今年5月に酒気帯び運転で検挙されたペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー)に対し、モナコの裁判所は執行猶予3ヶ月の禁錮刑を言い渡した。同選手はスクーターを駐車しようとしたところ、地元警察の呼気検査を受けたという。



飲酒運転により3ヶ月の執行猶予が下されたペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー) photo:CorVos

ペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー)が居を構えるモナコで検挙されたのは今年5月12日のこと。地元メディアによると午前11時35分に駐車場の二輪専用スペースにスクーターを駐車しようとしていたサガンに対し、地元警察が酒気帯び運転の疑いを持ち呼気検査を実施。更に警察署で行った血液検査の結果、基準値を上回るアルコールが検出されたという。

サガン本人は審問に姿を現さなかったものの、代理人として出廷した顧問弁護士いわく「午前3時頃に就寝し、4〜5時間後に友人をホテルに連れて行く約束をしていた」のだという。更に弁護士は「本人は基準値以上のアルコールを摂取したつもりはなかった」のだと説明し、アメリカ合宿から帰ってきたばかりで時差ボケの影響があったと主張した。

サガン側は罰金刑が適切であると主張したものの、サガンの収入から鑑みるに罰金刑では効力がないと判断。そのためモナコの裁判所はサガンに対し執行猶予3ヶ月の禁錮刑に加え、免許停止処分3ヶ月を言い渡した。

直後にサガンは自身のインスタグラムにてコメント動画を投稿。「家族や友人、チーム、スポンサー、そして僕を応援してくれている人たちに心から謝罪したい。この過ちを反省し、良い人間になっていきたい」と反省の弁を述べた。

今年1月に今シーズン限りでロードレースへの本格参戦を終了し、マウンテンバイクで2024年のパリ五輪を目指すと発表したサガン。本件に対し所属するトタルエネルジーはいまだ声明を発表していないものの、7月1日に開幕するツール・ド・フランスへは予定通り出場する可能性が高いと見られている。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos