いよいよKEIRINグランプリ出場者が決まる最後のGI、競輪祭。ファンの熱気に応えるかのように、11月23(土)、24日(日)の小倉競輪場は、家族で楽しめるイベントやブースも盛り沢山。まずは決戦前に気持ちをリラックスさせる意味も込め、会場の様子とグルメリポートをお伝えしたい。
開催中は、子供たちの列が出来ていたふわふわタイガーをはじめ、射的や輪投げのある縁日コーナー、地元の競輪選手会による景品付き的当て、果てはマッサージコーナーまであり、子供は遊び、お父さんお母さんにはリラックスしてもらおうと、工夫が見られた。最終日の24日は、昼間に雨が降った時間帯もあったが、そこはドーム。天候を苦にせず遊べるとあり、多くの親子が途切れることなくここを訪れ、飲食やアトラクションを楽しむ姿が見られた。

家族連れで賑わうアリーナ photo: Yuichiro Hosoda

列が出来るほどに人気のふわふわタイガー photo: Yuichiro Hosoda 
地元の競輪選手会が実施していた的当て。ダーツの的をピストを漕いで回転させるのは珍しいかも? photo: Yuichiro Hosoda
スタンド入口のある4階外周通路へ足を向けると、開催最終日は児玉碧衣選手(福岡)などのガールズケイリンの選手が小倉けいりんの公開YouTubeライブに出演。選手同士の軽妙なやり取りで、集まった人達を笑わせていた。
別の場所には、世界選手権を制した3選手やナショナルチームの選手達の等身大パネルが置かれたコーナーも。男子ケイリン世界チャンピオン・山崎賢人選手単独の…いや、分身している顔ハメパネルまで登場し、興味を引かれた親子が足を止めて撮影するなどしていた。
その他にも前回紹介した吉岡稔真記念館や競輪70周年写真展、芸人さんによるトークショーやヒーローショーなど、レースを観ながらと思うと、1日だけではとても回りきれないボリューム(しかも日替わりイベントもアリ)。私自身は初めて訪れた場所のため、昔はいざ知らずも、競輪祭は今、多くの人が楽しめる地元のお祭りになっているようだ。

24日は、ガールズケイリンの選手達がYouTubeライブに出演していた photo: Yuichiro Hosoda 
世界チャンピオンとなった3人のパネルと実物のV-IZU photo: Yuichiro Hosoda

アルカンシェルを着た山崎賢人選手の分身型顔ハメパネルも登場 photo: Yuichiro Hosoda

競輪祭のタペストリーと歴代競輪祭優勝者の写真パネルが並ぶ4階通路 photo: Yuichiro Hosoda 
競輪祭タペストリーの裏側は、出場する有力選手達の写真 photo: Yuichiro Hosoda
コーヒーに目がない私は、小倉に競輪選手が営むコーヒースタンドがあるとの情報を事前に仕入れていた。それは、ここをホームバンクとする別所英幸選手(福岡)が営む「BENNY'S COFFEE」。ブースに別所選手ご本人がいらしたので、コーヒーを味わいつつ、しばし立ち話をさせていただいた。

BENNY'S COFFEEを営む別所英幸選手(福岡) photo: Yuichiro Hosoda 
走る選手達を見て「みんな強いな。凄いな」と呟き、走れないもどかしさも垣間見せていた別所選手 photo: Yuichiro Hosoda
競輪選手はコーヒー好きが多いそうで、開催中に選手宿舎へ滞在する間、他の選手のために淹れているうちに道具や淹れ方、豆の種類にも拘りが生まれ、コーヒー豆の焙煎まで行うほどになったのだとか。淹れていただいたのは、コロンビア エル・ディビソ・シドラのアメリカーノ。フルーティーな香りを楽しみながら、口当たりサッパリと飲めるさすがの逸品だった。
現在、別所選手は膝の手術後で、競輪への復帰は来年になるとのこと。治療中、他の選手が走っているのを見るともどかしさもあるが、コーヒーの存在がそれを和らげてくれているそう。実店舗は、小倉競輪場最寄りの香春口三萩野(かわらぐちみはぎの)からひと駅小倉方面に戻った旦過(たんが)駅近くの旦過市場内。スペシャルティコーヒーを扱う小さなコーヒースタンドで、店員さんが温かく出迎えてくれる。

