キャットアイから、AMPPシリーズの新型ライトが登場。シリーズ最高光量の2200ルーメンを実現したフラッグシップのAMPP 2200と、定番モデルの進化版AMPP 500N、AMPP 300Nもラインアップに加わった。より使いやすいランタイムとモードを備えたフロントライトを紹介しよう。



キャットアイがAMPPシリーズの新型を3種類リリースした

自転車用ライトのリーディングカンパニーとして支持されるキャットアイ。フロントライトは定番シリーズのVOLTと、キャットアイの技術を盛り込みつつ価格を抑えた AMPPシリーズが双璧を成しており、多くのサイクリストに安全をもたらしている。

NEOシリーズへと進化したVOLTを追いかけるようにAMPPにも新モデルが3種類登場した。その3つは、従来モデルの明るさを上回るAMPP 2200、そして従来モデルのアップデートモデルのAMPP 500N、AMPP 300Nだ。それぞれのモデルの詳細を本記事では紹介したい。

キャットアイ AMPP2200

キャットアイが誇るレンズテクノロジーによってまんべんのない配光を実現している

まずはAMPP 2200。これまでAMPPシリーズの最大光量は1100ルーメンまでだったが、今回の新モデルでは2倍の2200ルーメンを達成。

さらに点灯モードが3種類(ハイ/1500ルーメン/約1.5時間、ミドル/800ルーメン/約2.5時間、ロー/400ルーメン/約5時間)に加えて、ウルトラブースト(2200ルーメン/約1時間)とエンデューロ(200ルーメン/約12時間)が搭載されることとなった。

アルミボディによって放熱性を高めている

デイタイムハイパーコンスタント(1500・400ルーメン/約4時間)と点滅(200ルーメン/約60時間)という点滅系モードの構成は今まで通り。デイタイムハイパーコンスタントは明るさを重視し、点滅はランタイムが伸びている。これらの進化によってAMPP 2200は、街灯のない暗闇でもさらに安心感が増し、低光量モードでのランタイム向上というメリットを提供する。

AMPP2200の高いスペックを支えるのは5000mAh大容量バッテリーと、ハイパワーな点灯モードを使った時の熱を逃してくれるアルミ製ボディだ。特にボディは従来型にはない凹凸形状を採用し、効率の良い放熱性を実現している。

AMPP2200(左)は500Nなどと比較して一回り大きめ

またAMPP2200は1灯のLEDで大光量を実現しており、ボディサイズは43.5x117x40mmとコンパクトに収められているのも特徴の一つだ。重量は213.5g。

バッテリーインジケーター兼電源ボタンのダブルクリックで最大光量のモード(AMPP2200ではウルトラブーストモード)にジャンプする機能は健在。他にも消灯時のモードで再点灯が開始されるモード機能なども搭載する。新しくロックモードも採用されており、バックパックに収納している時の誤点灯を防ぐ。

今回紹介する新型の共通点でもあるが、充電ポートがUSB Type-Cへと切り替えられている。これによってスマホや他の電子デバイスと充電ケーブルを共有しやすくなり、複数種類のケーブルを持つ必要がなくなる。充電時間は約4時間(2A)。価格は24,200円(税込)。

前方を満遍なく照らし出すAMPP2200

電源ボタンがバッテリーインジケーターを兼ねている
サイドのクリアパーツから明るさを届ける



AMPP500N、AMPP300N

従来モデルがアップデートしたキャットアイのAMPP 500N、300N

上述したAMPP2200は従来品を上回る明るさの新規モデルだが、 AMPP500Nと300Nは従来品にも存在した明るさを備えつつ、全体の設計を進化させたアップデートモデルだ。

新型となる500Nと300Nで変わらないのは最大光量とフレックスタイトブラケットのみと言って過言ではない。従来型のボディは角張ったデザインだったが、新型では丸みを帯びたボディへと一新。電源ボタンが大幅にサイズアップしており、冬用の厚手グローブを装着した状態でも操作しやすくなった。

