広島県尾道市生口島で行われた学連クリテ第8戦。サイクリングチーム・アムステルダムのクース・ヤーレン・カースが逃げ切り優勝。会場にはユキヤも詰めかけ大盛況。

新城幸也(ユーロップカー)、西薗良太(チャンピオンシステム)ら招待選手新城幸也(ユーロップカー)、西薗良太(チャンピオンシステム)ら招待選手 photo:Hideaki TAKAGI瀬戸内海の広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶしまなみ海道。途中にある生口島(いくちじま)で行われたツール・ド・いくちじま(特別協賛:一般財団法人 ツネイシみらい財団・尾道市)。 初日の11月2日は市街地を使ったクリテリウム。耕三寺や平山郁夫美術館に隣接するコースは観光客も観戦し7800人の観客を集め賑わいを見せた。
エキシビションレースの参加者たちエキシビションレースの参加者たち photo:Hideaki TAKAGI
昨年から行われているこの大会は初日がクリテリウム、2日目がロードレースで学生ロードレースカップシリーズとしては2戦分にあたる。地元自治体や企業が参画する規模の大きな大会だ。総額100万円に達するほどの賞金(学生は奨学金)もあり、参加者誰ものモチベーションが高い。
クリテリウム・クラス3 ゴールクリテリウム・クラス3 ゴール photo:Hideaki TAKAGI
会場にはゲストとして新城幸也(ユーロップカー)が来場、サイン会、レース解説そしてエキシビションレースに参加などとびきりのファンサービスを。招待選手はこの大会発足に関わった西薗良太(チャンピオンシステム)、神宮クリテにも出場したオランダのサイクリングチーム・アムステルダム2人も参加。オランダ選手はそのままツール・ド・おきなわへ出場する。
クリテリウム・エリート、学生ロードレースカップシリーズリーダーの金井誠人(明治大学)が前列中央にクリテリウム・エリート、学生ロードレースカップシリーズリーダーの金井誠人(明治大学)が前列中央に photo:Hideaki TAKAGI
エリートクラスのクリテリウムは1周1.4kmを26周、2周に1回のポイントが付くポイントレース方式。ここには学連のクラス1、2、地域選抜チーム、実業団チームとしてシエルヴォ奈良MERIDAらが参加。オランダ選手や西薗らはレモンアイランドミックスチームで出場だ。
エリート終盤 河賀雄大(立命館大学)が3位に入るエリート終盤 河賀雄大(立命館大学)が3位に入る photo:Hideaki TAKAGI
1回目のポイントはヤーレン・カースが先頭通過、長野耕治(チームマッサ/愛媛県選抜)がら続く。3回目のポイントを終えてからラース・ファン・デ・ヴァール(サイクリングチーム・アムステルダム)と村上喜昭(慶應義塾大学)が抜け出す。これをヤーレン・カースが単独追走し合流、その後はオランダの2人で逃げる。
エリート クース・ヤーレン・カース(サイクリングチーム・アムステルダム)がゴールも獲って優勝エリート クース・ヤーレン・カース(サイクリングチーム・アムステルダム)がゴールも獲って優勝 photo:Hideaki TAKAGI
オランダ2人はヤーレン・カースが1位通過を続ける。ファン・デ・ヴァールは2位通過でアシストする。メイン集団は20秒前後の差で続く。終盤にはその差は10秒ほどとなって吸収も見えてきたが先頭2人は踏みなおして持ちこたえる。結局ゴールポイントもヤーレン・カースは獲って優勝。3位には河賀雄大(立命館大学)が入った。
ツール・ド・いくちじまを盛り上げたみなさんツール・ド・いくちじまを盛り上げたみなさん photo:Hideaki TAKAGI
翌日11月3日(日)は生口島南半分を周回するロードレース。シトラスパークがスタート/フィニッシュの厳しいコースだ。

結果
エリート
1位 クース・ヤーレン・カース(サイクリングチーム・アムステルダム)65点
2位 ラース・ファン・デ・ヴァール(サイクリングチーム・アムステルダム)44点
3位 河賀雄大(立命館大学)14点
4位 野中竜馬(シマノレーシング)10点
5位 馬渡伸弥(鹿屋体育大学)8点
6位 村上喜昭(慶應義塾大学)7点
7位 小橋勇利(ナントアトランティック・愛媛県選抜)5点
8位 佐々木勇輔(早稲田大学)1点
9位 阿曽圭佑(中京大学)1点
10位 廣瀬元輝(立命館大学)1点

クラス3

1位 岡崎克志(久留米大学)27点
2位 北中悠貴(関西大学)22点
3位 窪翼(中京大学)22点
4位 下島将輝(大阪経済大学)18点
5位 和田竜治(福岡工業大学)7点
6位 日野竜嘉(松山聖陵高校)7点

photo&text:高木秀彰