旦過市場に多様な店舗とともに並ぶ「BENNY'S COFFEE」 photo: Yuichiro Hosoda

店員さんが手慣れた所作でドリップコーヒーを淹れてくれた photo: Yuichiro Hosoda 
小さい店舗ながら、ドリップ用とエスプレッソ用に2種のグラインダーを用意するなど工夫と拘りが見られる photo: Yuichiro Hosoda
KEIRINグランプリの出場枠を見ると、他にも眞杉匠、新山響平と言った賞金ランク上位の選手が準決勝までに敗退し、8番目に位置していた脇本雄太(福井)の賞金額を下位の選手が上回れないため、脇本も決勝を前にしてグランプリ出場権を確定。競輪祭の勝者予想も絡め、GP出場権最後の1枠を誰が獲るかが戦前の話題となった。

決勝が近づくにつれ、メインエントランスの人の流れも増してきた photo: Yuichiro Hosoda 
メインエントランス前から北九州の夕景を臨む photo: Yuichiro Hosoda

宵闇に包まれた北九州メディアドーム photo: Yuichiro Hosoda
そんな中、初日から4連勝で決勝まで来たのは昨年のグランプリ王者・松浦悠士(広島)。落車により骨折を喫するなど不調に泣いた今年前半から巻き返しており、ここで脇本が優勝すれば2着でも出場権を手にする。しかし3着以下となれば、ここまで賞金ランキング9位の岩本俊介(千葉)がグランプリ出場となる。もちろん、他の選手も勝てばグランプリの優先出走権が与えられるため、その時点で松浦と岩本は脱落する。
当然ながらグランプリとは無関係に、長き伝統を誇る競輪祭は、誰もが欲しいビッグタイトル。スタート前は、選手入場から普段以上の緊張感が漂った。

KEIRINグランプリ出場権残りひと枠に対し、最も近い位置につける1番車・松浦悠士(広島) photo: Yuichiro Hosoda 
初日9着の失敗を活かし、3連勝でここまで来た脇本雄太(福井)が2番車 photo: Yuichiro Hosoda

3番車の荒井崇博(長崎)は、中四国の犬伏、松浦と連携 photo: Yuichiro Hosoda 
独走力を武器に近畿勢の1番手を務める4番車・寺崎浩平(福井) photo: Yuichiro Hosoda

7番車に収まり、松浦悠士(広島)の前を任された犬伏湧也(徳島) photo: Yuichiro Hosoda 
準決勝で4着入線も繰り上がり、決勝進出の権利を得た菅田壱道(宮城)が8番車 photo: Yuichiro Hosoda
スタンドからの歓声を浴びながら決勝が始まると、先手を取ったのは犬伏湧也(徳島)、松浦悠士、荒井崇博(長崎)の中四国・九州ライン。間に単騎の菅田壱道(宮城)、松谷秀幸(神奈川)、浅井康太(三重)を挟み、近畿勢が後ろ攻めの体制。寺崎浩平、脇本雄太、村上博幸(京都)の順で序盤の周回を重ねた。
残り3周となる青板周回のうちに後方から寺崎が引く近畿勢が外を突いて上がっていき、残り2周の赤板に入ってすぐ先頭員が離れると、寺崎が脇本、村上を連れて一気に加速。犬伏がすかさず3人の後ろを追う形に。犬伏は4コーナー付近から松浦を連れて外から攻め上がるが、寺崎のスピードはホームストレッチまで衰えず、最終周回へ。

