5月8日に開幕した第25回ツール・ド・熊野。今年から新たに追加された「印南かえる橋周回コース」での初日は集団スプリントに持ち込まれ、2日前のクリテリウムを制したドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が勝利した。

今年から新たに加わった「かえる橋」を通る「印南かえる橋周回コース」 photo:Satoru Kato
2007年の初開催から今年で25回目を迎えたツール・ド・熊野(UCI2.2)。2日前に行われたプレイベント「和歌山城クリテリウム」で足慣らしを終えた選手たちが、5月8日(木)から11日(日)までの4日間、和歌山県と三重県を舞台に各ステージの優勝者と総合優勝を争い、熱き戦いを繰り広げていく。
その初日は、今年から新しく追加された和歌山県印南町の「かえる橋」を起点としたステージ。コースは1周17.9kmの「印南かえる橋周回コース」を7周する125.3kmで、平坦基調だが周回コースの中盤に3級山岳が設定されているため、あらゆる脚質の選手にチャンスのあるレイアウトとなっている。
全19チーム、総勢110名がスタート地点に並んだ。その中でも注目は、唯一のプロチームであるソリューションテック・ヴィーニファンティーニの新城幸也はもちろん、現日本王者である小林海(JCLチーム右京)。またアンテルマルシェ・ワンティの下部チームであるワンティ・NIPPO・リユーズに所属する今村駿介などが顔を揃えた。

スタート地点には2匹のかえるが選手たちを見守る photo:Satoru Kato

2周目から逃げ集団を形成した鎌田晃輝(JCLチーム右京)とアズキ・ヌール・アミルール・ファフルディン(マレーシア、トレンガヌ・サイクリング) photo:Satoru Kato
序盤から逃げを目指したアタックが続き、2周目にJCLチーム右京の20歳、鎌田晃輝とアズキ・ヌール・アミルール・ファフルディン(マレーシア、トレンガヌ・サイクリング)が飛び出す。これを集団が容認したため、今年2月に行われたUCIアジア選手権男子U23ロードレースの王者とマレーシア王者である強力な2名による逃げが形成された。
3周目に入り、3級山岳に設定された山岳ポイントはファフルディンが鎌田を退け、先頭で通過。一方、ソリューションテックが中心に牽引するプロトンでは、18歳の岩村元嗣(チームユーラシア‐iRC)が飛び出す。ワンティ・NIPPO・リユーズに所属しながらも日本のレースではチームユーラシアの一員として走る岩村は、4周目、残り66.7km地点で先頭2名に合流を果たした。

先頭2名に岩村元嗣(チームユーラシア‐iRC)が合流する photo:Satoru Kato

メイン集団を先導する新城幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) photo:Satoru Kato
5周目に入り、残り50kmを切った辺りからソリューションテックがペースを上げる。6周目の山岳ポイントでは鎌田がファフルディンを退け、山岳ポイントで同点(8点)に並ぶ。そしてプロトンは逃げの3名をキャッチし、新城が長時間にわたり集団先頭でハイペースに持ち込んだ。
最終周回の残り10kmからは、赤のジャージが目立つJCLチーム右京が集団前方に人数を固める。そしてこの日最後の3級山岳で小石祐馬(JCLチーム右京)が仕掛けたものの、これはソリューションテックが引き戻し、集団のままフィニッシュの待つ印南町の市街地へ。

唯一のプロチームである意地を見せ、ハイペースに持ち込むソリューションテック・ヴィーニファンティーニ photo:Satoru Kato
かえる橋の緩斜面には草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が先行して入り、後続から一気に岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が並び、抜き去る。しかし勝ったのは岡を右側からパスし、最後までハイスピードを維持したドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)だった。
新城の集団牽引を勝利に繋げたラヨビッチは、今年共にバーレーン・ヴィクトリアスから移籍した27歳。2日前の和歌山城クリテリウムに続き、連勝でプロチームの意地を見せた。

岡篤志(宇都宮ブリッツェン)を抜き、背後を確認するドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) photo:Satoru Kato

「かえる橋」でのスプリントを制したドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) photo:Satoru Kato
総合リーダーとポイント賞ジャージはもちろんラヨビッチが着用することになり、山岳賞ジャージは鎌田が獲得。一方、日本王者の小林は途中棄権となり、大会初日で姿を消すことになった。

