猛暑のツール第4ステージで、下馬評通りの逃げ切り勝利を掴んだピーダスン。退任するグエルチレーナGMに勝利を捧げた一方、トレーエンは冷静かつユーモアを交えながら、マイヨジョーヌ獲得の喜びを語った。
ステージ優勝 マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)

ステージとマイヨヴェールを掴んだマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) photo:CorVos
レース直後インタビュー
チームワークの傑作といえる勝利だ。特に最終山岳では苦しんだが、クイン(シモンズ)とマティアス(ヴァチェク)の2名が一緒にいてくれた。本当に素晴らしい走りで、登りでも僕に適したペースながら、プロトンとのタイム差を失い過ぎない絶妙なペースを維持してくれた。まるでフィニッシュまで機械のように完璧なアシストだった。間違いなくチームによる勝利だ。
開幕前、ルカ(グエルチレーナGM)が「なるべく序盤に勝ってくれ。このステージはそれにピッタリだ」と言っていた。だからこの勝利は長年一緒にいたルカに捧ぐ。彼には心から感謝しているし、彼が与えてくれたプレッシャーにも感謝している。
この暑さに対してはできる限りのことをした。でも逃げに乗ればすぐそばにチームカーがいてくれる。チームの勝利と言ったが、それは何もチームメイトだけのことを指すのではなく、路上で氷と水を渡してくれたスタッフのおかげでもある。
またマイヨヴェール獲得に向けて、勝利によって獲得した50ポイントは間違いなく貴重なものとなる。

逃げグループ内で登坂をこなすマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) photo:CorVos
表彰式後記者会見
誰もが7月のフランスとスペインの気候は把握している。リドルはプロフェッショナルかつ準備周到なチームなので、こういった暑さへの対応には抜かりがない。しかし、今日は本当に暑かった。だが完璧なプロトコルによって、できるだけ体温の上昇を防ぐよう試みた。本当に危険なレベルの暑さになれば、レースは中止になるだろう。
ー監督であるステーフェン・デヨングから「このステージは君のものだ」と電話を受けたそうだが。
彼はワーカホリックで、僕らの走る181.9kmコースのコーナーの一つ一つを調べ上げている。彼は電話で「明日は逃げ切りが決まるステージで、できるだけ多くのチームメイトと逃げに乗れ」と指示してきた。共に計画を立てたのだが、それを遂行するのはとても難しいこと。特に今日は、ブックメーカーを含め、多くの人が僕を優勝候補に挙げていた。だから決してこの勝利は、簡単に掴んだものではない。

アシスト役を担ったシモンズを讃えるマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) photo:CorVos
ー昨年のブエルタ・ア・エスパーニャ以来、10ヶ月ぶりの勝利となった。
途中にオフシーズンを挟んでいるから、久しぶりの勝利とは感じていない。しかし10ヶ月の間にバレンシアナで落車(鎖骨と手首の骨折)があった。そこから自分の限界を押し上げ、いきなり春のクラシックレースに突入した。勝てなかったがレースの楽しさを味わい、多くのレースでトップ10に入ることができた。その後は予定していたレースをスキップし、トレーニングに励んでコンディションを上げていった。
ツール後にはチームのGMであるルカ・グエルチレーナ氏の退任が決まっている
隠すことは何もなく、彼こそが2016年に僕と契約を結んでくれた人。当時所属していたドイツのプロコンチネンタルチームが消滅することになり、彼が僕を救ってくれた。それ以来、彼は僕を信頼し続けてくれた。退任する彼に、この勝利を届けることができて嬉しいよ。ツール開幕前に勝つからと約束していたからね。
最終コーナーでの気持ちを教えてほしい
クイン(シモンズ)とマティアス(ヴァチェク)が一緒にいたので、単騎で臨むよりも楽だった。集団のペースコントロールも含めてね。だがモビスターも2名を乗せ、途中アタックを仕掛けてくることもあった。だがこの2名と一緒に集団の展開を掌握できたし、たとえスプリント力のある選手でも、彼ら2名を振り切ることは難しかっただろう。
マイヨジョーヌ トースタイン・トレーエン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)

