ベスビー TRS1 ラグジュアリーな乗り味とスタイリッシュなデザインが魅力

ベスビー TRS1ベスビー TRS1
E-スポーツバイクの本場であるヨーロッパにおいて、革新的なデザインと性能で高い評価を受けるE-スポーツバイク専門ブランド、BESV(ベスビー)。Beautiful、Ecology、Smart、Visionという4つのテーマのイニシャルをブランド名に掲げる新鋭のブランドだ。

台湾の電機メーカーであるベンキューグループのIT企業、ダーフォン・イノベーション社を母体とするベスビー。バッテリーやドライブユニットを自社で手掛けることが出来る高い技術力を背景に、他の自転車ブランドの手掛けるE-スポーツバイクとは異なる独創的なデザインのE-スポーツバイクをラインアップしている。

幅広のトップチューブに大きくベスビーのロゴが描かれる幅広のトップチューブに大きくベスビーのロゴが描かれる
駆動系はSLX、ブレーキはSHIMANO DEOREを組み合わせる駆動系はSLX、ブレーキはSHIMANO DEOREを組み合わせる カーボンならではの自由度を活かしたユニット周りの造形カーボンならではの自由度を活かしたユニット周りの造形


ロードバイクやミニベロではオリジナルのハブモーター式ユニットを採用するモデルが多いベスビーだが、MTBのTRS1ではSHIMANO STEPSを採用している。MTBで重要視される重量バランスや入力に対する反応性といった要素を満たすユニットとしてミッドシップのSHIMANO STEPSは最適な選択だったのだろう。

TRS1のユニークなポイントはカーボンフレームを採用しているところだろう。発売されている中では、現状日本で唯一のカーボンE-MTBとして展開されており、19.3kgとセミファットタイヤを履くE-MTBとしては非常に軽量に仕上がっているのが特徴だ。

カーボンフレームの高い成型自由度を活かして設計されたフレームは、バッテリーやアシストユニットと流れるように繋がる優れたデザイン性も、美しさを身上とするベスビーらしさ。もちろんデザイン性だけでなく、トレイルライドに対応する剛性と強度もしっかりと備えられている。

フレームとバッテリーが繋がるような有機的なデザインフレームとバッテリーが繋がるような有機的なデザイン
ブレーキはSHIMANO DEOREを採用しているブレーキはSHIMANO DEOREを採用している マキシス REKONの2.6”モデルを履くマキシス REKONの2.6”モデルを履く


ドライブトレインは11スピードのミドルグレードであるSLXを採用ドライブトレインは11スピードのミドルグレードであるSLXを採用
コンポーネントはアシストユニット同様にシマノで揃えられている。ドライブトレインは11スピードのミドルグレードであるSLXを採用。一方、ブレーキはSHIMANO DEOREを採用し、バランスの取れたパーツアセンブルにまとめられた。

フロントサスペンションはロックショックス Recon。ピュアなクロスカントリーモデルよりも少し長めの120mmトラベルのフォークを採用することで、余裕を持ってオフロードライドを楽しむことが出来る。タイヤもマキシス REKONの2.6”モデル。エアボリュームの大きなセミファットタイヤがラグジュアリーで安心感のある乗り心地に貢献してくれる。

IT企業にバックボーンを持つ新進気鋭の専業ブランドが放つハイエンドE-MTB、TRS1。今回のテストバイクの中で唯一のカーボンバイクの実力に迫るインプレッションをお届けしよう。

ベスビー TRS1 インプレッション

「ペダリングのリズムにしっかりとバイクが合わせてくれる」山本朋貴(ストラーダバイシクルズ)「ペダリングのリズムにしっかりとバイクが合わせてくれる」山本朋貴(ストラーダバイシクルズ)
山本:なんというか、ロードバイクっぽいですね。舗装路だったらロードと同じ感覚で乗れそうです。ロードバイクに乗っている人は違和感なく乗れるんじゃないかな、だから街中で走るのもアリですよ。

