TNA(イタリアアンチドーピング裁決機関)が11日、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)にイタリアでの2年間のレース出場停止処分を下した。

アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ) photo:Cor Vos2006年に勃発したドーピングスキャンダル、オペラシオンプエルトへの関与が疑われているバルベルデに対しCONI(イタリア五輪委員会)が2年間の出場停止処分を要請したのは4月1日のこと。それを受けての決定が5月11日に下された。その結果バルベルデはイタリアで開催される全てのレースを走れなくなる。
そしてこの決定はバルベルデがツール・ド・フランス2009にも出場することができないことを意味する。ツール・ド・フランス2009はイタリア領内アオスタ渓谷を通過する予定だからだ。

この決定がされた公聴会にはUCI(国際自転車競技連盟)の要人も同席した。もしUCIがこの決定に同調すればバルベルデはイタリア国内だけでなく国際的な出場停止を受ける可能性もある。

バルベルデは2月の聴聞会にフレデリコ・チェッコーニ弁護士とともに聴聞会に出席した際にすべての関与を否定し、自らの潔白を訴えていた。
また所属チームのケースデパーニュは「バルベルデは今回の要請に驚いており、事実と異なる決定に憤りを感じている。CONIは権限を乱用し、法的にも道徳的にも誤った議論を持ち上げてきた。これは選手の権利を侵害するものだ」との声明を出していた。