スタートしていく松浦悠士(広島) photo: Yuichiro Hosoda 
脇本雄太(福井)は同県の寺崎浩平(福井)を前に見ながらのスタート photo: Yuichiro Hosoda

2周目に入り、並びが決まる photo: Yuichiro Hosoda

犬伏湧也(徳島)、松浦悠士(広島)、荒井崇博(長崎)、菅田壱道(宮城)、松谷秀幸(神奈川)、浅井康太(三重)、その後ろに寺崎浩平(福井)ら近畿勢 photo: Yuichiro Hosoda 
青板の1センターから寺崎浩平(福井)ら近畿勢が位置を上げていく photo: Yuichiro Hosoda
ここから脇本が寺崎をかわして先頭に躍り出ると、レースのスピードは最高域へ到達。犬伏が唯一その番手に飛びつくも、松浦悠士をはじめとした他の選手達は3車身ほど後方へ置いていかれてしまう。バックストレッチから最終コーナーを過ぎ、直線に入ってなおその差は縮まらず、外に車を出した犬伏も1車身離れたまま。最後の1周回全てで他を寄せ付けることなく、脇本が競輪祭優勝を決めた。
「最後まで無我夢中で、勝利はハンドルを投げるところまで確信出来なかった」と言うほどにペダルを踏み続けた脇本。競走を終えバンクを去る際、観客席へ向けて深々とお辞儀をした後で足元がふらつく場面も。ゴール後ガッツポーズがなかったが?と言う質問に「ハンドルから手を離せなかった。力を出し切りました」と答えた。

先頭員が離れ、寺崎浩平(福井)が外から犬伏湧也(徳島)に被せていく photo: Yuichiro Hosoda 
赤板周回を引ききった寺崎を、外から脇本が捲っていく photo: Yuichiro Hosoda

最終周回3コーナー付近では犬伏湧也(徳島)を除く後続との差は3車身以上に開いた photo: Yuichiro Hosoda 
脇本雄太(福井)が先頭のまま、最後の直線へ photo: Yuichiro Hosoda

最後の1周を全開でもがき切った脇本雄太(福井)が2年ぶり8勝目となるGIタイトルを手にした photo: Yuichiro Hosoda
近畿勢の競輪祭優勝は、1965年の加藤晶(かとうあきら、京都)以来、59年ぶり。脇本は「近畿勢がこの大会を苦手としていた状況を払拭したい気持ちはあった」とし、「近畿の後輩達やファンの皆さんに感謝でいっぱい。油断せず、しっかり力をつけてグランプリに向けて頑張りたい」と、年の瀬の大一番を見据えた。
3着の松浦はグランプリ出場権を逃し、同時にS級S班の座からも陥落が決定。昨年のグランプリ王者にとって、悔しい一戦となってしまった。この結果により、KEIRINグランプリの出場メンバーが確定。後述の9名が静岡で覇を競う。

3着となり、グランプリ出場権を逃した松浦悠士(広島) photo: Yuichiro Hosoda 
感無量の表情で声援に手を挙げる脇本雄太(福井) photo: Yuichiro Hosoda

黄金色のテープ舞う中、賞金ボードを掲げる脇本雄太(福井) photo: Yuichiro Hosoda

ミャクミャクとかねりんを、脇本自らが中央に招き寄せて記念撮影を行う photo: Yuichiro Hosoda
バンク内側のアリーナは親子連れで大賑わい
この特集の第3回目に訪れた福島県の「いわき平競輪場」と同じく、ここ福岡県にある北九州メディアドームもバンク内側に一般客が入れる仕組みとなっている。ただし、バンクと同じ高さまで行けるいわき平と違い、こちらは1階層下に地面がある。競輪観戦用と言うよりは、多目的に使用出来るアリーナになっていることが特徴だ。開催中は、子供たちの列が出来ていたふわふわタイガーをはじめ、射的や輪投げのある縁日コーナー、地元の競輪選手会による景品付き的当て、果てはマッサージコーナーまであり、子供は遊び、お父さんお母さんにはリラックスしてもらおうと、工夫が見られた。最終日の24日は、昼間に雨が降った時間帯もあったが、そこはドーム。天候を苦にせず遊べるとあり、多くの親子が途切れることなくここを訪れ、飲食やアトラクションを楽しむ姿が見られた。