トースタイン・トレーエン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)がマイヨジョーヌを獲得 photo:CorVos
レース直後インタビュー
正直、マイヨジョーヌを着ているのが信じられない。実感はあるが、同時に何が起きているのかが分からない。この価値を正確に理解するには、数日は必要だろう。もちろん昨日の時点で、狙えるのではと思っていた。だがタデイ(ポガチャル)をはじめとしたUAEがステージを狙いに行った。だからこそ今日、逃げを狙いに行ったんだ。そして最終山岳に差し掛かった時点で、脚の状態は良かった。そしてプロトンとのタイム差もあったので、あとはマイヨジョーヌ獲得を信じるだけだった。
─チームカーからも「マイヨジョーヌを狙えるぞ」という激励があったのだろうか。
いいや、チームカーからはただ「食べろ!飲め!」の言葉しか聞こえてこなかった(笑)。
─昨年のブエルタ・ア・エスパーニャでマイヨロホを着用し、そしてマイヨジョーヌに袖を通した。
そうだね。でもこの2つはまったく異なる物語。着続ける限り、マイヨジョーヌでの一瞬一瞬を楽しみたい。
表彰式後記者会見
逃げている間はマイヨジョーヌの獲得よりも、どうやって体温を下げるのかばかり考えていた。そして暑さには上手く対処できたと思う。プロトンよりも逃げ集団にいたほうがチームカーなどの助けを借りやすいからね。

ステージ8位で終え、マイヨジョーヌを決めたトースタイン・トレーエン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) photo:CorVos
マイヨジョーヌに対する最初の思い出を教えてくれ
2003年か2004年ごろで、僕はまだ7、8歳だった時のこと。総合優勝はランス(アームストロング)だったが、同じノルウェー出身のトル・フースホフトがマイヨジョーヌを着用したんだ。それは鮮明に覚えているよ。
ー私が日本人記者で、あなたの祖母が日本人だから聞くわけではないが、マイヨジョーヌの着用を家族はどう祝福してくれると思うか。
正直、日本人の祖母側と連絡を取り合うような関係ではない。だが、祖母はもちろん、両親も含めてみんな喜んでくれるだろうね。
text:Sotaro.Arakawa
photo:A.S.O., CorVos
ステージ優勝 マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)

レース直後インタビュー
チームワークの傑作といえる勝利だ。特に最終山岳では苦しんだが、クイン(シモンズ)とマティアス(ヴァチェク)の2名が一緒にいてくれた。本当に素晴らしい走りで、登りでも僕に適したペースながら、プロトンとのタイム差を失い過ぎない絶妙なペースを維持してくれた。まるでフィニッシュまで機械のように完璧なアシストだった。間違いなくチームによる勝利だ。
開幕前、ルカ(グエルチレーナGM)が「なるべく序盤に勝ってくれ。このステージはそれにピッタリだ」と言っていた。だからこの勝利は長年一緒にいたルカに捧ぐ。彼には心から感謝しているし、彼が与えてくれたプレッシャーにも感謝している。
この暑さに対してはできる限りのことをした。でも逃げに乗ればすぐそばにチームカーがいてくれる。チームの勝利と言ったが、それは何もチームメイトだけのことを指すのではなく、路上で氷と水を渡してくれたスタッフのおかげでもある。
またマイヨヴェール獲得に向けて、勝利によって獲得した50ポイントは間違いなく貴重なものとなる。

表彰式後記者会見
誰もが7月のフランスとスペインの気候は把握している。リドルはプロフェッショナルかつ準備周到なチームなので、こういった暑さへの対応には抜かりがない。しかし、今日は本当に暑かった。だが完璧なプロトコルによって、できるだけ体温の上昇を防ぐよう試みた。本当に危険なレベルの暑さになれば、レースは中止になるだろう。
ー監督であるステーフェン・デヨングから「このステージは君のものだ」と電話を受けたそうだが。
彼はワーカホリックで、僕らの走る181.9kmコースのコーナーの一つ一つを調べ上げている。彼は電話で「明日は逃げ切りが決まるステージで、できるだけ多くのチームメイトと逃げに乗れ」と指示してきた。共に計画を立てたのだが、それを遂行するのはとても難しいこと。特に今日は、ブックメーカーを含め、多くの人が僕を優勝候補に挙げていた。だから決してこの勝利は、簡単に掴んだものではない。

