour de Romandie
Amazon.co.jp