2月11日付けのガゼッタ紙が報じたところによると、スペインのドーピング捜査「オペラシオン・プエルト」に関与している可能性があるとして、CONI(イタリア五輪委員会)はアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)に対してローマでの聴聞会出席を要請した。

チャレンジ・マヨルカに参戦中のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)チャレンジ・マヨルカに参戦中のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ) photo:CorVos2006年5月に勃発した一連のドーピング捜査「オペラシオン・プエルト」の火種は、3年近く経った今もまだ消えていない。当時スペインのフエンテス医師が50名ほどの選手に血液ドーピングを施していたとされ、その顧客リストに名を連ねたイヴァン・バッソ(イタリア)は後に関与(実行は否認)を認めて2年間の出場停止に。ヤン・ウルリッヒ(ドイツ)は引退に追い込まれた。

ガゼッタ紙によると、ツール・ド・フランスがイタリア・プラートネヴォーゾに立ち寄った際(08年7月21日)、CONIはバルベルデやフランク・シュレク(チームCSC)に対してドーピング検査を行なった。そこで採取したバルベルデのDNAサンプルが、オペラシオン・プエルト勃発時に主犯格のフエンテス医師のオフィスから押収された血液バックのサンプルの一つと一致したという。CONIはバルベルデに対し、2月16日に開かれるローマでの聴聞会に出席するよう要請している。

バルベルデのオペラシオン・オペルト関与疑惑はこれが初めてではない。押収された血液バックの暗号「Valv・Piti」がバルベルデを指すものであるとして、スペイン当局は捜査を進めていたが、証拠不十分として立件を断念した経緯がある。

チャレンジ・マヨルカに参戦中のバルベルデは、チームのプレスリリースを通して「まだ僕もチームもそんな知らせは聞いていない。でも召喚の要請があるならば、事実を明らかにするため、それに応じる必要性がある」との声明を出している。

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