グランツール初出場でジロ初勝利を掴んだオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)は「次にステップに向け必要だった勝利」と語った。残り10mで捉えたれたナルバエスや2位のミランなど、ジロ9日目を選手のコメントで振り返ります。



区間優勝 オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)

グランツール初勝利を掴んだオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

レース後インタビュー

これがチームが目標としていたもの。最初の2つのスプリントチャンスは上手くいかず、今日は厳しい展開の中でもチーム一丸となり走ることができた。その結果勝負できる位置まで上がり、勝利を掴んだ。

普段ならばクリストフ(ラポルト)が良い位置まで僕を導いてくれるのだが、彼がいないので終盤での即興性が求められた。初めてグランツールに出場し、この勝利は僕が次のステップに進むために必要だったもの。また夢見ていた勝利だ。

表彰式で勝利を喜ぶオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) photo:RCS Sport

表彰式後インタビュー

ナルバエスが先頭に残っている事は知っていたが、集団の中にいたのでその姿は見ていない。集団が捉えてくれることを願い、良い選手の背後につくことができた。だからナルバエスを抜き、続いてミランも追い抜くことができた。

チームとしては不運(ヘーシンクとラポルトの棄権)もあったが、キアン(アイデブルックス)が総合上位についており、この勝利が皆のモチベーションを高めてくれるだろう。

区間2位&マリアチクラミーノ ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)

マリアチクラミーノを守り第1週目を終えたジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) photo:RCS Sport

昨年と同じく、ここでも2位。終盤はとてもタフだった。チームとしてベストを尽くし、完璧なリードアウトだった。勝利には脚の力が足りなかったのは登りのせいだろう。明日は休息日なので休息に努めたい。

ナポリでの休息日はライドとコーヒー休憩、またその時デザートも楽しめたら最高だ。

区間3位 フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)
4位


タデイ(ポガチャル)が大きなモチベーションを与えてくれた。ラスト1kmを牽引すると無線で伝え、実行してくれた。また登りでも自分の脚の残り具合を計算しながら、タデイや他のチームメイトの後ろに食らいついた。

もちろん仲間の走りに報いる勝利が欲しかったが、3位という結果には満足している。第2週目にまた挑みたいが、僕らの優先事項はマリアローザの確保だ。

チーム一丸となった牽引に、勝利で応えることのできなかったカーデン・グローブス(オーストリア、アルペシン・ドゥクーニンク)

勝負に絡むことができなかったカーデン・グローブス(オーストリア、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos

単純な大集団によるスプリントになると予想していた。結果的に集団の人数が絞られる中での勝負となったが、それで大人数でのスプリントに持ち込まれた。終盤ではアラフィリップや他の選手たちがアタックし、ナルバエスの仕掛けも強烈だった。

最後は混沌とし、トレックのコントロールからコーイに敗れてしまった。とても落ち込んでいるし、積極的にいきすぎたのが敗因だろう。そのせいで十分なスピードを発揮する脚が残っていなかったのだからね。

残り10mで捉えられたジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)

残り8kmから飛び出し、勝利に迫ったジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos

終盤にコーナーや丘があり、勝てるチャンスと思う特別なステージだった。挑戦しなければ何が起こるのかはわからない。それが自転車競技の美しいところ。最後は勝利に届かなかった。それだけのことさ。

もちろんあと少しだったので悔しいが、それが自転車レースだ。その手から勝利がこぼれ落ちるなんてどのスポーツでもあること。だから僕らはファイターになっていくんだ。特にグランツールという特別な舞台ではね。

最終盤にリードアウトを見せたマリアローザのタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)

この日はマリアローザを守るだけではなく、リードアウト役も担ったタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:RCS Sport

今日の終盤は激しい展開に持ち込まれた。これまで僕らに尽力してくれたモラノのため、彼の勝利をアシストしようとした。だが勝利には届かず残念だが、この混沌とした終盤と悪路のなか、彼の力になりたかった。僕自身の安全確保にもなるからね。

休息日を迎えるのに十分と言えるタイム差を稼いだ。明日はレースのことを忘れてリラックスしたい。ここには初めてきたんだ。バイクには乗るだろうから、良い風景を楽しみたい。

text:Sotaro.Arakawa
photo:RCS Sport