2006年にUCI登録して以来、一貫してアジアツアーを主戦場としてきた愛三工業レーシングチーム。今シーズンは平塚吉光を迎え、引き続きUCIアジアツアーチームランキング1位を目標にする。

愛三工業レーシングチームは自動車部品メーカーの愛三工業株式会社を母体とするUCIコンチネンタルチーム。2011-2012年UCIアジアツアーではチームランキング6位、個人ランキングは西谷泰治が5位の成績を残した。シーズン中絶えず上位に位置し、実際はその数字以上にそれぞれが1位に近いもの。

アジアツアーを中心に戦う愛三工業レーシングチーム。2012ツアー・オブ・チャイナ1よりアジアツアーを中心に戦う愛三工業レーシングチーム。2012ツアー・オブ・チャイナ1より photo:Sonoko TANAKA別府匠監督はこう語る。
世界を見据えグローバルに活動していくことを、今年はさらに推し進めたく考えています。
・UCIアジアツアー中心に活動しランキング1位を目指す
・新たな試みとして本場レベルのレースを経験するためにベルギー遠征を計画
・シマノレーシングより平塚選手が所属して総合力をアップ
・UCIアジアツアーの参戦によるポイントの獲得や、トレニーの採用などで若い選手に実力で世界へ羽ばたくための環境を整える
これらを具体的に進めていきます。
西谷泰治のスピードは世界に通用する。2012ツアー・オブ・ジャパン東京ステージから西谷泰治のスピードは世界に通用する。2012ツアー・オブ・ジャパン東京ステージから photo:Hideaki.TAKAGI
以下、チームリリースからお届けする。

2月から始まるツール・ド・ランカウイをはじめ今年もアジアツアーを中心に戦う。さらに今年は7月にベルギーへの短期遠征を予定している。これは世界選手権やオリンピックなどで出場だけではなく勝負をする経験、スキルを獲得するためだ。活動の範囲を日本からアジアそして世界へあるいは世界からアジア・日本へと活動環境をグローバルにするためのシステム作りを進めていく。
2012ツール・ド・シンカラ第6ステージ優勝の中島康晴2012ツール・ド・シンカラ第6ステージ優勝の中島康晴 photo:Sonoko TANAKA
また愛三工業レーシングチームは今までトレーニー制度(研修生)を積極的に活用してきたチーム。今年も積極的に続けていき、アジアの国際レースを体験することでグローバルな視点を得て世界に繋がる選手として可能性を感じることを期待している。
山岳に強い平塚吉光の加入は、チームに戦いの幅を広げる山岳に強い平塚吉光の加入は、チームに戦いの幅を広げる photo:Hideaki.TAKAGI
チームの体制は2011年のランカウイでステージ優勝を挙げた綾部勇成が引き続きキャプテン、さらにスピードに長ける西谷泰治と盛一大。トラックと兼業だった盛は今年からロード活動に専念。UCIレースでステージ優勝をしている中島康晴、福田真平、伊藤雅和。そして木守望の7人が従来のメンバー。

今年はさらに山岳に強い平塚吉光がシマノレーシングから移籍加入する。ヒルクライムに強い平塚の加入でチームの戦い方の幅が増えることが期待される。なお昨年メンバーの鈴木謙一と品川真寛はシーズン終盤に引退を発表した。

さらにUCIレース参加と並行して国内実業団Jプロツアーへも参加する。チーム名をAISAN DEVELOPMENT TEAM U-26としているが、これはUCIのネオプロが23歳以下から26歳以下に引き上げられたことによる。若い選手に国内レースでトップになってから世界へ羽ばたけるよう強化することが狙いだ。


愛三工業レーシングチーム 2013年体制

監督 別府 匠

愛三工業レーシングチーム / AISAN Racing Team
【メンバー】
西谷 泰治 Taiji NISHITANI      JPN19810201
綾部 勇成 Takeaki AYABE      JPN19800905
盛  一大 Kazuhiro MORI      JPN19820917
中島 康晴 Yasuharu NAKAJIMA   JPN19841227
福田 真平 Shimpei FUKUDA     JPN19871122
伊藤 雅和 Masakazu ITO      JPN19880612
平塚 吉光 Yoshimitsu HIRATSUKA JPN19881113 (シマノレーシングから加入)
木守  望 Nozomu KIMORI     JPN19890201

JPT(国内実業団Jプロツアー)登録チーム
AISAN DEVELOPMENT TEAM U-26
【メンバー】
福田 真平
伊藤 雅和
平塚 吉光
木守  望


edit:高木秀彰