キャットアイ AMPP 500N

キャットアイ AMPP 300N

レンズの設計にもキャットアイが誇る技術を駆使しており、JIS C9502に準拠した配光を実現。規格に適合する前照灯のため、ユーザーは安心してAMPP 500Nや300Nを選べるはずだ。

共通するアップデートとしては点灯モードが2種類から3種類となったこともポイント。もちろんどちらも最大光量は従来通りで、今までにはない低光量の明るさがローとして登場し、これまでローモードだった明るさがミドルへと変更されている。

JIS規格に適合する配光が採用されている

ボディのサイド部分をクリアボディとして光が届く範囲を広げている

AMPP 500は「500・250ルーメン」で、AMPP 500Nは「500・250・100ルーメン」となり、AMPP 300は「300・100ルーメン」で、AMPP 300Nは「300・100・50ルーメン」という構成だ。このバージョンアップによって新型AMPPの使い方が広がっている。

さらにAMPP 500Nはバッテリー容量が2200mAhから3400mAhに増加しており、ハイモードが約1.5時間→約2時間、ミドル250ルーメンが約3時間→5時間に進化。ロー100ルーメンが約10時間となっているため、使う頻度が多い通勤通学や、長時間点灯させ続けるデイライトとして活躍してくれそうだ。

AMPP 300Nはバッテリー容量の変更はなしで、300ルーメンモードと100ルーメンモードのランタイムも変わらず。新しいローモードは約15時間に設定されている。

AMPP 500Nの配光は300Nと同様で、さらに明るくなっている

AMPP 300Nは強く照らす中央部分と優しく照らす周囲部分の配光とされている

他にもダブルクリックでハイモードに切り替わる機能や、消灯時のモードで点灯を再開するモードメモリ機能は健在。充電ポートはUSB Type-Cが採用されているのも嬉しい。

またキャットアイはAMPP 500Nの価格を6,380円(税込)と、AMPP 500より330円の値上げに留めている。さらにAMPP 300Nは据え置きの4,180円(税込)と、様々なものの値段が上昇する昨今において、ユーザーフレンドリーな価格設定は非常にありがたい。これらのモデルは実店舗限定販売となるため、ぜひショップでチェックしてもらいたい。

キャットアイ  AMPP300N

サイドのクリアパーツから明るさを届ける



キャットアイ AMPP 2200
サイズ:43.5 x 117 x 40mm
重量:213.5g
光源:LED 1個
使用電池:リチウムイオン電池 3.6V 5000mAh
充電時間:約4時間(2A)
防水性能:IPX4
価格:24,200円(税込)
点灯(ウルトラブースト) 約1時間(2200ルーメン)
点灯(ハイ) 約1.5時間(1500ルーメン)
点灯(ミドル) 約2.5時間(800ルーメン)
点灯(ロー) 約5時間(400ルーメン)
点灯(エンデューロ) 約12時間(200ルーメン)
デイタイムハイパーコンスタント 約4時間(1500/400ルーメン)
点滅 約60時間(200ルーメン)
キャットアイ AMPP 500N
サイズ:36×100.5×38.5mm
重量:109g
光源:LED 1個
使用電池:リチウムイオン電池 3.6V 3400mAh
充電時間:約5.5時間(1A)
防水性能:IPX4
価格:6,380円(税込)
点灯(ハイ) 約2時間(500ルーメン)
点灯(ミドル) 約5時間(250ルーメン)
点灯(ロー) 約10時間(100ルーメン)
デイタイムハイパーコンスタント 約8時間(500/100ルーメン)
点滅 約100時間(100ルーメン)
キャットアイ AMPP 300N
サイズ:34×100×37mm
重量:106g
光源:LED 1個
使用電池:リチウムイオン電池 3.7V 2200mAh
充電時間:約4時間(1A)
防水性能:IPX4
価格:4,180円(税込)
点灯(ハイ) 約3時間(300ルーメン)
点灯(ミドル) 約8時間(100ルーメン)
点灯(ロー) 約15時間(50ルーメン)
デイタイムハイパーコンスタント 約10時間(300/50ルーメン)
点滅 約100時間(50ルーメン)
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