2012年6月26日、UCI(国際自転車競技連合)は中国で10月に開催されるツアー・オブ・杭州(こうしゅう)のUCIワールドツアーライセンスを承認した。第1回大会は10月17日〜21日までの日程で開催される。

契約書にサインするパット・マックエイドUCI会長と杭州市の関係者契約書にサインするパット・マックエイドUCI会長と杭州市の関係者 photo:U.C.I.ツアー・オブ・北京に続く中国第2のUCIワールドツアーレースが、2012年、産声をあげる。舞台は中国東部、東シナ海に面した浙江省(せっこうしょう)の州都杭州市で、その名もツアー・オブ・杭州、英名Tour of Hangzhou(ハンヂョウ)。

UCIワールドツアーライセンスの有効期間は2016年までの4年間。開催期間はツアー・オブ・北京(10月10日〜14日)直後の10月17日〜21日で、ジャパンカップと日程が重なっている。形式上オーガナイザーは杭州市の行政機関だが、ツアー・オブ・北京と同様、UCIの子会社GCP(グローバル・サイクリング・プロモーション)がレース運営に携わる。

これにより、北京と杭州の中国2レースが2012年シーズン最後のUCIワールドツアーレースになる。なお、UCIワールドツアーライセンスを有するすべてのUCIプロチームは、この2レースに出場する必要がある。ヨーロッパシーズンを闘い終えた多くの選手たちが連戦出場するだろう。

UCIのパット・マックエイド会長はプレスリリースの中で「ツアー・オブ・杭州が4年間のライセンスを得たことは、自転車競技界にとって素晴らしいニュースだ。ツアー・オブ・北京の成功から1年が経った今、サイクリングの世界、つまりライダーやチーム、スポンサー、メディア、そして観客たちに、アジアの夜明けをもたらすことが出来て嬉しく思う。アジアの台頭は、このスポーツの地平線を拡大させ、新たな価値を生むだろう」とコメントしている。

また、UCIはブエルタ・アル・パイスバスコ、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ、クラシカ・サンセバスティアン、GPケベック、GPモントリオールの5レースについて、2016年までのUCIワールドツアーライセンス更新を発表している。

text:Kei Tsuji