雨の中行われたツール・ド・熊野第2ステージで、今村駿介(ワンティ・NIPPO・リユーズ)が13km独走。ハイスピードで迫るプロトンを振り切り、勝利と共に総合首位への浮上を叶えた。

前日勝者で総合リーダージャージを着るドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) photo:Satoru Kato
大会に出場する唯一のプロチーム、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニがカテゴリー通りの実力を発揮したツール・ド・熊野の初日。その翌日である5月9日の第2ステージは、和歌山県南部を流れる古座川に沿って設定された1周42.6kmの周回コースを3周する126.7kmで争われた。
昨年ステージに組み込まれた古座川町を舞台とするコースには、3級山岳が設定され、また国指定の天然記念物「一枚岩」前に2度のスプリントポイントが設定される。
県道38号を1.3km北上するパレード走行後、アクチュアルスタートが切られると増田成幸(JCLチーム右京)がアタックする。しかしメイン集団はすぐにこのベテランを引き戻すと、JCLチーム右京とキナンレーシングチームが先頭でペースメイク。そこから最初の山岳ポイントは小石祐馬(JCLチーム右京)が先頭で通過した。

逃げを試みた河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)とロスリ・ムハンマド・ヌル・アイマン(マレーシア、トレンガヌ・サイクリング) photo:Satoru Kato

スプリントポイントが設定された国指定の天然記念物「一枚岩」 photo:Satoru Kato
アナトリー・ブディアク(ウクライナ、トレンガヌ・サイクリング)と入部正太朗(シマノレーシング)のアタックも決まらず、2周目に入り、同じトレンガヌから今度はロスリ・ムハンマド・ヌル・アイマン(マレーシア)と河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)がエスケープ。時々雨粒が選手たちに落ちるなか、先頭2名はプロトンに対し約1分のリードを得た。
しかしこの2名逃げでレースは落ち着くことはなく、プロトンからエリオット・シュルツ(オーストラリア、ヴィクトワール広島)ら2名が合流。メイン集団も追いつき、レースは振り出しに戻った。

2周目に形成された山本元喜(キナンレーシングチーム)、新開隆人(ヴェロリアン松山)、今村駿介(ワンティ・NIPPO・リユーズ)による逃げ集団 photo:Satoru Kato

この日もソリューションテック・ヴィーニファンティーニがプロトンをコントロールした photo:Satoru Kato
ひと塊の集団からは、今村駿介(ワンティ・NIPPO・リユーズ)と山本元喜(キナンレーシングチーム)、新開隆人(ヴェロリアン松山)ら3名の新たな先頭集団が形成。それを容認したプロトンはJCLチーム右京が先導し、逃げは1分34秒のリードで最終周回に入る。山岳ポイントを越えてからは新開が遅れ、先頭は逃げのスペシャリストである山本と、トラック競技でも活躍する今村の2名に絞られた。
先頭の2名は雨で濡れる路面でも下りで積極的に攻め、逃げ切りを目指して踏み続ける。そして残り13km地点で今村が山本を引き離し、25秒のリードで単独先頭に立つ。それを追う後続集団では落車が発生し、ヴィクトワール広島の選手がコースアウトして背の低い橋の下に落ちてしまうアクシデントも起こった。

新開が遅れ、雨のレースの先頭は今村と山本の2名に photo:Satoru Kato
2019年のタイムトライアル日本選手権のU23王者にも輝いた経験のある今村は、そのまま高出力で踏み続けてフィニッシュ地点に到着。連勝狙うソリューションテックの牽引も振り切り、独走勝利を決めた。

約13kmの独走を決めた今村駿介(ワンティ・NIPPO・リユーズ) photo:Satoru Kato
10秒遅れでやってきた集団は前日勝者のドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が先着。しかしボーナスタイムを加算した今村が総合首位に立った。
「初めて走ったこのコースで、雨もあり逃げるのが有利なのだと考えました。チームメイトに強いスプリンターがいたので、自信を持って行けるところまで行こうと思いました。強いメンバーで来てるので、リーダージャージと(ソーレン・ケイエが着用する)U23ジャージを守ることのできるよう(登りを)耐えたいです」と、今村はコメントしている。

2位スプリントはドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が先着 photo:Satoru Kato

