「競輪場へ行こう!」もついに第20回目。美しく穏やかな瀬戸内海を間近に臨む岡山県の玉野競輪場へ。7月21日(月)、ナイターGII「サマーナイトフェスティバル」決勝が行われた最終日、暑さに負けじと多くの人で賑わった会場の様子をお伝えしていく。

最寄り駅のJR宇野駅。駅から出て200mも歩くと、宇野港の海べりに出る photo: Yuichiro Hosoda 
巨大な円盤型をしている玉野競輪場の正門 photo: Yuichiro Hosoda

正門向かいの公園を抜けると、すぐに瀬戸内海に面した港が現れる photo: Yuichiro Hosoda
玉野競輪場は、JR宇野駅から発着している無料のファンバスに乗ると、約4〜5分の距離にある。タクシー料金はおよそ1000円ほど。運行本数は限られるが、新幹線発着駅であるJR岡山駅からも無料シャトルバスが出ている。徒歩でも約20分だが、近年暑さが激しさを増しているこの時期は、避けておいた方が良いだろう。
駅から出て海沿いの小山をグルっと回ると見えてくるのは、巨大な円盤型の正門。これがなかなかの迫力で、このSFチックな構造物をみるためだけにここを訪れても良いくらい。バンクは周長400m、みなし直線は47.9mと短め。コーナーは円に近いカーブ形状をしており、選手達からはクセもなく比較的走りやすいとの評価が聞かれる。ただし海からの風がバンクに強く吹き付ける事があり、時には風を読む事もレースを制するカギとなる。

円盤状の正門屋根は下から見上げると圧倒される大きさ photo: Yuichiro Hosoda

瀬戸内海からわずか数10mの場所に位置する玉野競輪場 photo: Yuichiro Hosoda
1コーナー側に位置するひと際高い建物はスタンドではなく、「KEIRIN HOTEL 10」。選手宿舎とホテルを兼ねた、業界初のスタジアム一体型宿泊施設だ。こちらも決勝が行われた最終日の翌日に取材させて頂いたので、レースレポートの後にじっくりとご紹介したい。

「フルサト超感謝祭」各ブースの芸人さん達が、ステージに会してオープニング photo: Yuichiro Hosoda 
様々なプレイアブルブースで芸人さんとともに子供達が楽しんでいた photo: Yuichiro Hosoda

「チャリ氷」。子供が自分で漕いでかき氷作りにトライ出来た photo: Yuichiro Hosoda 
キッチンカーはどこも長蛇の列 photo: Yuichiro Hosoda
さて腹ごしらえは…と場内を巡ると、多くのキッチンカーが出店していたものの、どこも人気で長蛇の列。そうであればと、メインスタンド2階片隅に位置する常設店舗へ。その名は「うどん」。そんなストレートな店名に困惑しながら食券機を通して頼んだのは「カレー」。200円でカツをトッピング出来ると聞いてチョイス。「暑さにカツぞ!」と、ベタなダジャレを頭に浮かべつつ元気に完食。ごちそうさまでした!
食事を終え、各所で喜ぶ子供達に顔をほころばせながら歩くと、物販ブースでコーヒーの販売コーナーを発見。玉野市観光大使のナ酒渚さんが、自身の名を入れたドリップバッグを販売していた。地元のロースター「みなと珈琲焙煎所」と協力して、深煎りから浅煎りまでのオリジナルブレンドを4種開発したのだとか。コーヒーに目がない私も4種+ランダム1パックの1セットを購入。売上は経費等を除き、今年3月に岡山市南区から玉野市にかけて起きた山林火災の復興に寄付されるそうだ。

メインスタンド内の常設店舗「うどん」。右側がバンクに面した食事席 photo: Yuichiro Hosoda 
「うどん」でカツカレーをいただきました photo: Yuichiro Hosoda

屋根付きの通路には暑さを和らげるミストも photo: Yuichiro Hosoda 
自らプロデュースしたオリジナルコーヒーのドリップバッグセットを販売していた玉野市観光大使のナ酒渚さん photo: Yuichiro Hosoda

日没間近の正門。スター・トレックのUSSエンタープライズ号の艦首を思い出す photo: Yuichiro Hosoda

暑さに配慮して、水や塩タブレットを無料配布していた場内スタッフの方。私も2つほど頂いた。ホスピタリティに感謝 photo: Yuichiro Hosoda 
撮影スポットもイルミネーションが点灯し、より華やかに photo: Yuichiro Hosoda

