7月6日(土)に行われたツアー・オブ・オーストリア第4ステージで、アンドレ・ドレーゲ(ノルウェー、チームコープ・レプソル)が落車により命を落とした。



7月6日(土)に行われたツアー・オブ・オーストリア第4ステージ photo:Tour of Austria

事故の詳細は明かされないが、アンドレ・ドレーゲ(ノルウェー、チームコープ・レプソル)が落車したのはツアー・オブ・オーストリア第4ステージ。151.7kmコースの真ん中に超級山岳フッシャー・トールと2級山岳ホーホトーアが設定され、最後は1級山岳グロースグロックナーを登る大会のクイーンステージ(最難関ステージ)だった。

ツアー・オブ・オーストリアは公式SNSを通して「アンドレ・ドレーゲの死去を伝えることに深い悲しみを感じている。彼はグロースグロックナーの下りで深刻な落車をし、重症を負った」と発表。またドレーゲの所属するチームコープ・レプソルは「アンドレ・ドレーゲの痛ましい死去にショックを受けている。困難な時を過ごしているアンドレの家族や愛する人へ祈りを捧げる。またアンドレの家族はこの死を悼み、プライバシーを守ることを希望している」と声明を出した。

ドレーゲはノルウェー出身の25歳。2022年から本格的にノルウェー籍のコンチネンタルチームであるチームコープ・レプソルで活動を始め、今年は2クラスのレースながら5勝(2回の総合優勝)と活躍。4つのワールドチームが出場する今大会も第1ステージで10位に入った。

事故のあった第4ステージはフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)がマッチスプリントでディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)を下し、優勝。しかし表彰式は行われず、本日の大会最終日(第5ステージ)も現時点で開催されるかは不明だ。

ヨーロッパのレースでは、2023年6月のツール・ド・スイスで、ジーノ・メーダー(スイス)が同じく下りで落車し、命を落としている。

若き才能の逝去を悼み、謹んで哀悼の意を表します。

text:Sotaro.Arakawa

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