ー昨年のブエルタ・ア・エスパーニャ以来、10ヶ月ぶりの勝利となった。
途中にオフシーズンを挟んでいるから、久しぶりの勝利とは感じていない。しかし10ヶ月の間にバレンシアナで落車(鎖骨と手首の骨折)があった。そこから自分の限界を押し上げ、いきなり春のクラシックレースに突入した。勝てなかったがレースの楽しさを味わい、多くのレースでトップ10に入ることができた。その後は予定していたレースをスキップし、トレーニングに励んでコンディションを上げていった。
ツール後にはチームのGMであるルカ・グエルチレーナ氏の退任が決まっている
隠すことは何もなく、彼こそが2016年に僕と契約を結んでくれた人。当時所属していたドイツのプロコンチネンタルチームが消滅することになり、彼が僕を救ってくれた。それ以来、彼は僕を信頼し続けてくれた。退任する彼に、この勝利を届けることができて嬉しいよ。ツール開幕前に勝つからと約束していたからね。
最終コーナーでの気持ちを教えてほしい
クイン(シモンズ)とマティアス(ヴァチェク)が一緒にいたので、単騎で臨むよりも楽だった。集団のペースコントロールも含めてね。だがモビスターも2名を乗せ、途中アタックを仕掛けてくることもあった。だがこの2名と一緒に集団の展開を掌握できたし、たとえスプリント力のある選手でも、彼ら2名を振り切ることは難しかっただろう。
マイヨジョーヌ トースタイン・トレーエン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)

レース直後インタビュー
正直、マイヨジョーヌを着ているのが信じられない。実感はあるが、同時に何が起きているのかが分からない。この価値を正確に理解するには、数日は必要だろう。もちろん昨日の時点で、狙えるのではと思っていた。だがタデイ(ポガチャル)をはじめとしたUAEがステージを狙いに行った。だからこそ今日、逃げを狙いに行ったんだ。そして最終山岳に差し掛かった時点で、脚の状態は良かった。そしてプロトンとのタイム差もあったので、あとはマイヨジョーヌ獲得を信じるだけだった。
─チームカーからも「マイヨジョーヌを狙えるぞ」という激励があったのだろうか。
いいや、チームカーからはただ「食べろ!飲め!」の言葉しか聞こえてこなかった(笑)。
─昨年のブエルタ・ア・エスパーニャでマイヨロホを着用し、そしてマイヨジョーヌに袖を通した。
そうだね。でもこの2つはまったく異なる物語。着続ける限り、マイヨジョーヌでの一瞬一瞬を楽しみたい。
表彰式後記者会見
逃げている間はマイヨジョーヌの獲得よりも、どうやって体温を下げるのかばかり考えていた。そして暑さには上手く対処できたと思う。プロトンよりも逃げ集団にいたほうがチームカーなどの助けを借りやすいからね。

マイヨジョーヌに対する最初の思い出を教えてくれ
2003年か2004年ごろで、僕はまだ7、8歳だった時のこと。総合優勝はランス(アームストロング)だったが、同じノルウェー出身のトル・フースホフトがマイヨジョーヌを着用したんだ。それは鮮明に覚えているよ。
ー私が日本人記者で、あなたの祖母が日本人だから聞くわけではないが、マイヨジョーヌの着用を家族はどう祝福してくれると思うか。
正直、日本人の祖母側と連絡を取り合うような関係ではない。だが、祖母はもちろん、両親も含めてみんな喜んでくれるだろうね。
text:Sotaro.Arakawa
photo:A.S.O., CorVos
Amazon.co.jp
セガフレード・ザネッティ デカ クレム カフェポッド 18袋 (カフェインレスコーヒー)
Segafredo Zanetti
Segafredo Zanetti (セガフレード・ザネッティ) インスタント エスプレッソ 1.6g×10P
Segafredo Zanetti