発走が近づくと、人々がバンクの周囲へと集まり出す photo: Yuichiro Hosoda
その関東勢は、昨年のディフェンディングチャンピオン、眞杉匠(栃木)が1番車。自力で行く9番車・佐々木悠葵(群馬)の番手を選択。ダービー王の5番車・吉田拓矢(茨城)が3番手、眞杉と同郷の7番車・坂井洋(栃木)が4番手を固めた。対する南関東は、3番車・郡司浩平(神奈川)が前、8番車・松谷秀幸(神奈川)が番手。ここに北日本の和田圭(宮城)が3番手が加わり、2地区合同ラインが結成された。
人数的にも優勢とされた彼らを超える歓声を浴びたのは、地元・中国地区の2人。2番車の清水裕友(山口)、そして4番車に収まった地元出身の太田海也(岡山)。とりわけ太田は自身初のビッグタイトル獲得なるか、詰めかけた岡山のファンの期待を一身に背負った。



玉野競輪場は、JR宇野駅から発着している無料のファンバスに乗ると、約4〜5分の距離にある。タクシー料金はおよそ1000円ほど。運行本数は限られるが、新幹線発着駅であるJR岡山駅からも無料シャトルバスが出ている。徒歩でも約20分だが、近年暑さが激しさを増しているこの時期は、避けておいた方が良いだろう。
駅から出て海沿いの小山をグルっと回ると見えてくるのは、巨大な円盤型の正門。これがなかなかの迫力で、このSFチックな構造物をみるためだけにここを訪れても良いくらい。バンクは周長400m、みなし直線は47.9mと短め。コーナーは円に近いカーブ形状をしており、選手達からはクセもなく比較的走りやすいとの評価が聞かれる。ただし海からの風がバンクに強く吹き付ける事があり、時には風を読む事もレースを制するカギとなる。


1コーナー側に位置するひと際高い建物はスタンドではなく、「KEIRIN HOTEL 10」。選手宿舎とホテルを兼ねた、業界初のスタジアム一体型宿泊施設だ。こちらも決勝が行われた最終日の翌日に取材させて頂いたので、レースレポートの後にじっくりとご紹介したい。
子供が楽しめるイベント盛り沢山の場内 グルメは「うどん」でカツカレー!?
場内の広場を歩くと「フルサト超感謝祭」と題して吉本興業の芸人さん達が各自のブースやステージのお笑いライブなどで奮闘。けん玉チャレンジ、サッカーストラックアウト、折り紙に木工教室、チャリ氷などなど、持ち前のお笑いスキルも活かしながら、子供達を楽しませていた。



さて腹ごしらえは…と場内を巡ると、多くのキッチンカーが出店していたものの、どこも人気で長蛇の列。そうであればと、メインスタンド2階片隅に位置する常設店舗へ。その名は「うどん」。そんなストレートな店名に困惑しながら食券機を通して頼んだのは「カレー」。200円でカツをトッピング出来ると聞いてチョイス。「暑さにカツぞ!」と、ベタなダジャレを頭に浮かべつつ元気に完食。ごちそうさまでした!
食事を終え、各所で喜ぶ子供達に顔をほころばせながら歩くと、物販ブースでコーヒーの販売コーナーを発見。玉野市観光大使のナ酒渚さんが、自身の名を入れたドリップバッグを販売していた。地元のロースター「みなと珈琲焙煎所」と協力して、深煎りから浅煎りまでのオリジナルブレンドを4種開発したのだとか。コーヒーに目がない私も4種+ランダム1パックの1セットを購入。売上は経費等を除き、今年3月に岡山市南区から玉野市にかけて起きた山林火災の復興に寄付されるそうだ。