大野:乗り味としてはかなり軽快さが目立つバイクでした。本格的にオフロードを走る人なら、少し低いポジションだと、もっと良さが味わえそうですね。

山本:THE クロスカントリー!って感じですね。最初はフレームの軽さというのはそんなに感じなかったんですけど、アシストを切って乗ってみたら、軽いバイクなんだなというのがきちんと伝わってきます。カーボンバイクらしい「パン」と進む感じよりも、アシストの力強さが印象として勝っているということでしょう。

フレーム自体は結構しなる印象ですね。ペダリングのリズムにしっかりとバイクが合わせてくれてグッグッと前へ進んでいくような。人馬一体な感じがあって、XC系のライダーから見たら面白く、MTBに親しんでいる人にとっては自転車を操る喜びを味わえると思います。

大野:今回のテストバイクのなかで唯一のカーボンフレームでしたが、扱いやすさも考慮して、ある程度頑丈に作っているのでしょう。ユニットとバッテリーを積んでいるので絶対的な車重はありますが、E-MTBとして見ると軽量ですね。

「段々とステップアップできるポテンシャルを秘めている」大野茂一郎(ワイズロード東大和店)「段々とステップアップできるポテンシャルを秘めている」大野茂一郎(ワイズロード東大和店)
大野:今回のテストバイクの中で比べる対象とすれば、メリダのeBIG.SEVENでしょうか。TSR1は安定感があるし、ウィップ感もある。2.6インチとプラスサイズに近い、かなり太めのタイヤは初級者には乗りやすいでしょうね。個人的には、軽快感を活かしてもう少し細めのタイヤチョイスでもいいかもしれません。

山本:良い意味で中道を行っているバイクですね。フレームの性格としては、軽快感を出して登りを軽やかに走っていきたくなります。フレームが素直な分、組み合わせるパーツによってバイクの方向性はかなり変わると思いますので、スペックを決めるのは悩ましかったと思いますよ。

大野:あとは、ヘッドアングルが立っていることで登りに強いバイクという印象があります。私は下り系が好きなので、もう少し寝かせてみるとハンドリングがマイルドになり乗り慣れていない方にも扱いやすくなるのではないかと感じましたね。下りでスピードが出ても安定感もありますし。

山本:確かに、ヘッドを立てるメリットって、登りでの軽快感が大きな部分ですから、アシストによってそこが補われるE-MTBは少しヘッドアングルを寝かせても良いのかもしれませんね。しかし、どこに重点を置くかはライダーの好みやライディングスタイルによりますので、登りもしっかり楽しみたい人やオンロードも走る人には、このジオメトリーはぴったりだと思います。

「トレイルまで自走で行くような人にとって、舗装路での走りの軽さは魅力的」山本朋貴(ストラーダバイシクルズ)「トレイルまで自走で行くような人にとって、舗装路での走りの軽さは魅力的」山本朋貴(ストラーダバイシクルズ)
大野:新興ブランドだからという先入観ではなく、しっかりとバイクのコンセプトや作り方の方向性を見て自分に合うE-MTBを選ぶのが良いと思います。

クロスカントリー的な登りの楽しさを示しつつ、初心者への優しさもあるアッセンブルで、段々とステップアップできるポテンシャルを秘めている。良くまとまった一台だと思います。

山本:そうですね。あと、舗装路の走りの軽さは素晴らしかった。だから、トレイルまで自走で行くような人にとっては魅力的でしょう。関西は結構そういう楽しみ方をする人が多いので、ぴったりハマる人多いと思います。あと、E-MTBとはいえ普段はオンロードがメインという人もたくさんいるでしょうから、この軽快な走行感はそういう人達にも非常にオススメですね。

ベスビー TRS1

サイズXS(シートチューブ長394mm)
カラーBLACK
フレームカーボン
フロントフォークロックショックス Recon 120mmトラベル
ドライブユニットシマノSTEPS E8080
バッテリーシマノSTEPS BT-E8010 504Wh(公称容量504Wh/36V、 14Ah)
タイヤマキシス REKON 27.5 X2.6”
重量19.3kg
価格462,000円(税抜)
提供:シマノ 制作:シクロワイアード編集部