世界第2位の自転車ブランドが送り出すハードテールE-MTB

メリダ eBIG.SEVEN 600メリダ eBIG.SEVEN 600
世界でもトップレベルの規模とテクノロジーを持つ自転車メーカー、メリダ。近年ではバーレーン・メリダのサポートにも注力しており、日本ではロードバイクブランドとしてのイメージを強く持つ人も多いかもしれないが、MTBにおいても、ホセ・エルミダやガンリタ・ダールといった名選手が所属したマルチバン・メリダバイキングチームを15年に渡り支え続けてきた実績を持っている。

XCO世界選手権やオリンピックなどで輝かしい戦績を経験してきたメリダのMTB。ワールドスタンダードのトレンドをしっかりと取り込んだ設計と世界有数の生産技術によって生み出されるバイクは、世界中のMTBライダーの間でも高い支持を獲得している。

ヘッドはもちろんテーパード。E-スポーツバイクのパワーをしっかり受け止めるヘッドはもちろんテーパード。E-スポーツバイクのパワーをしっかり受け止める タイヤは2.2インチのクロスカントリーモデルを履く 軽快感を追求したアセンブルだタイヤは2.2インチのクロスカントリーモデルを履く 軽快感を追求したアセンブルだ


バッテリーにはメリダロゴがペイントされ、統一感のあるデザインにバッテリーにはメリダロゴがペイントされ、統一感のあるデザインに
そんなメリダが日本国内で初めて展開したE-スポーツバイクが27.5インチのハードテールバイクであるBIG.SEVENをベースとしたeBIG.SEVEN 600だ。E-スポーツバイクの本場、ヨーロッパでのトレンドをリードするメリダが送り出す先進的な一台だ。

フレーム素材は、メリダのアルミラインアップの中でもハイエンドとなる6066高張力アルミニウムのトリプルバテッドチューブ。メリダ本社に新設されたE-スポーツバイク専用のファクトリーで、スムースウェルディングやテクノフォーミングといった、最先端のアルミテクノロジーを駆使して製造されている。

アシストユニットは鋳造されたマウントによってフレームに搭載されるアシストユニットは鋳造されたマウントによってフレームに搭載される
ドライブトレインはSHIMANO DEOREで統一されるドライブトレインはSHIMANO DEOREで統一される ブレーキも信頼性に定評のあるSHIMANO DEOREを採用ブレーキも信頼性に定評のあるSHIMANO DEOREを採用


シートステーは扁平加工され、振動吸収性とトラクション性能を高めているシートステーは扁平加工され、振動吸収性とトラクション性能を高めている
ベースとなったBIG.SEVENよりも、トレイルライディングでの扱いやすさを重視した専用ジオメトリーを採用。よりヘッドアングルを寝かせ、ハードテールながら下りも楽しめる設計となっている。フロントサスにはマニトウのMachete compを組み合わせる。軽量な100mmトラベルフォークで、もちろんロックアウト機構も搭載している。

メインコンポーネントはSHIMANO DEOREを採用。街乗りはもちろん、トレイルライドでも安心して走りこなせる操作性と制動力、そして信頼性に定評のあるコンポーネントだ。SHIMANO STEPSとのマッチングも良くまとまった1台に仕上がっている。

グローバルブランドによる世界水準のスペックを持ったハードテールE-MTB、eBIG.SEVEN。その実力に迫るインプレッションをお届けしよう。

メリダ eBIG.SEVEN インプレッション

「クロスカントリーのワールドカッパーって、きっとこういう世界で走っているんだろう」山本朋貴(ストラーダバイシクルズ)「クロスカントリーのワールドカッパーって、きっとこういう世界で走っているんだろう」山本朋貴(ストラーダバイシクルズ)
大野:いい意味でクロカンバイクらしい味付けですねえ。タイヤもちょうど良い幅なので、登りも下りも軽快な感じが出ています。私は基本的に下り系ライダーなんですけど、登りは楽に登れて、下りは軽快に楽しめる。ジオメトリーも最近のトレイルバイクに近い印象で、XC畑の人にとっても楽しく走れるバイクなんじゃないですか?

