全日本選手権タイムトライアルロードレース大会が高知県宿毛市で開催され、女子エリート+U23は阿部花梨(イナーメ信濃山形)が優勝した。初開催となったチームタイムトライアルは、シマノレーシングがHPCJCブリヂストン-アンカーを抑えて初代チャンピオンとなった。
6月に宮崎県で開催された全日本選手権タイムトライアルは、初日の男子エリート+U23の競技は行われたものの、翌日に予定されていた女子エリート+U23とチームタイムトライアル、全日本パラサイクリング選手権は悪天候のため中止とされた。代替開催が検討された結果、11月1日に高知県宿毛市での開催が決まり、開催が見送られていた男女ジュニアのタイムトライアルもあわせて行われることになった。

ゆるやかなアップダウンのある中村宿毛道路のコース photo:Satoru Kato
コースは、ジャパンサイクルリーグ(JCL)のレースで使用された自動車専用道「中村宿毛道路」の平田インターから宿毛和田インターの間を往復する11.8km。往路は登り基調、復路は下り貴重となり、男女ジュニアとパラサイクリングは1往復、女子エリート+U23とチームタイムトライアルは3往復する34kmのタイムで争われた。

近年ルール改正が目まぐるしいTTバイクは厳密な検車が行われる photo:Satoru Kato
当日は朝から秋晴れ。競技が行われた昼前後は暑さを感じるほどの陽気になり、風も穏やかな絶好のタイムトライアル日和となった。
女子エリート+U23 阿部花梨が初優勝

女子エリート+U23優勝 阿部花梨(イナーメ信濃山形) photo:Satoru Kato

女子エリート+U23 2位 三谷優空(鹿屋体育大学) photo:Satoru Kato 
女子エリート+U23 3位 森本保乃花 photo:Satoru Kato
女子エリート+U23は7名が出走。2番目にスタートした三谷優空(鹿屋体育大学)が1分前にスタートした前走者を抜いて2往復目に入る快走を見せる。一方最後にスタートした阿部花梨(イナーメ信濃山形)は三谷を上回るペースで走行。阿部が全体のトップタイムをマークし、2026年女子のタイムトライアル日本チャンピオンとなった。三谷は全体の2位となり、U23チャンピオンとなった。

女子エリート+U23表彰式 photo:Satoru Kato
阿部花梨「ピーキングが難しい中で力を出し切れた」
「世界選手権で思ったように走れず、先月の国民スポーツ大会で落車してしまって思うように練習出来なかったので、自分としては出られるだけでも良かったし、あわよくば表彰台に乗れたらと思っていたので、優勝出来て自分でもビックリしています。コースは高速道路のような道なので走りやすく、平坦ではなく緩やかなアップダウンがあるので自分向きだったと思います。下りでスピードを乗せていくことが得意なので、そこで差をつけられたかなと感じています。
女子U23優勝 三谷優空(鹿屋体育大学) photo:Satoru Kato
シーズン終盤でピーキングが難しかったですが、それはみんな同じ条件だったと思うし、その中で自分の力を出してチャンピオンに繋がったのでとても嬉しいです。チャンピオンジャージはトラックの全日本でチームパーシュートで優勝して着たことがありますが、個人ではこれが初めてです。来年はロードとタイムトライアルの両方での優勝を目指します」
チームタイムトライアル シマノレーシングが初代王者
初開催となるチームタイムトライアルの全日本選手権には、当初3チームがエントリーしていたが、1チーム欠場によりシマノレーシングとHPCJCブリヂストン-アンカーの一騎打ちとなった。

チームタイムトライアル初代日本チャンピオンとなったシマノレーシング photo:Satoru Kato

チームタイムトライアル2位 HPCJCブリヂストン-アンカー photo:Satoru Kato
U23の個人タイムトライアルチャンピオンである山里一心を加えたメンバーでスタートしたシマノレーシングは、序盤からHPCJCブリヂストン-アンカーのペースを上回り、1往復目で早くも30秒差をつける。その後もペースを崩さなかったシマノレーシングは4名で最後まで走り切り、初代チームタイムトライアル日本チャンピオンとなった。