眞杉匠が二連覇達成 サマーナイトフェスティバル[GII] 決勝
今年から男子のみの4日制となり、賞金も昨年の1570万円から3100万円(副賞含む)へとほぼ倍増した当開催。KEIRINグランプリ出場権を巡る獲得賞金ランキングの争いにも大きな影響を及ぼす大会となった。準決勝から最多の進出は関東勢の4名。2対2の別線となる可能性もあったが、4車結束が決まり、当日を迎えた。その関東勢は、昨年のディフェンディングチャンピオン、眞杉匠(栃木)が1番車。自力で行く9番車・佐々木悠葵(群馬)の番手を選択。ダービー王の5番車・吉田拓矢(茨城)が3番手、眞杉と同郷の7番車・坂井洋(栃木)が4番手を固めた。対する南関東は、3番車・郡司浩平(神奈川)が前、8番車・松谷秀幸(神奈川)が番手。ここに北日本の和田圭(宮城)が3番手が加わり、2地区合同ラインが結成された。
人数的にも優勢とされた彼らを超える歓声を浴びたのは、地元・中国地区の2人。2番車の清水裕友(山口)、そして4番車に収まった地元出身の太田海也(岡山)。とりわけ太田は自身初のビッグタイトル獲得なるか、詰めかけた岡山のファンの期待を一身に背負った。
出走表
車番 | 選手名 | 期別 | 級班 |
---|---|---|---|
1 | 眞杉匠(栃木) | 113期 | SS |
2 | 清水裕友(山口) | 105期 | SS |
3 | 郡司浩平(神奈川) | 99期 | SS |
4 | 太田海也(岡山) | 121期 | S1 |
5 | 吉田拓矢(茨城) | 107期 | S1 |
6 | 和田圭(宮城) | 92期 | S1 |
7 | 坂井洋(栃木) | 115期 | S1 |
8 | 松谷秀幸(神奈川) | 96期 | S1 |
9 | 佐々木悠葵(群馬) | 115期 | S1 |
スタートすると、内の眞杉、清水、郡司が並んで前へ出ていく。少し離れて坂井、さらに後方から太田がそれを追いかける。内から眞杉が先頭員の後ろに着くと、まずは車番の通り1〜3番が縦に並んだ。
1周目はこの3名に合わせて各地区の選手達が並びを整えていく。最初のフィニッシュラインを超えた頃に最後方の佐々木が中段まで上がり、2周目のバックストレッチ手前で眞杉がこれを前に迎え入れて、隊列が一本となった。

S級S班の1、2、3番車がSを狙っていく photo: Yuichiro Hosoda 
眞杉匠(栃木)、清水裕友(山口)、郡司浩平(神奈川)と、車番順に最初の並びが構成される photo: Yuichiro Hosoda

並びを整えながら、選手達が1周目を走る photo: Yuichiro Hosoda 
眞杉匠(栃木)が佐々木悠葵(群馬)を前に受け入れ、並びが決まる photo: Yuichiro Hosoda

選手達は、残り3周回に入るまで、縦1列の並びを保つ photo: Yuichiro Hosoda
青板周回に入って1センター付近、ラインとしては最も後ろにつけていた郡司らの南関東3車が上がっていく。バックで一番前を行く佐々木に並びかけると、残り2周回に入る手前までこの状態が続く。
周回表示が赤板に変わり、残り2周回のホームへ掛かると、郡司ら南関東ラインが位置を下げる。その1コーナー手前で先頭員が離れると、佐々木が眞杉、吉田、坂井と並ぶ関東ラインの先陣を切って加速していく。

内の佐々木悠葵(群馬)先頭の関東勢に郡司浩平(神奈川)の南関東勢が並んで、残り2周に入る直線へと差し掛かっていく photo: Yuichiro Hosoda 
残り2周へ入る頃、再度番手を下げる郡司浩平(神奈川)ら南関東ライン photo: Yuichiro Hosoda

南関東の3車は、最後方まで番手を下げる photo: Yuichiro Hosoda
バックストレッチからは、車間を空けた太田が清水を連れてこれを追う。3コーナー4コーナーとクリアする間に番手を上げ、最終周回に入ると眞杉の横へ。ここで眞杉が肩と頭を使って二度にわたり太田をブロック。しかし佐々木が力を出し尽くして後退していく中、太田が前に出切り、その速度を上げていく。
その刹那、太田の後ろに居た清水が反応し切れず遅れたのを見るや、眞杉はこの機を逃さず、太田の後ろを獲った。眞杉自身、後にここが勝負のポイントと語り、レースを占うカギとなった。清水は眞杉の後に続く吉田にも捌かれ後退。後方から再浮上してきた郡司ら南関勢にも遅れを取ってしまう。

車間を空け、太田海也(岡山)が前を伺う photo: Yuichiro Hosoda 
外から前を伺う太田海也(岡山)を眞杉匠(栃木)がブロックする photo: Yuichiro Hosoda