山本:おっしゃる通りです。勝手にXC系ライダーを代表させてもらいますけど(笑)、ただただシンプルに面白い。クロスカントリーのワールドカッパーって、きっとこういう世界で走っているんだろうなと思うと、興奮しますよね。

実際にスピードも出ますし、ほんとに軽快感がすごい。あえて悪く言うとじゃじゃ馬感があって、それを乗りこなす楽しみもある。だって、登りでアシストパワーによる加速がすごくてオーバーランしそうになったんですよ。こんな体験初めてでした。

ディスクブレーキのロードバイクが出て、下りが苦手だった人が「ダウンヒル楽しい!」って気づくことが増えてきたように、MTBでもE-スポーツバイクで「登り面白いやん!」って目覚める人が続出すると思います。登りを攻める、という新しい乗り方ができるようになりそう。

「トレイルバイクのトレンドをしっかりと押さえている」大野茂一郎(ワイズロード東大和店)「トレイルバイクのトレンドをしっかりと押さえている」大野茂一郎(ワイズロード東大和店)
大野:ここは登りも結構な斜度があるから、なおさら楽しめましたね。路面もちょっとウェットで、泥っぽくなっているところとか、斜めに木の根や水切りが出ているところとか、普通のMTBだったらトラクションをなくして足をついてしまうようなところでも、アシストのパワーで乗り切れちゃう。

スリップするところでも、トルクが綺麗にかかるので許容量が大きいんですよね。グッと耐えて、普段は乗ったままでは絶対にクリアできないレベルのセクションを登っていけるのは楽しい。そういう、路面との対話が楽しめるんですよね。

山本:トレイルに登りに行きたくなりますよね、下りももちろん楽しいですし、E-MTBの面白さやスゴさが凝縮されているのかなと。でも、アシストをオフにしてもしっかり走るので、単に自転車としての基本設計がとても良くできているのだと思います。単純にアシストユニットをポン、と装着しただけではないのでしょう。

大野:かなり今風のトレイルバイクらしいジオメトリーですよね。リアセンターが短くてトップが長めで短いステムを使うような。初心者向けのモデルだと逆にトップチューブが短くて、アップライトなポジションのものが多いですが、eBIG.SEVENはトレイルバイクのトレンドをしっかりと押さえていて玄人好みだと思います。ちゃんとMTBを知っている人がオフロードをしっかりと走るために作っているのが良くわかります。

山本:わかりやすいのはヘッドアングルですよね。68°というとXCバイクというよりはトレイルバイク寄りの数値です。かなり寝ている。目安でいうとXCバイクが70°くらいで、オールマウンテンのフルサスバイクだと65°くらいだから、ちょうど真ん中ぐらいですよね。

ここまで寝かせている理由は、たぶんアシストがあるからでしょう。つまり、ヘッドを立てなくとも、その分を補って余りあるだけのパワーがある。オフロードでのライディングやシチュエーションを踏まえて、トータルとしてよく考えられていますよね。ちょっと欲しくなってきましたよ(笑)

「トータルとしてよく考えられた設計のクロカン系トレイルバイク」山本朋貴(ストラーダバイシクルズ)「トータルとしてよく考えられた設計のクロカン系トレイルバイク」山本朋貴(ストラーダバイシクルズ)
大野:確かに登り系の人にはたまらないでしょうね、このバイクは。これだけ登ってくれると、ベテランXCライダーでも満足できそうです。

山本:初めてのMTBだったら、RIDGE-RUNNERの方が乗りやすいし安心感もあると思うんです。でも、既にXC的な乗り方で楽しんでいる人であれば、eBIG.SEVENはより本格的な走りもできて魅力的ですね。特に登りも乗っていけるようなトレイルが近場にあるのであれば、最高の一台でしょう!

メリダ eBIG.SEVEN 600


サイズ43cm(M)
カラーGREEN/BLACK
フレームeBIG.SEVEN TFS
フロントフォークマニトウ Machete comp 27.5 100mmトラベル
ドライブユニットシマノSTEPS E8080
バッテリーシマノSTEPS BT-E8010(公称容量504Wh/36V 14Ah)
タイヤマキシス IKON M319P 27.5x2.2"
重量19.2kg
価格359,000円(税抜)
提供:シマノ 制作:シクロワイアード編集部