スタンド入口のある4階外周通路へ足を向けると、開催最終日は児玉碧衣選手(福岡)などのガールズケイリンの選手が小倉けいりんの公開YouTubeライブに出演。選手同士の軽妙なやり取りで、集まった人達を笑わせていた。
別の場所には、世界選手権を制した3選手やナショナルチームの選手達の等身大パネルが置かれたコーナーも。男子ケイリン世界チャンピオン・山崎賢人選手単独の…いや、分身している顔ハメパネルまで登場し、興味を引かれた親子が足を止めて撮影するなどしていた。
その他にも前回紹介した吉岡稔真記念館や競輪70周年写真展、芸人さんによるトークショーやヒーローショーなど、レースを観ながらと思うと、1日だけではとても回りきれないボリューム(しかも日替わりイベントもアリ)。私自身は初めて訪れた場所のため、昔はいざ知らずも、競輪祭は今、多くの人が楽しめる地元のお祭りになっているようだ。





競輪選手のコーヒースタンド「BENNY'S COFFEE」
今回の競輪場グルメは半分番外編。実店舗は競輪場内にないのだが、当開催に合わせて出店していた地元・小倉の珍しいコーヒー屋さんを紹介したい。コーヒーに目がない私は、小倉に競輪選手が営むコーヒースタンドがあるとの情報を事前に仕入れていた。それは、ここをホームバンクとする別所英幸選手(福岡)が営む「BENNY'S COFFEE」。ブースに別所選手ご本人がいらしたので、コーヒーを味わいつつ、しばし立ち話をさせていただいた。


競輪選手はコーヒー好きが多いそうで、開催中に選手宿舎へ滞在する間、他の選手のために淹れているうちに道具や淹れ方、豆の種類にも拘りが生まれ、コーヒー豆の焙煎まで行うほどになったのだとか。淹れていただいたのは、コロンビア エル・ディビソ・シドラのアメリカーノ。フルーティーな香りを楽しみながら、口当たりサッパリと飲めるさすがの逸品だった。
現在、別所選手は膝の手術後で、競輪への復帰は来年になるとのこと。治療中、他の選手が走っているのを見るともどかしさもあるが、コーヒーの存在がそれを和らげてくれているそう。実店舗は、小倉競輪場最寄りの香春口三萩野(かわらぐちみはぎの)からひと駅小倉方面に戻った旦過(たんが)駅近くの旦過市場内。スペシャルティコーヒーを扱う小さなコーヒースタンドで、店員さんが温かく出迎えてくれる。



脇本雄太が2年ぶりGI制覇 競輪祭[GI]決勝
数々の名勝負、名選手を生んだ競輪祭。前日最後の準決勝では、優勝候補の古性優作(大阪)が寺崎浩平(福井)に次ぐ2着に入線するも失格。郡司浩平(神奈川)と深谷知広(静岡)は落車による負傷により、計3名が欠場となった。KEIRINグランプリの出場枠を見ると、他にも眞杉匠、新山響平と言った賞金ランク上位の選手が準決勝までに敗退し、8番目に位置していた脇本雄太(福井)の賞金額を下位の選手が上回れないため、脇本も決勝を前にしてグランプリ出場権を確定。競輪祭の勝者予想も絡め、GP出場権最後の1枠を誰が獲るかが戦前の話題となった。



