今季シクロクロスへ出場を制限し、昨年叶わなかったロンド・ファン・フラーンデレンとパリ〜ルーベの優勝を目指すワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)。ベルギーメディアが同選手の来季レーススケジュールの一部を明らかにした。



来季のレーススケジュールが一部明らかになったワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos

2024年シーズンのワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)は、2月14日にポルトガルで行われるヴォルタ・アン・アルガルヴェ(UCI2.Pro)でシーズン開幕戦を迎える。その後はクラシックレースを転戦し、ジロ・デ・イタリアとパリ五輪、そしてブエルタ・ア・エスパーニャへの出場が濃厚であるとベルギーメディアHet Laatste Nieuwsが伝えた。

そのため複数メディアが先に報じていた通り、ツール・ド・フランスに出場しない可能性が一層高まったファンアールト。ツールには2019年から5年連続で参戦しており、2022年はヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)のアシストを務めながらステージ3勝とマイヨヴェール(ポイント賞)を獲得。しかし2024年は閉幕直後にパリオリンピックが控えていることが不出場の大きな要因となるようだ。

2023年のパリ〜ルーベで優勝を逃したファンアールト photo:CorVos

ファンアールトにとって来季序盤の大きな目標になるレースは、いまだ優勝したことのないロンド・ファン・フラーンデレン(3月31日)とパリ〜ルーベ(4月7日)。今年はロンドが4位、ルーベが3位(どちらも最高位は2位)と悔しい結果に終わったため、ファンアールトは「春のクラシックに全力で臨むため」とシクロクロスのレース数を制限。ロードのトレーニング合宿に集中するため、来年2月4日に行われるシクロクロス世界選手権も不出場が濃厚と見られている。

更にファンアールトは今週、チームメイトのクリストフ・ラポルト(フランス)やモビスターから移籍するマッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ)らと共にロンドのコースを試走。2020年に制したミラノ〜サンレモや優勝経験のないリエージュ~バストーニュ~リエージュには出場せず、来季は石畳クラシックやパリ五輪というビッグタイトルを目指す。
ワウト・ファンアールト2024年シーズンスケジュール(予定)
2月14-18日 ヴォルタ・アン・アルガルヴェ
3月2日 ストラーデビアンケ
3月27日 ドワーズ・ドール・フラーンデレン
3月31日 ロンド・ファン・フラーンデレン
4月7日 パリ〜ルーベ
5月5-26日 ジロ・デ・イタリア
7月27日 パリオリンピック個人タイムトライアル
8月3日 パリオリンピックロードレース
8月17-9月8日 ブエルタ・ア・エスパーニャ
9月22日 ロード世界選手権個人タイムトライアル
9月29日 ロード世界選手権ロードレース
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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