眞杉匠(栃木)のブロックを乗り越えて先頭に立った太田海也。しかし清水裕友(山口)が遅れを取る photo: Yuichiro Hosoda 
吉田拓矢(茨城)も眞杉匠(栃木)の後ろを譲ることなく、関東3車が好位置に付ける photo: Yuichiro Hosoda
太田はトップスピードで4コーナーまで先頭で持ちこたえるも、直線に向かうところで勢いを増した眞杉が交わしていく。さらには吉田と坂井も外から上がり、最内からは松谷が進出。眞杉と吉田がハンドルを投げ合った同地区同士の1着争いは、フィニッシュラインで完全に横並び。写真判定でも微差となるほどの接戦を制したのは、眞杉匠。「最後は抜かれたと思った」と振り返るも、昨年の松戸開催に続き、二連覇を達成した。
レースは3、4着も微差で、松谷が坂井に先着し、関東勢の確定板独占を皮一枚阻止した。「位置が悪い中、(郡司)浩平が凄い頑張ってくれて、3着を取れて良かった」と松谷はレース後に安堵の表情を浮かべた。

4コーナー、先頭で粘る太田海也(岡山) photo: Yuichiro Hosoda 
直線に向き、太田海也(岡山)を交わして眞杉匠(栃木)が先頭に躍り出る photo: Yuichiro Hosoda

関東3車が競り合い、内から松谷秀幸(神奈川)も伸びてくる photo: Yuichiro Hosoda 
フィニッシュライン直前、横の吉田拓矢(茨城)を見やる眞杉匠(栃木)。写真判定の末、微差で眞杉が勝利した photo: Yuichiro Hosoda
眞杉が前受けを選択したのは「外よりは内でもがきあった方が良いと言う事になったんで」とし、ラインの前を務めた佐々木には「気合いが入っていた。かかりも良く、頼もしかった」と称えた。「後半戦は関東を引っ張っていきたい」と地区のエースらしい自負も見せた眞杉は、5月の日本選手権競輪も吉田先着でワンツー。かつての武田豊樹と平原康多のように、眞杉と吉田は関東の新・名コンビとなりそうだ。

表彰式前に行われたMPLUSPLUSによる光のダンスパフォーマンス photo: Yuichiro Hosoda 
バンクの上空ではドローンショー photo: Yuichiro Hosoda

賞金ボードを高く掲げる眞杉匠(栃木) photo: Yuichiro Hosoda 
玉野市観光大使のナ酒渚さんと眞杉匠(栃木)が記念撮影を行う photo: Yuichiro Hosoda

声援に手を挙げて応じる眞杉匠(栃木) photo: Yuichiro Hosoda
1周目はこの3名に合わせて各地区の選手達が並びを整えていく。最初のフィニッシュラインを超えた頃に最後方の佐々木が中段まで上がり、2周目のバックストレッチ手前で眞杉がこれを前に迎え入れて、隊列が一本となった。





青板周回に入って1センター付近、ラインとしては最も後ろにつけていた郡司らの南関東3車が上がっていく。バックで一番前を行く佐々木に並びかけると、残り2周回に入る手前までこの状態が続く。
周回表示が赤板に変わり、残り2周回のホームへ掛かると、郡司ら南関東ラインが位置を下げる。その1コーナー手前で先頭員が離れると、佐々木が眞杉、吉田、坂井と並ぶ関東ラインの先陣を切って加速していく。



バックストレッチからは、車間を空けた太田が清水を連れてこれを追う。3コーナー4コーナーとクリアする間に番手を上げ、最終周回に入ると眞杉の横へ。ここで眞杉が肩と頭を使って二度にわたり太田をブロック。しかし佐々木が力を出し尽くして後退していく中、太田が前に出切り、その速度を上げていく。
その刹那、太田の後ろに居た清水が反応し切れず遅れたのを見るや、眞杉はこの機を逃さず、太田の後ろを獲った。眞杉自身、後にここが勝負のポイントと語り、レースを占うカギとなった。清水は眞杉の後に続く吉田にも捌かれ後退。後方から再浮上してきた郡司ら南関勢にも遅れを取ってしまう。




太田はトップスピードで4コーナーまで先頭で持ちこたえるも、直線に向かうところで勢いを増した眞杉が交わしていく。さらには吉田と坂井も外から上がり、最内からは松谷が進出。眞杉と吉田がハンドルを投げ合った同地区同士の1着争いは、フィニッシュラインで完全に横並び。写真判定でも微差となるほどの接戦を制したのは、眞杉匠。「最後は抜かれたと思った」と振り返るも、昨年の松戸開催に続き、二連覇を達成した。
レースは3、4着も微差で、松谷が坂井に先着し、関東勢の確定板独占を皮一枚阻止した。「位置が悪い中、(郡司)浩平が凄い頑張ってくれて、3着を取れて良かった」と松谷はレース後に安堵の表情を浮かべた。