そんな中、初日から4連勝で決勝まで来たのは昨年のグランプリ王者・松浦悠士(広島)。落車により骨折を喫するなど不調に泣いた今年前半から巻き返しており、ここで脇本が優勝すれば2着でも出場権を手にする。しかし3着以下となれば、ここまで賞金ランキング9位の岩本俊介(千葉)がグランプリ出場となる。もちろん、他の選手も勝てばグランプリの優先出走権が与えられるため、その時点で松浦と岩本は脱落する。
当然ながらグランプリとは無関係に、長き伝統を誇る競輪祭は、誰もが欲しいビッグタイトル。スタート前は、選手入場から普段以上の緊張感が漂った。






スタンドからの歓声を浴びながら決勝が始まると、先手を取ったのは犬伏湧也(徳島)、松浦悠士、荒井崇博(長崎)の中四国・九州ライン。間に単騎の菅田壱道(宮城)、松谷秀幸(神奈川)、浅井康太(三重)を挟み、近畿勢が後ろ攻めの体制。寺崎浩平、脇本雄太、村上博幸(京都)の順で序盤の周回を重ねた。
残り3周となる青板周回のうちに後方から寺崎が引く近畿勢が外を突いて上がっていき、残り2周の赤板に入ってすぐ先頭員が離れると、寺崎が脇本、村上を連れて一気に加速。犬伏がすかさず3人の後ろを追う形に。犬伏は4コーナー付近から松浦を連れて外から攻め上がるが、寺崎のスピードはホームストレッチまで衰えず、最終周回へ。





ここから脇本が寺崎をかわして先頭に躍り出ると、レースのスピードは最高域へ到達。犬伏が唯一その番手に飛びつくも、松浦悠士をはじめとした他の選手達は3車身ほど後方へ置いていかれてしまう。バックストレッチから最終コーナーを過ぎ、直線に入ってなおその差は縮まらず、外に車を出した犬伏も1車身離れたまま。最後の1周回全てで他を寄せ付けることなく、脇本が競輪祭優勝を決めた。
「最後まで無我夢中で、勝利はハンドルを投げるところまで確信出来なかった」と言うほどにペダルを踏み続けた脇本。競走を終えバンクを去る際、観客席へ向けて深々とお辞儀をした後で足元がふらつく場面も。ゴール後ガッツポーズがなかったが?と言う質問に「ハンドルから手を離せなかった。力を出し切りました」と答えた。





近畿勢の競輪祭優勝は、1965年の加藤晶(かとうあきら、京都)以来、59年ぶり。脇本は「近畿勢がこの大会を苦手としていた状況を払拭したい気持ちはあった」とし、「近畿の後輩達やファンの皆さんに感謝でいっぱい。油断せず、しっかり力をつけてグランプリに向けて頑張りたい」と、年の瀬の大一番を見据えた。
3着の松浦はグランプリ出場権を逃し、同時にS級S班の座からも陥落が決定。昨年のグランプリ王者にとって、悔しい一戦となってしまった。この結果により、KEIRINグランプリの出場メンバーが確定。後述の9名が静岡で覇を競う。




