来季ヴィスマ・リースアバイクに名称変更するユンボ・ヴィスマが、チームプレゼンテーションにて新しいチームキットを公開。またツール2連覇中のヨナス・ヴィンゲゴーとブエルタ覇者セップ・クスの契約更新を明らかにした。



新しいジャージを身に纏ったヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク) photo:Team Jumbo-Visma

ユンボ・ヴィスマは12月21日、男女チーム合同のチームプレゼンテーションを実施した。そこで初披露されたヴィスマ・リースアバイクの新ジャージは、ベースの黄色がより明るく、胸元に入っていた黒がなくなったことで黄色の面積を増やした。一方で首元の黒いラインが太く、赤色だった袖口も黒に。腹部にはハニカム構造の六角形が敷き詰められ、真っ白だったソックスには黄色と黒の帯が入った。

男子チームの中心選手であるワウト・ファンアールト(ベルギー)は「とても良いキットになった。長年チームを表す色(黄色)が残り、それはこのスポーツで最高の栄誉(マイヨジョーヌ)を表す色でもある。明るさを増したことによって、僕らが更に目立つようになった」と、新ジャージについてコメントした。

より明るい黄色になり、黒の面積が減った photo:Team Jumbo-Visma

クス、ヴィンゲゴー、ファンエンペルが契約更新 

またチームはセップ・クス(アメリカ)と2027年まで、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)と2028年までの契約更新を発表。クスは「このチームでは個人的にブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝を飾り、チームとしても素晴らしい結果を得ることができた。そのチームに今後数年いることができ、来年以降もこれまで以上の成功を掴みたい」と言い、ヴィンゲゴーは「家族のようなチームで適切なアプローチが僕を大きな成功へと導いてくれた。だからこそ契約延長することに喜びを感じたんだ。僕の未来はここにあり、それを誇りに思う」と喜びを語った。

マリアンヌ・フォス(オランダ)が変わらず中心となる女子チームでは、シクロクロス現世界王者で今シーズン10戦10連勝中のフェム・ファンエンペル(オランダ)と2027年までの契約を更新。「適切な人たちが周りにいるこのチームで引き続き輝き、良い結果を掴みたい。既にこのチームでは順調だが、もっと上の結果が可能だと思っている」と、ファンエンペルは意気込みを語っている。

チームプレゼンテーションで新しいチームキットが公開された photo:Team Jumbo-Visma

グランツールの主要メンバーが発表

更にチームプレゼンでは、毎年恒例となったグランツールに出場する主要メンバーが明らかとなった。ジロ・デ・イタリアでチームのエースを務めるのはワウト・ファンアールト(ベルギー)で、既報通りツール・ド・フランスは回避してパリ五輪での成功を目指す。他にはエーススプリンターであるオラフ・コーイ(オランダ)が選ばれ、ボーラ・ハンスグローエから加入した若手クライマーのキアン・アイデブルックス(ベルギー)もジロ出場を語った。

ツール・ド・フランスはもちろんヴィンゲゴーが3年連続となる総合優勝を目指す。そしてブエルタ・ア・エスパーニャはディフェンディング王者としてクスが臨み、またファンアールトとヴィンゲゴーの出場も明らかとなっている。

なお、アイデブルックスのユンボ移籍については別記事で詳しくお伝えします。

text:Sotaro.Arakawa