眞杉が前受けを選択したのは「外よりは内でもがきあった方が良いと言う事になったんで」とし、ラインの前を務めた佐々木には「気合いが入っていた。かかりも良く、頼もしかった」と称えた。「後半戦は関東を引っ張っていきたい」と地区のエースらしい自負も見せた眞杉は、5月の日本選手権競輪も吉田先着でワンツー。かつての武田豊樹と平原康多のように、眞杉と吉田は関東の新・名コンビとなりそうだ。





サマーナイトフェスティバル[GII] 結果
着 | 車番 | 選手名 | 級班 | 着差 | 上りタイム |
---|---|---|---|---|---|
1着 | 1 | 眞杉匠(栃木) | SS | 11.1秒 | |
2着 | 5 | 吉田拓矢(茨城) | S1 | 微差 | 11.0秒 |
3着 | 8 | 松谷秀幸(神奈川) | S1 | 1車輪 | 10.9秒 |
4着 | 7 | 坂井洋(栃木) | S1 | 微差 | 11.0秒 |
5着 | 3 | 郡司浩平(神奈川) | SS | 1車身1/2 | 11.1秒 |
6着 | 4 | 太田海也(岡山) | S1 | 1車輪 | 11.5秒 |
7着 | 6 | 和田圭(宮城) | S1 | 2車身 | 11.2秒 |
8着 | 2 | 清水裕友(山口) | SS | 3車身 | 11.7秒 |
9着 | 9 | 佐々木悠葵(群馬) | S1 | 大差 | 13.2秒 |
バンクと瀬戸内海を眼下に捉えるスタジアム一体型ホテル「KEIRIN HOTEL 10」
ここからは業界初の選手宿舎兼ホテルをご紹介しよう。正式名は「KEIRIN HOTEL 10 by 温故知新」。温故知新は、運営会社の名称だ。この施設は、2022年2月27日に玉野競輪場が改修工事を終えて開催を再開すると、その1ヶ月後の3月26日にグランドオープン。その特別感とデザイン性の高さから、これまでに競輪ファンのみならず、多くの観光客を惹きつけ好評を博している。筆者自身も当開催の取材が決まった時から興味津々で、今回特別に許可を頂き、その内部を見せて頂くことが出来た。
取材当日はアシスタントジェネラルマネージャーの日向寺克弥(ひゅうがじ かつや)さんが、ホテルマンらしい丁寧な物腰で、施設内を案内して下さった。さあ、スライドショーで各部屋を巡って行こう。