朝日新聞社杯競輪祭[GI] 結果
着 | 車番 | 選手名 | 級班 | 着差 | 上りタイム |
---|---|---|---|---|---|
1着 | 2 | 脇本雄太(福井) | SS | 10.9秒 | |
2着 | 7 | 犬伏湧也(徳島) | S1 | 1車身 | 10.9秒 |
3着 | 1 | 松浦悠士(広島) | SS | 3車身 | 11.0秒 |
4着 | 9 | 浅井康太(三重) | S1 | 3/4車身 | 10.9秒 |
5着 | 3 | 荒井崇博(長崎) | S1 | 1車身 | 11.0秒 |
6着 | 8 | 菅田壱道(宮城) | S1 | 3/4車輪 | 11.0秒 |
7着 | 5 | 松谷秀幸(神奈川) | S1 | 1/2車身 | 11.0秒 |
8着 | 6 | 村上博幸(京都) | S1 | 1車身 | 11.3秒 |
9着 | 4 | 寺崎浩平(福井) | S1 | 大差 | 13.1秒 |
KEIRINグランプリ2024出場予定選手
選手名 | グランプリ出場回数 |
---|---|
郡司浩平(99期、神奈川) | 2年ぶり5回目 |
平原康多(87期、埼玉) | 2年ぶり14回目 |
北井佑季(119期、神奈川) | 初出場 |
古性優作(100期、大阪) | 4年連続4回目 |
脇本雄太(94期、福井) | 3年連続6回目 |
眞杉匠(113期、栃木) | 2年連続2回目 |
清水裕友(105期、山口) | 2年連続6回目 |
新山響平(107期、青森) | 3年連続3回目 |
岩本俊介(94期、千葉) | 初出場 |
あなたの自転車見せて下さい 〜男子ケイリン世界王者・山崎賢人編〜
今回は、皆さんもお待ちかねの世界チャンピオンのバイクを紹介!10月に行われたUCIトラック世界選手権の男子ケイリンで、見事アルカンシェルを獲得した山崎賢人選手(長崎)に取材をお願いし、ご快諾いただいた。競輪では、オールスター競輪の時にバイクを紹介していただいた太田海也選手(岡山)と同じ真紅のケルビムを駆る。これまでナショナルチーム中心で走り続けていたため、V-IZUをはじめとしたカーボンフレームと、競輪で乗るスチールフレームとの感触の違いについて尋ねた。

「違いは結構ありますけど、(開催を重ねる中で)だいぶ慣れました。ギアも競輪は全然違って、(倍数制限のある)こちらの方が軽いですし、鉄なのでキレイに回さないと全然進まない。踏み方とか考えて乗らないといけないですね」
ケルビムは他の選手等からの紹介があったわけではなく「ナショナルチームで脇本(雄太)さんが元々使ったりしていて、それもあって使ってみようかなと思って」とのこと。他の選手と比較してもセッティングにそれほど大きな違いはないそうで、クランク長も165mmと近年のスタンダードな長さに落ち着いている。



チェーンリングはスギノ禅の55T。前を小さいギアにしている選手もいますよね、と聞くと「こっちの方が当たりが上の方に来るので、僕は好きなんですよね。踏み込む位置が変わっちゃうので、全部試してこれになりました」。クランクはデュラエースでありながらチェーンリングを禅にしている理由は、禅の方が少し柔らかく、自身には合っているのだとか。
その他の点については、サドル周りだけカーボンと一緒にしており、ステムについては、剛性があるカーボンは長め。鉄だと伸ばしすぎるとたわみが来るため、それよりも短い125mmにしていると言う。調子の良し悪しでポジションを変えたりと言った事はないそうで「たぶん(やるとしても)微調整くらいだと思います。レースに来たら僕はそんなにいじる方ではないです。試す事はあるんですが、いいから悪いから(変える)と言うのはないですね」と教えてくれた。




今回はアルカンシェルを着用しての撮影は叶わなかったが、レース直後の慌ただしい中で他メディアも含めた取材に応じていただいているため、読者の皆さんにはご容赦いただければ。山崎賢人選手、ご協力ありがとうございました。
世界選メダル獲得選手を称える メダル獲得報告会・報奨金授与式
さて、最後になるが、時を開催初日の11月19日(火)に戻し、当会場にて行われたUCIトラック世界選手権のメダル獲得報告会と報奨金授与式の様子を少しだけお伝えしよう。出席したのは、男子ケイリン金・山崎賢人(長崎)、女子ケイリン金・佐藤水菜(神奈川)、男子スクラッチ金・窪木一茂(福島)、男子スプリント銅&チームスプリント銅・太田海也(岡山)、チームスプリント銅・小原佑太(青森)の5選手。
報奨金の総額は2340万円。それぞれが、駆けつけたファンの前で喜びと感謝の言葉を述べながら、報奨金の目録を受け取った。彼らやナショナルチーム所属選手の、今後のさらなる活躍を祈りたい。






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提供:公益財団法人 JKA text&photo: Yuichiro Hosoda