現地時間13時に女子エリートレースがスタート (c)Val di Sole Bike Land イタリア北部トレンティーノ=アルト・アディジェ州のスキーリゾート地、ヴァル・ディ・ソーレで開催されたMTB世界選手権。最終日にはクロスカントリーのU23、男女エリートレースが行われ、合計4人の新世界チャンピオンが選りすぐられた。
先頭グループを組むシーナ・フライ(スイス)とマルティナ・ベルタ(イタリア) (c)Val di Sole Bike Land ライン選択が重要となるロックセクションの登り (c)Val di Sole Bike Land ダッシュを決めてレースを引っ張ったのはリズヴェッズだった。序盤からハイペースを刻んでレースを絞り込むという、普段通りの走りを続ける前王者に続いたのはフライや母国開催の世界選手権に燃えるマルティナ・ベルタ(イタリア)、2024年覇者で、先日閉幕したツール・ド・フランス・ファムでマイヨアポワ(山岳賞ジャージ)を手に入れていたプック・ピーテルセ(オランダ)たち。前XCC世界女王であるアレッサンドラ・ケラー(スイス)はメカトラブルによって20番手に落ち、さらにレース中盤のチェーンジャムで後退。XCCもチームメイトとの接触で勝負権を逃していたケラーにとっては苦い世界選となってしまう。
ファステストラップを刻んで独走するシーナ・フライ(スイス) (c)Val di Sole Bike Land 母国ファンの声援に後押しされるマルティナ・ベルタ(イタリア) 2024年の世界女王プック・ピーテルセ(オランダ)が4番手で追走 (c)Val di Sole Bike Land 「今日はただ自分と対話しながら走ることに集中していた。速く走れるところは速く走って、リカバリーできるところはリカバリーに徹するように心がけた」と振り返るフライは、大きなミスもトラブルもなく、ヴァル・ディ・ソーレの世界選コースを飛ぶように走る。その後ろではニコル・コラー(スイス)がベルタを捉えて銀メダル争いを繰り広げ、4番手ピーテルセも必死に追走。しかし、その誰よりも速いペースを刻んだのはフライだった。
圧倒的な走りでXCO女子エリートを制したシーナ・フライ(スイス) photo:UCI MTB世界選手権2026 XCO女子エリート表彰台 (c)Val di Sole Bike Land 「ここ2年間はずっと苦労していて、今季も序盤戦は世界選手権で勝つなんて現実的じゃなかったと思う。でもシーズンの途中で具体的な目標になったように思う。まだ勝てた実感がないけれど、残りのW杯でアルカンシエルを着るのが楽しみ」と、勝利したフライは言う。1週間前のW杯を制した好調を維持しての強い世界タイトル獲得となった。