ロビーに入ると、早速このホテルのコンセプトが顕になる。競輪選手から使わなくなったフレームやパーツを寄贈してもらったり、改修時に出た場内設備の部材をアップサイクルして作られたと言うインテリアやグッズが出迎えてくれる。ロビー奥の売店では、キュートなオリジナルグッズも購入可能だ。客室は全149室。そのうち126室がバンクに面しており、瀬戸内海を含む風光明媚な景色を堪能出来る。
まず始めに向かったのは、最上階に位置するオーシャンバンクビュー スイート。セパレートの常設ベッド2つに、この日は次の宿泊客向けにエクストラベッドが2つ。エクストラと言っても常設同様のサイズで、これらがしっかり収まってなお余裕がある部屋の広さ。ゆったり過ごせるようになっている。
開館当初のレース観戦は、室内のテレビ観戦のみに限られていたそうだが、現在はナイターやミッドナイトのレースをテラスから観られるよう開放されており、ホテルの自室でノンビリと生のレースを観戦すると言う、非常に贅沢なシチュエーションを堪能出来る。競輪に興味のない宿泊客にとっても、他にはない眺望を味わえるとあり、好評だそう。我々ファンにとっては身近な競輪場が、実は観光の目玉でもあるのだ。
まず始めに向かったのは、最上階に位置するオーシャンバンクビュー スイート。セパレートの常設ベッド2つに、この日は次の宿泊客向けにエクストラベッドが2つ。エクストラと言っても常設同様のサイズで、これらがしっかり収まってなお余裕がある部屋の広さ。ゆったり過ごせるようになっている。
開館当初のレース観戦は、室内のテレビ観戦のみに限られていたそうだが、現在はナイターやミッドナイトのレースをテラスから観られるよう開放されており、ホテルの自室でノンビリと生のレースを観戦すると言う、非常に贅沢なシチュエーションを堪能出来る。競輪に興味のない宿泊客にとっても、他にはない眺望を味わえるとあり、好評だそう。我々ファンにとっては身近な競輪場が、実は観光の目玉でもあるのだ。
スイートに次いで訪れたのはテラス付きのスタンダードツイン。こちらも設備や内装の統一感はしっかりとしている。ベッドの追加は出来ないが、2名の宿泊であればスイートと眺望がほぼ同等で、リーズナブルなこちらを選ぶのも良いだろう。テラスなしのツインルームもあり。
最後にご案内頂いた部屋は、コンパクトダブル。開催中に選手用となる。もちろん施設内の選手エリアと宿泊客エリアは、両者が交わる事がないよう区分けされる。選手宿舎の部屋は、昔ながらのものだと4名1室で、畳部屋1つにベッドが4つと言う構成だったりするのだが、ここは完全個室でベッドもセミダブルと広い。一人旅の一般客にも選手にも快適に過ごせる場だ。なお、眺望はバンク側と山側の2種類あり、ホテル任せとなる。
最後にご案内頂いた部屋は、コンパクトダブル。開催中に選手用となる。もちろん施設内の選手エリアと宿泊客エリアは、両者が交わる事がないよう区分けされる。選手宿舎の部屋は、昔ながらのものだと4名1室で、畳部屋1つにベッドが4つと言う構成だったりするのだが、ここは完全個室でベッドもセミダブルと広い。一人旅の一般客にも選手にも快適に過ごせる場だ。なお、眺望はバンク側と山側の2種類あり、ホテル任せとなる。
施設内にはランドリールームやサウナ付きの大浴場もあり、開催中は選手専用となるものの、それ以外の日は無料で利用可能。サイクリングを伴う旅でも、汗をかいた後のサイクルジャージの洗濯をしたり、広いお風呂でリラックスしたり、選手同様に重宝するはずだ。
各部屋を見た後に向かったのは、メインスタンドの一角に設けられたレストラン「FORQ(フォーク)」。開催中には競輪場内からアクセスする事が可能で、宿泊客以外も利用出来る。こちらも競輪にまつわるアートや小物が散りばめられ、目を奪われる。バンクに近い側のテーブルは、観戦しながら食事が出来るよう配置されている。
各部屋を見た後に向かったのは、メインスタンドの一角に設けられたレストラン「FORQ(フォーク)」。開催中には競輪場内からアクセスする事が可能で、宿泊客以外も利用出来る。こちらも競輪にまつわるアートや小物が散りばめられ、目を奪われる。バンクに近い側のテーブルは、観戦しながら食事が出来るよう配置されている。
「KEIRIN HOTEL 10」探訪、いかがだったろうか。実際には行かねばわからない事、写真だけでは味わえない事が沢山ある。競輪をおしゃれにアレンジし、統一感を持たせた内外装やアイテムもさることながら、開催日でなくとも選手の練習風景を見られる可能性もあり、その素晴らしい眺望とともに貴重な体験となるはず。ぜひ一度宿泊してみてほしい。
なお、本場での競輪競走開催中は、多くの部屋が選手宿舎となる。参加選手数が増える4日制以上のレースともなると、一般向けの客室数は相当に限られてくる。開催決定がアナウンスされてから早めの予約がオススメ。予約は国内の大手トラベルサイトなどから可能だ。
JKA協賛プレゼントキャンペーン第12弾
公益財団法人 JKA協賛によるプレゼントキャンペーン。応募フォームにあるアンケートにお答えいただいた方の中から、 大会オリジナルクオカード1枚(500円分)を抽選で5名様にプレゼント。今回ももちろんサマーナイトフェスティバルを制した眞杉匠選手の直筆サイン入り。奮ってご応募ください!

サインをしたQUOカードを手にし、撮影に応じてくださった眞杉匠選手(栃木) photo: Yuichiro Hosoda
※ご応募は、お一人様1回限りとさせていただきます。複数回ご応募された場合は、抽選対象から除外となりますので、ご注意ください。
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サマーナイトフェスティバル 優勝選手サイン入りクオカード
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提供:公益財団法人 JKA text&photo: Yuichiro Hosoda