ステージ優勝を飾った今村駿介(ワンティ・NIPPO・リユーズ) photo:Satoru Kato

総合リーダーにも立った今村駿介(ワンティ・NIPPO・リユーズ) photo:Satoru Kato

大会に出場する唯一のプロチーム、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニがカテゴリー通りの実力を発揮したツール・ド・熊野の初日。その翌日である5月9日の第2ステージは、和歌山県南部を流れる古座川に沿って設定された1周42.6kmの周回コースを3周する126.7kmで争われた。
昨年ステージに組み込まれた古座川町を舞台とするコースには、3級山岳が設定され、また国指定の天然記念物「一枚岩」前に2度のスプリントポイントが設定される。
県道38号を1.3km北上するパレード走行後、アクチュアルスタートが切られると増田成幸(JCLチーム右京)がアタックする。しかしメイン集団はすぐにこのベテランを引き戻すと、JCLチーム右京とキナンレーシングチームが先頭でペースメイク。そこから最初の山岳ポイントは小石祐馬(JCLチーム右京)が先頭で通過した。


アナトリー・ブディアク(ウクライナ、トレンガヌ・サイクリング)と入部正太朗(シマノレーシング)のアタックも決まらず、2周目に入り、同じトレンガヌから今度はロスリ・ムハンマド・ヌル・アイマン(マレーシア)と河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)がエスケープ。時々雨粒が選手たちに落ちるなか、先頭2名はプロトンに対し約1分のリードを得た。
しかしこの2名逃げでレースは落ち着くことはなく、プロトンからエリオット・シュルツ(オーストラリア、ヴィクトワール広島)ら2名が合流。メイン集団も追いつき、レースは振り出しに戻った。


ひと塊の集団からは、今村駿介(ワンティ・NIPPO・リユーズ)と山本元喜(キナンレーシングチーム)、新開隆人(ヴェロリアン松山)ら3名の新たな先頭集団が形成。それを容認したプロトンはJCLチーム右京が先導し、逃げは1分34秒のリードで最終周回に入る。山岳ポイントを越えてからは新開が遅れ、先頭は逃げのスペシャリストである山本と、トラック競技でも活躍する今村の2名に絞られた。
先頭の2名は雨で濡れる路面でも下りで積極的に攻め、逃げ切りを目指して踏み続ける。そして残り13km地点で今村が山本を引き離し、25秒のリードで単独先頭に立つ。それを追う後続集団では落車が発生し、ヴィクトワール広島の選手がコースアウトして背の低い橋の下に落ちてしまうアクシデントも起こった。

2019年のタイムトライアル日本選手権のU23王者にも輝いた経験のある今村は、そのまま高出力で踏み続けてフィニッシュ地点に到着。連勝狙うソリューションテックの牽引も振り切り、独走勝利を決めた。

10秒遅れでやってきた集団は前日勝者のドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が先着。しかしボーナスタイムを加算した今村が総合首位に立った。
「初めて走ったこのコースで、雨もあり逃げるのが有利なのだと考えました。チームメイトに強いスプリンターがいたので、自信を持って行けるところまで行こうと思いました。強いメンバーで来てるので、リーダージャージと(ソーレン・ケイエが着用する)U23ジャージを守ることのできるよう(登りを)耐えたいです」と、今村はコメントしている。



ツール・ド・熊野2025 第2ステージ
1位 | 今村駿介(ワンティ・NIPPO・リユーズ) | 2:55:44 |
2位 | ドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) | +0:10 |
3位 | ソーレン・ケイエ(オランダ、ワンティ・NIPPO・リユーズ) | |
4位 | 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング) | |
5位 | ジェラルド・レデスマ(スペイン、VC福岡) | |
6位 | トム・セクストン(ニュージーランド、セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム) | |
7位 | キム・ユロ(韓国、LXサイクリングチーム) | |
8位 | 岡本勝哉(チームブリヂストンサイクリング) | |
9位 | プロンスキー・ヴァディム(カザフスタン、トレンガヌ・サイクリング) | |
10位 | ドックス・ジル(ベルギー、ワンティ・NIPPO・リユーズ) |
個人総合成績
1位 | 今村駿介(ワンティ・NIPPO・リユーズ) | 2:55:44 |
2位 | ドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) | +0:03 |
3位 | 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) | +0:14 |
4位 | ソーレン・ケイエ(オランダ、ワンティ・NIPPO・リユーズ) | +0:18 |
5位 | ベンジャミ・プラデス(スペイン、VC福岡) | |
6位 | 小石祐馬(JCLチーム右京) | +0:19 |
7位 | バッサイカン・テグシュバヤール (モンゴル、ルージャイ・インシュランス) | +0:21 |
8位 | ジェラルド・レデスマ(スペイン、VC福岡) | +0:22 |
9位 | トム・セクストン(ニュージーランド、セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム) | |
10位 | 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング) |
その他の特別賞
ポイント賞 | 今村駿介(ワンティ・NIPPO・リユーズ) |
山岳賞 | 鎌田晃輝(JCLチーム右京) |
チーム総合成績 | ワンティ・NIPPO・リユーズ |
photo:Satoru Kato
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