チームタイムトライアル表彰式 photo:Satoru Kato
シマノレーシング天野壮悠「最後に日本チャンピオンになりたかった」
「チームTTの経験が少なかったので、得意な3名について行って作戦通りに走ることを意識しました。3周のうち2周目を終えるまでは一定ペースで走って、可能なら3周目にペースを上げようという作戦でしたが、その通りに出来たと思います。思ったより往路の登りがキツく、下りがスピードが出るコースだったので、高いパワーをなるべく維持して往路を走り、復路のペースを落とさないよう心がけました。チームカーが入れなかったので1人遅れることのリスクが大きいと考え、トラブルで1人遅れても良いように、最後まで4人で行くことにしました。

この日はシマノレーシング山田拓海の誕生日! photo:Satoru Kato
今年で引退することを決めていたので、最後に日本チャンピオンになりたいと思って監督にこの大会に出たいと直訴し、3人にも付き合ってもらいました。結果として3人が強かったのでおんぶにだっこになってしまいましたが、勝てて嬉しいです。高知県には初めて来ましたが、気候が良くて食事も美味しく、走りやすい環境でした。
来週のツール・ド・おきなわがプロとして最後のレースになります。後悔が無いようにレースを楽しみつつ、5年半お世話になったシマノレーシングへの感謝を形に出来るようにしたいです」
男女ジュニア パラサイクリング
男子ジュニアは3名が出走し、宮地拳汰(Nerebani)が優勝。2名出走の女子は石川七海(鹿屋体育大学)が優勝した。全日本パラサイクリング選手権ではアジアパラ大会で4つのメダルを獲得した杉浦佳子(総合メディカル/TEAM EMMA Cycling)がWC3で優勝した。

男子ジュニア優勝 宮地拳汰(Nerebani) photo:Satoru Kato 
男子ジュニア 表彰式 photo:Satoru Kato

女子ジュニア優勝 石川七海(鹿屋体育大学) photo:Satoru Kato 
女子ジュニア 表彰式 photo:Satoru Kato

パラサイクリングWC3優勝 杉浦佳子(総合メディカル/TEAM EMMA Cycling) photo:Satoru Kato
6月に宮崎県で開催された全日本選手権タイムトライアルは、初日の男子エリート+U23の競技は行われたものの、翌日に予定されていた女子エリート+U23とチームタイムトライアル、全日本パラサイクリング選手権は悪天候のため中止とされた。代替開催が検討された結果、11月1日に高知県宿毛市での開催が決まり、開催が見送られていた男女ジュニアのタイムトライアルもあわせて行われることになった。

コースは、ジャパンサイクルリーグ(JCL)のレースで使用された自動車専用道「中村宿毛道路」の平田インターから宿毛和田インターの間を往復する11.8km。往路は登り基調、復路は下り貴重となり、男女ジュニアとパラサイクリングは1往復、女子エリート+U23とチームタイムトライアルは3往復する34kmのタイムで争われた。

当日は朝から秋晴れ。競技が行われた昼前後は暑さを感じるほどの陽気になり、風も穏やかな絶好のタイムトライアル日和となった。
女子エリート+U23 阿部花梨が初優勝



女子エリート+U23は7名が出走。2番目にスタートした三谷優空(鹿屋体育大学)が1分前にスタートした前走者を抜いて2往復目に入る快走を見せる。一方最後にスタートした阿部花梨(イナーメ信濃山形)は三谷を上回るペースで走行。阿部が全体のトップタイムをマークし、2026年女子のタイムトライアル日本チャンピオンとなった。三谷は全体の2位となり、U23チャンピオンとなった。

阿部花梨「ピーキングが難しい中で力を出し切れた」
「世界選手権で思ったように走れず、先月の国民スポーツ大会で落車してしまって思うように練習出来なかったので、自分としては出られるだけでも良かったし、あわよくば表彰台に乗れたらと思っていたので、優勝出来て自分でもビックリしています。コースは高速道路のような道なので走りやすく、平坦ではなく緩やかなアップダウンがあるので自分向きだったと思います。下りでスピードを乗せていくことが得意なので、そこで差をつけられたかなと感じています。

シーズン終盤でピーキングが難しかったですが、それはみんな同じ条件だったと思うし、その中で自分の力を出してチャンピオンに繋がったのでとても嬉しいです。チャンピオンジャージはトラックの全日本でチームパーシュートで優勝して着たことがありますが、個人ではこれが初めてです。来年はロードとタイムトライアルの両方での優勝を目指します」
チームタイムトライアル シマノレーシングが初代王者
初開催となるチームタイムトライアルの全日本選手権には、当初3チームがエントリーしていたが、1チーム欠場によりシマノレーシングとHPCJCブリヂストン-アンカーの一騎打ちとなった。


