ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザに山本元喜、秋丸湧哉、石橋学、小石祐馬ら日本人若手4選手が加入

2014シーズンに新しく発足する「ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ（UCIコンチネンタルチーム、日本登録）」に新しく日本人4選手が加入することが決まった。

エリート1年目となる山本元喜、秋丸湧哉、アンダー23カテゴリーの石橋学、小石祐馬らフレッシュな若手選手が「ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ」とともに、ヨーロッパやアジアのトップレースでさらなるステップアップを目指す。

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ヴィーニファンティーニ NIPPOデローザ 新加入日本人選手
（選手紹介は大門宏ゼネラルマネージャーによる）

山本元喜（1991年生まれ、鹿屋体育大学）

ツール・ド・北海道でステージ2勝を挙げた山本元喜（鹿屋体育大） photo:Hideaki TAKAGI積極的で攻撃的な走りを強みに、現在もっとも注目されている日本人若手選手のひとり。鹿屋体育大学の4回生だが、9月に開催されたツール・ド・北海道（UCI2.2）では、第3ステージで国内外のプロを打ち破り、2010年ツール・ド・北海道に続き自身2度めのステージ優勝を飾った。また全日本選手権U23個人タイムトライアルでも優勝している。

来春に大学を卒業する予定で、プロ選手としての第一歩を新チームとともに歩みだす。「来季は、自分の力を試して伸ばす年にしたい。これまでより高いレベルのレースを走ることでステップアップし、さらに上のレベルに挑戦していきたいと思う」　


秋丸湧哉（1991年生まれ、EQA U23／ブリヂストンアンカー：研修生）

ツール・ド・シンカラの山岳ステージを走る秋丸湧哉（日本ナショナル） (c) Sonoko TANAKA日本ナショナルチームとして走った悪天候下のジャパンカップ（UCI1.HC）は38位で完走。インドネシアのツール・ド・シンカラ（UCI2.2）では総合26位。また2013年はイタリアやベルギーなど多くの欧州遠征に参加し、完走者の少ないレースでも最後まで諦めずに走る粘り強さを見せた。イタリアのプロ登竜門と言われるレースでもしっかりと走り切ったことなどから、潜在能力を多く秘める選手として期待されている。

「欧州2クラスを軸に優勝を狙い、UCIランキングポイント獲得が目標。日本でのUCIレースでは勝つことにこだわり、一番強いチーム、選手だと言われる走りをしたい」


石橋 学（1992年生まれ、鹿屋体育大学）

石橋 学（鹿屋体育大学） photo:Kei Tsuji現在大学3回生。来季も鹿屋体育大学に在学しながらヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザで活動する。2013年はインカレロードレース3位となり、鹿屋体育大学の総合優勝に大きく貢献した。ほかに国民体育大学ロードレース3位、U23ロードレース全日本選手権5位。前身の「チームNIPPOデローザ」からの所属選手で、2月のツール・ド・ランカウイ（2.HC）では、ジュリアン・アレドンドの総合優勝にチームとして貢献した。

「今ヨーロッパで活躍している選手を見ると同年代の選手がたくさんいる。なので若いから経験を積むために走るとかいうことではなく、しっかり仕事をして結果を出す走りをしたいと思う。そしてプロコンチネンタル、プロチームへの道を繋げていきたい」


小石祐馬（1993年、コルバ・スペラーノハム：研修生）

9月からコルバ・スペラーノハムで走っている小石祐馬（チームユーラシア） photo:Kei Tsujiベルギーを拠点とするチームユーラシアで2シーズン走り、過酷なベルギーのビッグレースでも上位で完走するなど、日本人のアンダー23カテゴリー2年目の選手としては快挙と言える走りを見せている。9月からはベルギーのコンチネンタルチーム、コルバ・スペラーノハムと研修生契約を結びプロデビュー。ツール・ド・北海道でも全ステージで上位集団でゴールするなど健闘した。

「去年までとは違う環境で活動の場所も変わるが、1レース1レースを大事にして、しっかり成長したい。そして結果を残して、将来につながるステップアップをしたいと思う。このレベルのチームでシーズンを通して走るのは初めての経験。走るレース、選手のレベルも高いので簡単にはいかないと思うが、これまで以上に真剣に取り組んで行きたい」

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チームはジュゼッペ・フォンツィ（1991年生まれ、イタリア）、アントニオ・ヴィオラ（1990年生まれ、イタリア）、ダニエル・パウルス（1993年生まれ、オーストリア）とも契約を締結。チームは最終的には合計16名の選手との契約を予定しており、その他の加入選手については追って発表される。所属選手は11月下旬〜12月上旬にイタリア・ペスカーラのファルネーゼ・ヴィーニ社の拠点で開催されるトレーニングキャンプに参加する予定だ。