ツール・ド・熊野2025 第1ステージ表彰台:2位岡、1位ラヨビッチ、3位プラデス photo:Satoru Kato

山岳賞ジャージに袖を通した鎌田晃輝(JCLチーム右京) photo:Satoru Kato

2007年の初開催から今年で25回目を迎えたツール・ド・熊野(UCI2.2)。2日前に行われたプレイベント「和歌山城クリテリウム」で足慣らしを終えた選手たちが、5月8日(木)から11日(日)までの4日間、和歌山県と三重県を舞台に各ステージの優勝者と総合優勝を争い、熱き戦いを繰り広げていく。
その初日は、今年から新しく追加された和歌山県印南町の「かえる橋」を起点としたステージ。コースは1周17.9kmの「印南かえる橋周回コース」を7周する125.3kmで、平坦基調だが周回コースの中盤に3級山岳が設定されているため、あらゆる脚質の選手にチャンスのあるレイアウトとなっている。
全19チーム、総勢110名がスタート地点に並んだ。その中でも注目は、唯一のプロチームであるソリューションテック・ヴィーニファンティーニの新城幸也はもちろん、現日本王者である小林海(JCLチーム右京)。またアンテルマルシェ・ワンティの下部チームであるワンティ・NIPPO・リユーズに所属する今村駿介などが顔を揃えた。


序盤から逃げを目指したアタックが続き、2周目にJCLチーム右京の20歳、鎌田晃輝とアズキ・ヌール・アミルール・ファフルディン(マレーシア、トレンガヌ・サイクリング)が飛び出す。これを集団が容認したため、今年2月に行われたUCIアジア選手権男子U23ロードレースの王者とマレーシア王者である強力な2名による逃げが形成された。
3周目に入り、3級山岳に設定された山岳ポイントはファフルディンが鎌田を退け、先頭で通過。一方、ソリューションテックが中心に牽引するプロトンでは、18歳の岩村元嗣(チームユーラシア‐iRC)が飛び出す。ワンティ・NIPPO・リユーズに所属しながらも日本のレースではチームユーラシアの一員として走る岩村は、4周目、残り66.7km地点で先頭2名に合流を果たした。


5周目に入り、残り50kmを切った辺りからソリューションテックがペースを上げる。6周目の山岳ポイントでは鎌田がファフルディンを退け、山岳ポイントで同点(8点)に並ぶ。そしてプロトンは逃げの3名をキャッチし、新城が長時間にわたり集団先頭でハイペースに持ち込んだ。
最終周回の残り10kmからは、赤のジャージが目立つJCLチーム右京が集団前方に人数を固める。そしてこの日最後の3級山岳で小石祐馬(JCLチーム右京)が仕掛けたものの、これはソリューションテックが引き戻し、集団のままフィニッシュの待つ印南町の市街地へ。

かえる橋の緩斜面には草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が先行して入り、後続から一気に岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が並び、抜き去る。しかし勝ったのは岡を右側からパスし、最後までハイスピードを維持したドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)だった。
新城の集団牽引を勝利に繋げたラヨビッチは、今年共にバーレーン・ヴィクトリアスから移籍した27歳。2日前の和歌山城クリテリウムに続き、連勝でプロチームの意地を見せた。


総合リーダーとポイント賞ジャージはもちろんラヨビッチが着用することになり、山岳賞ジャージは鎌田が獲得。一方、日本王者の小林は途中棄権となり、大会初日で姿を消すことになった。


ツール・ド・熊野2025 第1ステージ
1位 | ドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) | 2:55:59 |
2位 | 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) | |
3位 | ベンジャミ・プラデス(スペイン、ヴィクトワール広島) | |
4位 | エリオット・シュルツ(オーストラリア、ヴィクトワール広島) | |
5位 | ジェラルド・レデスマ(スペイン、VC福岡) | |
6位 | トム・セクストン(ニュージーランド、セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム) | |
7位 | ドックス・ジル(ベルギー、ワンティ・NIPPO・リユーズ) | |
8位 | 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) | |
9位 | 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング) | |
10位 | 住吉宏太(スパークルおおいた) |
個人総合成績
1位 | ドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) | 2:55:46 |
2位 | 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) | +0:05 |
3位 | ベンジャミ・プラデス(スペイン、ヴィクトワール広島) | +0:09 |
4位 | 岩村元嗣(チームユーラシア‐iRC) | +0:10 |
5位 | 鎌田晃輝(JCLチーム右京) | +0:11 |
6位 | バッサイカン・テグシュバヤール | +0:12 |
7位 | エリオット・シュルツ(オーストラリア、ヴィクトワール広島) | +0:13 |
8位 | ジェラルド・レデスマ(スペイン、VC福岡) | |
9位 | トム・セクストン(ニュージーランド、セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチーム) | |
10位 | ドックス・ジル(ベルギー、ワンティ・NIPPO・リユーズ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | ドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) |
山岳賞 | 鎌田晃輝(JCLチーム右京) |
チーム総合成績 | ワンティ・NIPPO・リユーズ |
photo:Satoru Kato
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