U23の個人タイムトライアルチャンピオンである山里一心を加えたメンバーでスタートしたシマノレーシングは、序盤からHPCJCブリヂストン-アンカーのペースを上回り、1往復目で早くも30秒差をつける。その後もペースを崩さなかったシマノレーシングは4名で最後まで走り切り、初代チームタイムトライアル日本チャンピオンとなった。

シマノレーシング天野壮悠「最後に日本チャンピオンになりたかった」
「チームTTの経験が少なかったので、得意な3名について行って作戦通りに走ることを意識しました。3周のうち2周目を終えるまでは一定ペースで走って、可能なら3周目にペースを上げようという作戦でしたが、その通りに出来たと思います。思ったより往路の登りがキツく、下りがスピードが出るコースだったので、高いパワーをなるべく維持して往路を走り、復路のペースを落とさないよう心がけました。チームカーが入れなかったので1人遅れることのリスクが大きいと考え、トラブルで1人遅れても良いように、最後まで4人で行くことにしました。

今年で引退することを決めていたので、最後に日本チャンピオンになりたいと思って監督にこの大会に出たいと直訴し、3人にも付き合ってもらいました。結果として3人が強かったのでおんぶにだっこになってしまいましたが、勝てて嬉しいです。高知県には初めて来ましたが、気候が良くて食事も美味しく、走りやすい環境でした。
来週のツール・ド・おきなわがプロとして最後のレースになります。後悔が無いようにレースを楽しみつつ、5年半お世話になったシマノレーシングへの感謝を形に出来るようにしたいです」
男女ジュニア パラサイクリング
男子ジュニアは3名が出走し、宮地拳汰(Nerebani)が優勝。2名出走の女子は石川七海(鹿屋体育大学)が優勝した。全日本パラサイクリング選手権ではアジアパラ大会で4つのメダルを獲得した杉浦佳子(総合メディカル/TEAM EMMA Cycling)がWC3で優勝した。





第29回全日本タイムトライアル・ロードレース大会 結果
| 女子エリート+U23(34km) | ||
| 1位 | 阿部花梨(イナーメ信濃山形) | 52分52秒06 |
| 2位 | 三谷優空(鹿屋体育大学) | +55秒90 ※U23 |
| 3位 | 森本保乃花 | +1分14秒 |
| チームタイムトライアル(34km) | ||
| 1位 | シマノレーシング(香山、天野、山田、山里) | 42分40秒84 |
| 2位 | HPCJCブリヂストン-アンカー(岡本、矢萩、三浦、木綿) | +1分47秒68 |
| 男子ジュニア(11.8km) | ||
| 1位 | 宮地拳汰(Nerebani) | 16分14秒61 |
| 2位 | カーマイケル岸本フィンリー(小松島西高校) | +16秒60 |
| 3位 | 谷平拓哉(保土ヶ谷高校) | +41秒93 |
| 女子ジュニア(11.8km) | ||
| 1位 | 石川七海(鹿屋体育大学) | |
| 2位 | 塩貝穂佳(北桑田高校) |
2026全日本パラサイクリング選手権・ロード大会 優勝者
| MB | 亀岡繁樹・矢萩友晴 | 26分26秒29 |
| MC5 | 亀田琉斗(日本大学) | 17分57秒48 |
| WC3 | 杉浦佳子(総合メディカル/TEAM EMMA Cycling) | |
| MC2 | 佐々木陸(日本パラサイクリング連盟) | 19分37秒18 |
| MT2 | 福井万葉(株式会社バタフライ・エフェクト) | 21分47秒23 |
| MC3 | 多田尚史(acu-power Racing Team) | 21分49秒77 |
| WC2 | 中道穂香(テレビ愛媛) | 30分15秒74 |
| MH2 | 野田昭和(株式会社アイ工務店) | 24分17秒72 |
| MH3 | 田中祥隆(株式会社アイ工務店) | 21分39秒30 |
| MH5 | 渡邉 直 | 27分18秒31 |
text&photo:Satoru Kato
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